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2009.04.24

映画『ヒトラーの贋札』

朝日を浴びながら通勤する(4)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。まだ陽が高く昇らないうちに降り注ぐ太陽は、昼の光ほど眩しくなくて、とても気持ちがいいものですね。こんなに気持ちがいいのは、早起きしたご褒美だと思っていいでしょうか。この早起きをいつまで続けられるかわかりませんが、しばらくの間、自分のペースを作り上げることに専念したいと思います。

 キム兄こと木村祐一さんの初監督作品である映画『ニセ札』が話題に昇っている。今回のレビューは、そんなニセ札ブームに便乗したわけではないのだが、劇場公開時に鑑賞することのできなかった本作を、二ヶ月ほど前にDVDで鑑賞したのでレビューを書かせていただこうと思う。キム兄の映画『ニセ札』が日本史上最大の贋札事件なら、本作は、国家による史上最大の贋札事件らしい。

 舞台となっているのは、第二次世界大戦中のドイツである。贋札を作ることのできる高い技術を持ったユダヤ人たちがザクセンハウゼン強制収容所に集められ、ナチスのもとで精巧な贋札を造るという大胆なストーリーだ。贋札造りのメンバーたちは、強制収容所に送り込まれてはいるものの、他のユダヤ人たちからは考えられないほどの高待遇を受けていた。しかし、彼らの人間としての気持ちは、自分たちの仲間を次々に虐殺するナチスのメリットになるような贋札など造りたくはないというのが本音である。とは言え、贋札造りを拒めば自分の命が危うい。そんな葛藤の中、チームワークを組んでいる贋札造りのメンバーたちは、生き延びるために、贋札造りを拒む仲間をかばいながら贋札造りに専念することになる。実際に強制収容所で贋札造りに加わったというアドルフ・ブルガーの自伝をもとに構成されているので、ナチスのもとで贋札を作るユダヤ人たちの葛藤や苦悩が手に取るように伝わって来る。

 本作の中にも、映画『戦場のピアニスト』同様、まるで虫けらのようにユダヤ人を殺すシーンが出て来る。やはり、これがナチスの真実なのだろうか。多くのユダヤ人を虐殺しただけでなく、国家として贋札造りを命じていた時代があったというのだから、やはりナチスは国のトップの選び方を誤っていたのではないだろうか。現代においても、実験と称して他の国に向けてミサイルを発射して来る我が道を行く国もあるが、当時のナチスもまた、我が道を行くトップを選んでしまったのだろう。そう考えると、ナチスを別の視点から描いた映画『わが教え子、ヒトラー』や映画『ワルキューレ』らがとてもユニークな作品のように思えて来る。

 先日、朝日を浴びながら通勤する(2)の記事に適材適所の話を書いたばかりだが、贋札造りのメンバーに抜擢されたユダヤ人たちは、贋札を作る技術を活かすことができたという点において、適材適所が当てはまっていると言える。ナチスに脅されながら、常に死と向かい合わせに生きて来た贋札造りのメンバーが苦悩する様子と、贋札造りという究極のプロジェクトを通して形成されて行く人間関係が見ものである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m もしも自分が同じ状況に立たされたとき、果たして私はどのような行動を取るのだろうと考えました。自分の意志に著しく反するようなことを命じられて、命令に従わなければ殺すと言われたら・・・・・・。おそらく、自分の限界を知りたい私としては、「命令に逆らうのは、死ぬほどのことなのか」と考えるでしょうね。でも、プライドを持って生きていたら、贋札造りのメンバーのように、従うのは苦しいでしょう。そういう葛藤や苦悩がベースになっている作品です。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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