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2009.06.24

映画『マイ・サマー・オブ・ラブ』

ホットヨガ(一五四回目)(後編)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m ピラティス、恐るべしですね。(苦笑)京都駅前店だけでなく、京都四条通店においても、フリーコースのレッスンが行われているようです。また何か用事を作って京都に出掛けて行きたいものです。(笑)

 本作をDVDで鑑賞することにしたのは、いつも利用しているレンタルDVDショップの店員さんのお勧め作品だったからだと思う。二〇〇四年製作の作品なので、本作を劇場でご覧になった方たちの中には、まだ記憶に新しい方もいらっしゃるかもしれない。ほとんど前知識もなく鑑賞を始めたのだが、パッケージに書かれていた内容からすると、単純に女性同士の濃い友情が描かれた作品だと思っていた。ところが実際は違ったのだ。確かに、濃い友情と言えなくもないのだが、簡単に言ってしまえば、二人の若いレズビアンたちのひと夏の経験を描いた作品だったのである。

 映画『ミルク』の記事にも書いたが、私は同性愛に対する偏見は持っていないつもりだ。しかし、本作を鑑賞して感じたのは、同性愛の場合、欲望との区別がつきにくいということだった。とりわけ、肉体関係を結ぶ対象の年齢が若い場合、二人の間に通っているものが愛なのか、それとも欲望なのか、なかなか区別がつきにくい。

 男女が肉体関係を結ぶ場合、言葉では表現し切れないほどの想いを肉体を使った表現方法で補おうとする傾向がある。言い換えると、肉体を使った愛情表現は、相手への想いがいっぱいになったときに実現される。もちろん、欲望ベースの肉体関係を男女が結ぶ場合もある。しかし、その場合、行為に及ぶ二人の表情を観察していると、互いに交し合っているものが欲望なのか愛情なのかは一目瞭然である。そういう観点から本作の二人の結んだ肉体関係を観察すると、互いの想いがいっぱいになって肉体関係を結んだというよりも、むしろ好奇心から肉体関係を結んだように見えてしまったのだ。

 簡単にストーリーをご紹介しておこう。イギリス・ヨークシャーの田舎で二人の少女が出会う。一人は、都会から避暑のためにやって来たお金持ちの令嬢タムジン、そしてもう一人は、兄と二人で地元に住んでいるモナである。二人には、家族と一緒に住んでいても孤独感を感じてしまうという共通点があった。やがて二人は互いの孤独感を埋め合わせるかのように、急速に親しくなって行く。

 タムジン役のエミリー・ブラントは、映画『プラダを着た悪魔』でカリスマ編集長の秘書役を演じていた。ただ、私には、そのときの役よりも、映画『ジェイン・オースティンの読書会』のプルーディー役のほうが印象深い。本作ではお金持ちの令嬢を演じている彼女だが、いかにもお金持ちらしいちょっぴりクールなところが彼女の雰囲気にぴったり合っていると思う。

 私は、本作の続編を勝手に想像してみた。おそらくだが、タムジンは対象を変えて、これからも同じことを繰り返して行くだろう。何故なら、彼女はモナとの関係に感情を落としてはいないからだ。しかし、モナはレズビアンから卒業するだろう。何故なら、タムジンとの関係に感情を落としていたからだ。きっとモナは、全身全霊でタムジンのことが好きだったに違いない。そんなモナだから、タムジンとの間に温度差があるとわかったとき、完全燃焼することができたのではないだろうか。

 結局、二人にとってはひと夏の経験にしか過ぎず、これから二人が歩んで行くであろう長い長い人生の中で、いつまでもいつまでも心に残るような思い出にはならなかったのではないだろうか。二人にとってのひと夏の経験は、単にほろ苦い思い出として通り過ぎて行くだけのものだったろう。

 タムジン役のエミリー・ブラントが既に女優としての実績を積み上げていたのに対し、モナ役のナタリー・プレスは本作が映画デビューだったようだ。彼女はその後、映画『レンブラントの夜警』にも出演されていたようだが、もしかするとレンブラントの愛人役を演じていたのだろうか。本作では強烈な役柄だったのに、映画『レンブラントの夜警』で彼女がどのような役を演じていたのか、私にはあまり記憶がない。本作では、田舎に住む少女を演じていた彼女だったが、お金持ちの令嬢を演じていたエミリー・ブラントと対照的な存在としての役柄がはまり過ぎるほどはまっていた。まるで二人が本当にイギリスの田舎で出会い、ひと夏だけの深い関係を結んだのではないかと錯覚してしまうほどだった。

 最初から何かを埋め合わせる目的で結び付いた場合、どこかで欲望が満たされると、その結束力は弱まってしまう。これから新しい関係を結ぼうとするとき、その関係性を通して何かを埋め合わせようとしているのか、互いに与え合おうとしているのかを、一度立ち止まって確認してみるのもいいのではないだろうか。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 本作を鑑賞しながら、私はモナのほうに感情移入していました。何故ならモナは、この恋に全力投球していたからです。庭で寝ているモナを置き去りにして、自分だけ夕食をとったりと、どこかに冷酷な雰囲気を漂わせていたタムジンでしたが、そんなタムジンをエミリー・ブラントが好演していました。二人とも、出会うべくして出会った共演者という感じでしたね。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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