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2009.06.29

カングー・ジャンボリー(2)

カングー・ジャンボリー(1)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 更新が遅くなり、申し訳ありません。m(__)m 「ガンまる日記」をお借りしているココログのメンテナンスが行われていたため、いつもの時間に更新することができませんでした。実は今、昼休みですが、オフィスを出て、コソコソと他の関連会社の休憩室で書いています。(苦笑)

 〇時に家を出て行くはずが、出掛ける直前までもたもたしていて、家を出るのが三十分ほど遅くなってしまった。運転席のガンモは、気を引き締めてカングーのハンドルを握った。自宅を出て間もなく高速道路に入ったのだが、深夜ということもあって、高速道路は空いていた。

 実は今回の遠征にあたり、車好きの派遣仲間に、東京まで自家用車でどのくらい掛かるのかを予めヒアリングしておいた。彼女はしばしば友人たちと交替で高速道路を運転し、東京まで出掛けているという。バイク好きでもある彼女は、私のように車に対する恐怖心がなく、高速道路でもかなりのスピードで走るのだそうだ。一方、もともと安全運転志向のガンモは、高速道路でも最大で百二十キロくらいまでしかスピードを出さない。そのことを彼女に伝えると、
「それくらいのスピードで走るなら、多分、七、八時間は掛かるんちゃうかなあ」
という答えをもらっていた。

 ガンモは、カングー・ジャンボリーのために用意された二百五十台の駐車場にカングーを停車できるように、少し早めに会場入りしたいらしかった。おそらく全国からカングーユーザーが集まって来るはずなので、カングー専用の駐車場スペースを確保するためにも、駐車場スペースの開門時間である八時半頃までには東京ビッグサイトに移動したかったようだ。

 ガンモは運転しながら、先日、京都で行われた私の好きなアーチストのコンサートにカングーで出掛けたのは、今回の東京行きの予行演習も兼ねていたことを聞かせてくれた。カングーはそのまま順調に走り、京都を通過したのは、自宅を出てからおよそ三十分後のことだった。

 関西地方には、新快速電車という名前の列車がJRで運行され、新幹線とまでは行かないが、それにも匹敵する速さで滋賀県と兵庫県を結んでいる。私は、道路事情などから、自家用車よりも新快速電車のほうがずっと速く移動できるものと思い込んでいた。しかし、混雑していない夜中の高速道路ならば、あっという間に移動できることがわかった。私たちの乗ったカングーは京都を過ぎ、間もなく滋賀県に入った。

 もともとの予定では、いたん愛知県のどこかで休憩を取ることにしていた。しかし、深夜の高速道路が空いていたため、走行は思いのほか順調で、私たちが最初に休息を取ったのは、静岡県の浜名湖サービスエリアだった。時間は確か二時過ぎだったと思う。この頃になると、さすがに仮眠を取っていないガンモは疲れが出ていたようだった。何度も気合を入れながら、気力だけで走り続けていた。

 例えば帰省するときなど、高速道路を走るとき、助手席にいる私は、寝てはいけないことになっていた。それは、私が寝ると、ガンモも一緒に眠くなってしまうからだ。しかし、今回の遠征に限り、シートを倒して寝ても良いとガンモに言われていたので、私はガンモのお言葉に甘え、シートを倒して横になっていた。私には、仮眠を取っていないガンモを見守る義務があるのだと思いながらも、どうしても眠気には勝てず、途中、何度かウトウトしてしまった。

 浜名湖サービスエリアは、私たちと同じように、深夜に東京に向けて自家用車を走らせている人たちで溢れ返っていた。こうしたサービスエリアでドライバー同士が会話を交わすことは少ないのかもしれないが、夜中に走行し続けていることについて、同じような境遇の人たちが顔を合わせることで、暗黙のうちに互いに励まし合っているようにも思えた。

 トイレ休憩も済ませ、私たちは浜名湖サービスエリアをあとにして、先へ先へと進んだ。さすがにこの時間帯になると、私はとても起きていることができず、ガンモにごめんと謝って目を閉じた。運転手のガンモは、
「もう、一生、目を覚ませないかもしれないけどね」
などと言って私を脅した。それにしても、今になって振り返ってみれば恐ろしいことである。運転手のガンモは仮眠もせずに、カングー・ジャンボリーに参加するという気力だけでおよそ六百キロの道のりを走り続けたのだから。

 ガンモの運転するカングーは更に走行を続け、明け方近くに海老名サービスエリアで最後の休息を取った。途中、私は目を覚ましたり、再び睡魔に負けてしまったりといった状況が続いた。ガンモは本当に頑張り屋さんだった。ガンモはそれほどまでしてカングー・ジャンボリーに参加したかったのだと改めて実感し、ガンモがここまで情熱を傾けているイベントに私も一緒に参加する決意を固められたことは正解だったのだとつくづく感じたのだった。

 早朝だというのに、海老名サービスエリアもひどく混雑していた。早朝の海老名サービスエリアの女子トイレは、洗顔や歯磨き、それからお化粧をしている人たちで溢れ返っていた。すなわち、みんな同じような状況で高速道路を走り続けていたのだ。そして、東京という終着点を目前にして、身だしなみを整えているというわけだ。

 トイレから出ると、眠気を覚ますために気合を入れているのか、ある若者が仲間たちに向かって、
「元気はつらつ! オロナミンC!」
と大きな声で発声しているのが聞こえて来た。そのアクセントを耳にしたとき、私はこのアクセントこそが、懐かしい懐かしい、そして大好きな東京のアクセントだと実感した。「はつらつ」という言葉を発音するとき、関西人の発音するそれと、東京の人の発音するそれは明らかに異なっている。だから、「はつらつ」という発音を聞いただけでも、関西在住の人か関東在住の人かを的確に聞き分けられるはずだ。

 海老名サービスエリアまで来れば、東京まであと少しだ。私たちは、カングー・ジャンボリーの会場に着いても朝食を取ることができないだろうと考え、まだ七時前であるにもかかわらず、しっかりと朝食をとっておくことにした。そして、再びトイレを済ませ、いよいよ気合を入れて東京までラストスパートで突っ走るためにカングーに戻ろうとしたところ、何と、尾張小牧ナンバーのミカングーが海老名サービスエリアの駐車場に入って来た。ミカングーとは、珍しいオレンジ色のカングーで、みかん色のカングーということで、カングーファンからはミカングーと呼ばれている。私はガンモに、
「あっ! ミカングーだから!」
と言って、ミカングーの存在を知らせた。ミカングーを確認したガンモは興奮し、ミカングーに熱い視線を送った。きっとこのミカングーも、これからカングー・ジャンボリーに参加するために高速道路を走って来たに違いない。

 ミカングーのおかげで私たちは眠気もすっかり覚めて、気持ちを新たに、東京へ向けて再びカングーを走らせた。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 「カングー・ジャンボリーに行きたい!」という気力だけで、ガンモは仮眠も取らずにカングーを運転し続けました。今になって思えばとても危険な選択ではありますが、情熱だけで、高速道路を徹夜で走行することも可能なのですね。ガンモの情熱には心を動かされました。それほど情熱を感じることのできるイベントだったのに、最初のうち、「私は行かない」なんてだだをこねていた自分が恥ずかしいです。(苦笑)

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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