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2009.05.22

映画『2046』

朝日を浴びながら通勤する(5)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。もしも今後、再びフレックスタイムの利用が認められることになったとしたら、今度はちょっぴり寂しい気持ちになってしまうかもしれません。何故なら、既に今の環境に馴染みつつあるからです。これを、順応性と呼ぶのでしょうか。順応性とは、新しい環境に楽しみを見出して行くことなのでしょうかね。さて今回は、一ヶ月ほど前に鑑賞したDVDのレビューを書かせていただくことにします。

 タイトルの「2046」という数字から、私はてっきり二〇四六年の未来の物語だと勘違いしていた。物語が始まった直後も、二〇四六年という未来から列車に乗り込み、相当なエネルギーを費やしながら現在に戻って来ようとしている日本人男性の物語だと思い込んでいたのだ。しかし、話が進んで行くにつれて、私が最初に想像していた物語とはまったく異なっていることに気が付いた。日本人男性を演じていた木村拓也くんは、この映画の中では中心的存在ではなかった。

 この映画は、理解するには少々難解な作品であると言われている。というのも、現在と過去、現実と小説の世界が交錯しているからだ。しかし、なかなか理解し難い状況であるとは言え、私はとても面白い映画だと感じた。「2046」とは、西暦の年号のことではなく、トニー・レオン演じる主人公のチャウが借りた香港のホテルの部屋の隣の部屋の番号だった。もともとチャウは、そのホテルの「2046」号を借りるつもりだったのだが、ホテルのオーナーは、その部屋が空いているにもかかわらず、すぐには貸してくれなかった。何故ならその部屋では、チャウと交流のあった女性が恋人に殺された部屋でもあったからだ。そのため、部屋の改装を行うという理由で、「2046」号
の部屋をすぐに借りることはできなかったのだ。そこでチャウは、「2046」号の隣の「2047」号の部屋を借りることにしたのである。

 ホテルの部屋と言っても、決して高級なホテルとは言えない。ちょっと古いアパートのような感じである。その頃、シンガポールで心から愛した女性に失恋したチャウは、傷ついた心をごまかすためか、香港にやって来てからは、何人もの女性たちとの本気でない恋を楽しんでいた。いや、実際は満たされている様子はなかったので、楽しんでいたとは言えないのかもしれない。何故、それほどたくさんの女性たちと刹那的に関わろうとするのか、私がチャウの側にいたならば、彼の目を覚ませるためのきつい一言を放っていたことだろう。

 そんな中でも、チャン・ツィイー演じるバイ・リンとの恋は、チャウにとって特別なものになっても良かったはずなのだ。しかし、そうはならなかった。チャウほどではないにしても、数々の男性ちとの恋愛を重ねて来たであろうリンは、次第にチャウにのめり込んで行く。それが、同じ女性としてあまりにも悲しかった。リンとは呑み友達としても息がぴったり合っていたはずなのに、いつまでも一つの恋に真剣になれないチャウの失恋の悲しみは、それほど深いものだったのだろうか。

 チャウは、ホテルのオーナーの娘が日本人男性と許されぬ恋に落ちていることを題材にして、ホテルの自室で、小説を書いている。どんな小説かというと、主人公が失われた愛を取り戻そうとする物語だ。チャウは、その小説の主人公を自分に投影させて、失われた愛を取り戻そうとしたのだろうか。やがて映像の中には、チャウの書く小説の世界も一生に混じり込んで来て、次第に現在と過去、現実と小説の世界の区別がつかなくなって来る。それでもやはり、この映画は面白いのだ。それは何故だろう。もしかすると、すべてを明るみにはしないホテルの薄暗いネオンに惹かれてしまうのかもしれない。

 この作品は、映画『ブエノスアイレス』や映画『マイ・ブルーベリー・ナイツ』のウォン・カーウァイ監督の作品である。映画『ブエノスアイレス』で男同士の強烈な濡れ場を見せたトニー・レオンが、本作では傷心のプレイボーイを演じているわけだ。面白い映画でありながら、日本における本作の評価が意外にも低かったのは、キムタクの出番が少ないと感じたキムタクファンの落胆ぶりが反映されているのかもしれない。私はキムタクファンではないので、キムタクの出番が少なくても文句は言わない。私なりに十分楽しめる作品であったと思う。ホテルの薄暗い魅惑的なネオンと、ストーリーがやや難解なので、何回でも観たくなる(シャレのつもり)作品である。しばらくしたら、もう一度鑑賞して、理解を深めようと思っている。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m いつもウォン・カーウァイ監督の作品を鑑賞すると、限定されていない広がりのある世界を感じることができます。きっと、監督自身の持つ世界が広いのでしょうね。トニー・レオンの新しい魅力を引き出してくれる監督さんであるような気もしています。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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