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2009.05.13

映画『フィッシュストーリー』

平安時代からやって来たタイムマシンの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。以前、書いたかもしれませんが、私は現役時代、京都にある私立大学を受験して見事にすべり落ちました。(苦笑)結局、すべり止めで受かっていた広島の私立大学に進学したのですが、入学後わずか二ヶ月で休学を決意し、予備校に通い、翌年、川崎市にある大学に入学しました。京都の別の大学には、仲の良かった友人たちも進学しましたので、もしも現役で京都の大学に進学していたら、私の人生は変わっていたかもしれません。今回遭遇したようなタイムマシンとも、もっと若い頃に出会っていたことでしょう。

 今回も、一ヶ月ほど前に鑑賞した映画のレビューを書かせていただくことにする。私は、この作品を上映していた映画館のシネマポイントカードの会員である。その映画館では、毎週金曜日に、シネマポイントカードの会員ならば千円で映画を鑑賞できることになっているので、私は金曜日ごとにせっせとその映画館に足を運んでいた。そのため、いつの間にか、この作品以外のすべての作品を鑑賞してしまっていた。

 私がこの作品の鑑賞を最後まで後回しにしてしまったのは、予告編に心惹かれるものがなかったからだ。だから、次の金曜日を迎えても、この作品しか鑑賞するものがないならば、その映画館に足を運ぶのは見送ろうとまで思っていた。しかし、いつも拝読しているお気に入りブログにこの作品のレビューが取り上げられ、その記事の書き出しには「いやあ、面白い」と書かれてあった。ネタバレ注意報を察知したので、それ以上は読み進めなかったのだが、「何? あんな予告編なのに面白い映画なの?」と驚きの気持ちでいっぱいだった。

 私は、そのレビューの冒頭部分を信頼して、半分騙されたつもりでこの作品を鑑賞してみようと思い立った。そして、実際に鑑賞してみると、確かに「いやあ、面白い」と冒頭で述べたくなるような作品だった。何でこんな面白い作品を見逃してしまいそうになったのだろう? ひとえに、予告編で繰り返し流れる「フィッシュストーリー?」という言葉があまりにもしつこかったからだ。しかも、鑑賞すればわかることだが、予告編を製作するには、話が関連性を持ちながらあちらこちらに飛び過ぎる。そのため、予告編のように部分的な映像だけでは物語の面白さが伝わり難いのである。

 さて、この映画がどんなふうに面白い作品であるかというと・・・・・・。例えば私が、「ガンまる日記」にある勘違いを含んだ記事を書いてしまったとしよう。更に、その記事を読んでくださった方が、その記事にインスパイアされて芸術的なものを生み出したとしよう。やがて、その芸術作品を鑑賞した人たちの間で、人生を変えるような出来事が起こって行くとしたら・・・・・・。

 この映画のタイトルは『フィッシュストーリー』、すなわち、ほら話である。タイトルから、映画『ビッグ・フィッシュ』を思い出した方もいらっしゃるのではないだろうか。映画『ビッグ・フィッシュ』は、お父さんの壮大なほら話から成る物語だったが、本作はそうではない。すべては『フィッシュストーリー』という、誤って翻訳された一冊の本から始まるのだ。その本から歌詞のヒントを得たバンドが、解散前に『フィッシュストーリー』というタイトルの歌を作ってレコーディングを行う。話はそこでは終わらない。その『フィッシュストーリー』には無音の部分があった。いったん録音された部分が、製作側の意向により、レコーディング後に消されたのだ。そして、その曲を聴いた人たちの間で、様々な憶測が飛び交う。

 映画で取り上げられるような物語の多くは、人間同士の直接的なコミュニケーションを描き出したものが主流である。しかし、この作品で描き出されているのは、直接的な関わりはなくとも、間接的な関わりを持った人たちだ。カセットテープでカーステレオを聴いていた旧き良き時代から、彗星の衝突により、地球滅亡を数時間後に控えた近未来までの時代に生きる人たちが、『フィッシュストーリー』に間接的に関わって行く。そして最後にすべての関連性が明るみになるという、映画『ビッグ・フィッシュ』とは別な意味で壮大なストーリーに仕上がっているのだ。

 このような作品を鑑賞すると、物語に登場する様々な人たちが織り成す『フィッシュストーリー』に関連するひとつひとつの出来事に感心せざるを得ない。同時に、この物語を考案した原作者や、映画化のためにシナリオを書き上げた脚本家の素晴らしい才能にも脱帽する。このようなストーリーを生み出すには、最初に結末を考え、あとからその結末に繋がる原因を関連付けて行くのだろうか。作り手の頭の中がどのような状態にあったのか、とても気になる作品でもあった。このような面白い作品を、単に予告編が面白くないというだけの理由で、鑑賞せずに通り過ぎようとしていたことを恥ずかしく思うとともに、今後、このような面白い作品を見逃さないようにするためにも、予告編の製作に携わっている人たちに、予告編が常に本編の縮小型であることを強く望む次第である。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 普段は、予告編に誘われて次々に映画を鑑賞している私でありますが、予告編に誘われず、危うく鑑賞を見送りそうになってしまったケースでした。そう言えば、本作と同じスタッフが制作に関わった映画『アヒルと鴨のコインロッカー』も、同様の理由で鑑賞していません。(苦笑)面白い映画だったのかどうか、DVDで鑑賞してみる価値はあるかもしれませんね。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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