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2009.07.01

映画『ミリオンダラー・ベイビー』

カングー・ジャンボリー(3)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。これだけカングーが勢ぞろいしていれば、これまでカングーという車を良くご存知なかった方たちにも印象付けることができたでしょうか。(笑)かつてガンモに、「ガンモはカングーと仲がいいね」と言ったことがあるのですが、ガンモは私のその言葉がとても気に入ったようです。私は、カングーの天井からフロントガラスに掛けての緩やかなカーブに、ガンモを感じるのです。(笑)さて、今回の旅はまだまだ続くのですが、ひとまずここで休憩を入れるべく、映画のレビューをお届けします。

 クリント・イーストウッドの監督作品が気になる。そう思い、過去の監督作品に目を向けてみた。女性ボクサーがチャンピオンを目指す話である。ボクシング・ジムの経営者であり、トレーナーでもあるフランキーをクリント・イーストウッドが演じている。一方、女性ボクサー、マギーを演じているのは、映画『P.S. アイラヴユー』のヒラリー・スワンクである。

 マギーはフランキーに自分のトレーナーになって欲しくて、フランキーの経営するボクシング・ジムに通い始める。ボクシング・ジムで受付などの雑用係を担当しているのは、モーガン・フリーマン演じるスクラップである。何とも味のある俳優さんたちが揃っているのだろう。台詞がなくても表情だけで物語が成り立ってしまいそうだ。

 最初のうち、フランキーは、単に女性ボクサーという理由だけで、マギーを敬遠していたのだが、三十一歳という、年齢的にも限界を感じてしまうマギーのボクシングに掛ける情熱は、中途半端なものではなかった。フランキーはついにマギーの熱意に負け、彼女のトレーナーを引き受けることになる。

 どうもクリント・イーストウッドは、拒絶から許容へのプロセスを描き出すのが好きらしい。最近鑑賞したばかりの映画『グラン・トリノ』もそうだった。拒絶から許容へと状況がひっくり返されると、物語は間もなく軌道に乗る。

 フランキーとマギーのコンビは、やがて百万ドルを掛けた大きな戦いに挑むのだが、運の悪いことに、相手は試合中に汚い手を使って戦うことで有名な対戦相手だった。試合中、マギーは大怪我を負い、ついには全身麻痺の状態に陥ってしまう。

 映画『グラン・トリノ』でもそうだったが、クリント・イーストウッドは、血縁関係よりも濃い関係を描き出したかったのかもしれない。マギーが全身麻痺の状態に落ちっているというのに、マギーの血縁者たちは、マギーの容態よりも自分たちのお金のことを心配している。しかも、マギーに対し、自分たちに有利になるような契約書にまでサインさせようとする。誰が見ても、血縁関係よりも、フランキーとマギーが築き上げた師弟関係のほうがずっと濃いのだ。その二人の間に通っていたものが本当は何だったのか、息を呑みながら展開を見守ることになる。

 最終的にフランキーが取った行動は、私にとっては驚きの結末だったが、今になって思えば、フランキーとマギーの意志はあの時点ですっかり同化していたのかもしれない。だから、マギーの意志はフランキーの意志でもあり、身動きの取れないマギーの意志をフランキーが代行したということなのだろう。このような状況のときに、果たしてどのような選択肢が一番いいのか、じっくり考えさせられる作品でもある。

 実際に、私の身近なところで同じようなことが起こったとしたら、私はどのような選択をするのだろう。作品としては、血縁関係よりも濃い師弟関係が存在したということが大前提であるように思う。つまり、最初のうち、単にマギーが女性だという理由だけで、フランキーがマギーを拒絶していたことも、すべてはこの結末に繋がるためのプロローグだったというわけだ。そんなフランキーの従来の固定観念をも打ち破って結んだ固い師弟関係だからこそ、マギーの意志を尊重したということなのだろう。固い師弟関係を結ばずに、フランキーが勝手に取った行動とは、明らかに訳が違うのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 結末について、考えさせられる作品でしたね。選択肢の一つとしては、有りなのかもしれませんが、実際に自分の身近で同じようなことが起こると、やはり大きな衝撃を受けると思います。ううん、クリント・イーストウッドはどうしてこうも、難しい課題を世の中に突き付けるのでしょうね。まだご覧になっていない方がいらっしゃいましたら、一緒に悩んでみてくださいませ。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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» 映画『ミリオン・ダラー・ベイビー』(お薦め度★★) [erabu]
監督、クリント=イーストウッド。2004年米。ヒューマンドラマ映画。原題『MIL [続きを読む]

受信: 2009.07.04 05:24

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