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2009.06.05

フレンチ-フレンチ尼崎

日本男児の仲間入りの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。調子に乗って(?)、カングーカテゴリを新たに追加してみました。(苦笑)さて、今回もカングーの話題にお付き合いください。

 フレンチ-フレンチというフランス車愛好家たちのオフが全国で開催されている。カングーを洗車した翌日、カルフール尼崎店の屋上駐車場の一角でフレンチ-フレンチのオフが開催されることになっていた。(注:カルフールはフランス生まれのスーパーだが、日本では現在、イーオングループが運営している)

 オフというと、趣味などを中心とした仲間たちがオンラインではなくオフラインで実際に顔を付き合わせてコミュニケーションを取るというものだが、私たちはこれまで、互いの共通の趣味であるクラシックカメラ愛好家のオフくらいにしか参加したことがなかった。ガンモは私をフレンチ-フレンチのオフに誘ったものの、私自身はフランス車についてまったくと言っていいほど詳しくなかったし、ガンモが見ているというフレンチ-フレンチの公式サイトも良く知らなかった。そのため私は最初のうち、ダダをこねて「行かない」と主張していたのだが、当日になるとガンモに半ば強制連行されてしまった。

 ところが、この頃、兵庫県下では新型インフルエンザの感染が拡大している状況にあり、何組かのアーチストもコンサートを中止したり延期したりする事態が発生していた。そのため、この日のフレンチ-フレンチのオフも自粛することが決定されていたらしい。とは言え、公には行わないと宣言されているものの、オフを楽しみにしていた人たちがそれとなくカルフール尼崎店の屋上駐車場に集まって来るだろうとガンモは言った。

 公式にはオフが開催されないことがわかっていたので、私たちはゆっくり家を出た。お昼前にカルフール尼崎店に着き、屋上駐車場に出向いてみると、確かに何台ものフランス車が集まっていた。何も事情を知らない人たちからすれば、少々異様な光景だったかもしれない。ガンモは、既に三台停まっていた青カングー、黄カングー、赤カングーに並べて駐車した。カングーの中から様子をうかがっていると、オフに参加された方たちが互いに何かを語り合っているのが見えた。しかし、まだ何の接点も持っていない私たちは、勝手がわからず、オロオロしていた。

四台並んだカングー

 ガンモはやがてカングーの外に降りた。ガンモがフレンチ-フレンチのオフに参加しようと思い立ったのは、カングー仲間を見付けて情報交換したかったからのようだ。しかし、内気なガンモが積極的に誰かに話し掛けられるはずがない。外に出たガンモは、一人で周辺をウロウロするに留まっていた。私もカングーの外に出たが、駐車場の端のほうにあるコンクリートの上に腰掛けて、オフの様子を遠めに眺めていた。

 「受付があるみたいだけど、まあ、いいか」
と、偵察を終えたガンモが私のところにやって来て言った。そして、四台並んだカングーを満足そうに眺めながら、私の隣に腰を降ろした。すると、カングーの所有者の方たちだと思うのだが、男性が二人、話をしながら私たちのカングーに近づいて来た。どうやら私たちのカングーについて何か話をしているようである。私たちは、その様子をカングーから離れた場所でじっと見守っていた。その段階でカングーに戻れば、その人たちとの会話が成り立ったかもしれないのに、消極的な私たちは、その様子を見守るに留まった。

 私は、フランス車の停まっている駐車場の周辺を少し歩いてみた。すると、シトロエンの集団がいた。

シトロエンの集団

 単体でシトロエンを見ることはあっても、シトロエンばかりが集まっているというのは、何とも不思議な光景である。他にも、珍しい車が何台か停車していたのだが、写真は撮らなかった。結局、内気な私たちは、誰とも話をすることなく、カルフール尼崎店で買い物をしておとなしく帰宅した。

 若い頃は、同じ趣味同士の仲間であれば、見知らぬ人たちと知り合うことに関して、今よりももっともっと貪欲だった。独身だった頃の私は常に名刺を携え、互いに自分が何者であるかを示しながら新たな出会いを受け入れていた。それは、クラシックカメラという特殊な世界に限定された出会いだったからだろう。クラシックカメラを首からぶら下げて歩いているだけでも、その筋の人とはコミュニケーションが成立したものだった。相手がその筋に詳しい人かどうかは、ちょっと話してみればすぐにわかる。そこで相手を信頼することができれば、私は初対面の相手であっても名刺を手渡していた。今になって思えば、当時は個人情報が悪用されるかもしれないなどという心配はまったくなかったのだ。

 当時と現代の違いは、やはり情報量の違いだろうか。今は情報過多の時代だからこそ、これまで出会って来たたくさんの人たちとの交流を守ろうと思えば、新たな出会いに対して慎重にもなってしまう。更に、若い頃のコミュニケーションは、一対一の交流がいくつも成り立っていたが、現代は多対多のコミュニケーションがいくつも成り立っているようにも思う。かつては一人一人に呼び掛けていたはずのインターネット上の交流も、情報過多の現代にあっては、一人一人の名前を呼び掛けてくれる人が実に少ない。名前を呼び掛けながら交流することが少なくなって来ているため、人々は繋がっているように見えても、実際は繋がっていないのだ。だから今回のオフのように、オフに参加している人たちをコソコソと遠めに眺めるなどというかっこ悪いことも実現できてしまう。私たちはつまり、多対多のコミュニケーションの中に自らの身を埋めてしまったというわけだ。しかし、そのようなコミュニケーションは決して責められるべきものではなく、情報過多の現代を効率良く生きていくための工夫であると言えるのかもしれない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m かつて私たちが参加していたクラシックカメラ愛好家のオフは、パソコン通信上やインターネット上の会議室(掲示板)での交流が成り立っていたので、互いに名乗り易かったと言えます。しかし、今回参加したフレンチ-フレンチは、オフに参加されている方たちの相互交流の場がないので、最初から名乗りにくかったというのもありますね。(苦笑)実際、お話をされていた方たちは、互いに名乗り合ったりしていたのでしょうか。オフに参加すると決まったとき、私はガンモに、「『ガンまる』の名刺を作らなきゃいけないんじゃないの?」などと言いました。しかし、最近のオフで、名刺を配っている人はいるのでしょうか。もしかすると、互いの名前を明かすことなく、単に顔見知りになるというだけの交流が成り立っているのかもしれませんね。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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