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2009.05.07

映画『フロスト×ニクソン』

尻上がりの運勢の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。少々辛口モードでしたでしょうか。(苦笑)働く人たちは、いろいろな場所からそれぞれのタイミングで集まって来るというのに、一緒に働いているうちに似たような雰囲気を作り上げて行くのは不思議なものですよね。それが顕著になると、その職場独特のカラーになります。例えば、入口の扉を開けた利用者が、靴をどこに脱いだらいいか戸惑っているのを知りながらも、誰も何も声を掛けないのだとしたら、誰も何も声を掛けないことを許容してしまっている雰囲気の職場だと言えるのでしょう。こうした行為は、何かモノを売っている企業であるとか、商売をしているお店などの場合は、顧客離れに繋がるのでしょうが、健康診断専門のクリニックにはそのような顧客離れの危惧がないのでしょう。

 有名なインタビュー番組の司会者であるデビッド・フロストが、ウォーターゲート事件で辞職したアメリカのリチャード・ニクソン元大統領にテレビ番組のインタビューを申し込む。フロストとしては、インタビューを通して、ニクソン元大統領がこれまで公には語らなかった新事実を探り出したいという野心があった。うまく行けば、高視聴率のインタビュー番組が期待できることから、フロストは自腹を切ってまでして、ニクソン元大統領に法外なギャラを支払う。しかし、番組の収録は始まったものの、スポンサーの協力をなかなか得られなかったり、完全にニクソン元大統領のペースに巻き込まれてしまい、計画通りにインタビューが進まなかったりと、フロストは悪戦苦闘する。

 フロストがきっかけを作って始めたはずのインタビューなのに、完全にニクソンのペースに呑まれてしまい、フロストは思惑通りにことが運ばない悔しさを噛み締めている。仕掛けたのはフロストなのに、フロストのほうが逆にニクソンに仕掛けられているのだ。予定されていた複数回に渡る撮影は着々と進んでは行くものの、フロストは最初の目的だったニクソンの新事実にはなかなかたどり着けないでいる。果たしてフロストは、このままニクソンにペースを握られたまま、インタビューの収録を終えることになってしまうのだろうか。

 限られた時間の中で、フロストは何とかニクソンの新事実に触れようとするが、ニクソンは当たり障りのない会話だけでインタビューをすり抜けようとする。インタビュー番組の中で繰り広げられる男同士の激しい心理戦は、映画『スルース』の男同士の激しい心理戦に通じるものがある。映画『スルース』では、互いに騙し騙される心理戦だったが、本作では、まったく隙を与えようとしないニクソンに対し、自分のペースを掴むための取っ掛かりを何とかして掴もうと苦戦するフロストの姿がうかがえる。

 自分のインタビュー番組に自腹を切ってまでニクソンに法外なギャラを支払っているのだから、フロストが背負うリスクは大きい。フロストにしてみれば、例えリスクが大きくても、高視聴率を獲得できれば取り戻せると思っていたのだろう。それなのに、なかなかフロストの思惑通りにはことが運ばない。ところが、あることをきっかけにして風向きが大きく変わる。果たしてフロストとニクソンの心理戦はどちらに軍配が上がるのか。

 フロストを演じているのは、映画『クィーン』でブレア首相を演じていたマイケル・シーンである。映画『クィーン』では、ブレア首相になり切っていた彼だったが、本作では高視聴率を目指す野心家のインタビュアーそのものだった。彼には知的な役柄が似合うのかもしれない。

 ちなみに本作は、映画『シンデレラマン』や映画『ダ・ヴィンチ・コード』、そして、近日中に公開される映画『天使と悪魔』のロン・ハワード監督の作品である。映画『レッドクリフ Part II 未来への最終決戦』のような武器を手にする戦いよりも映画としての規模はずっと小さいのに、目の前で繰り広げられる男同士の熱き心理戦に、観客は手に汗を握らずにはいられないだろう。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 実際、収録されたフロストとニクソンのトークバトルは、テレビ番組としてはアメリカ至上初の最高視聴率を獲得したそうです。自腹を切って法外なギャラをニクソンに支払ったフロストも、スポンサーが付いて取りニクソンに支払ったギャラを取り戻せたでしょうか。面白いのは、フロストが単に番組の中でのインタビューアというだけでなく、製作にまで深く関わっているという点ですね。彼はこの企画を成功させるために、あちらこちらをかけずり回って番組のスポンサーを探したりしているのです。そういうことからも、彼が雇われのインタビュアーではなかったことがうかがえます。

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