« ホットヨガ(一四六回目) | トップページ | 楽しい多読と英英辞典(前編) »

2009.04.27

映画『再会の街で』

ホットヨガ(一四六回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m スクイーズコースのレッスンは、スクイーズという名前の通り、身体を絞るポーズが多くなっています。身体を左右にねじって絞ってみると、ねじりやすい方向とそうでない方向があるので、やはり身体に歪みがあるのがわかります。新しい骨盤矯正ベルトで矯正されて行くといいのですが・・・・・・。(苦笑)ちなみに、新しく購入した骨盤矯正ベルトとは、お尻のあたりがダブルバンド構造になっている「万能ダブルバンド」という名前の商品です。私も商品レビューを書いています。(^_^)

 この映画が劇場公開されていた頃、私は映画『ONCE ダブリンの街角で』を鑑賞したものの、この作品は鑑賞しなかった。何故鑑賞しなかったのか、取り立てて大きな理由はなかったのだが、時期を同じくして、タイトルに「街」が付いている作品をいくつも鑑賞する必要はないと思っていたのかもしれない。そして、およそ二ヶ月前にようやくこの作品をDVDで鑑賞してみてわかったことがある。タイトルに同じ「街」が付いていたとしても、映画『ONCE ダブリンの街角で』は男女の新しい出会いとそこに育つ友情を描いた作品であり、本作は大学時代のルームメイトとの再会とそこに育つ友情を描いた作品だった。

 本作の舞台となっているのは、911事件後のニューヨークである。あるとき、歯科医のアランが、大学時代のルームメイトだったチャーリーと、偶然、街で再会する。しかしチャーリーはアランのことを覚えてはいなかった。どうやらチャーリーは、911事件で同時に妻と子供を亡くし、それ以来、ほとんど誰とも接触を持たず、心を固く閉ざしてしまっているようだった。チャーリーは間もなくアランのことを思い出すのだが、まるで子供のように大人としての分別がなく、夜中であるにもかかわらず、家庭や仕事のあるアランを遊びに誘い出したりする。そして二人は再び友情を結んで行くかのように見えるのだが・・・・・・。

 歯科医のアランを演じているのは、ドン・チードルである。どこかでお顔を拝見した役者さんだと思っていたら、なるほど、映画『ホテル・ルワンダ』でホテルの支配人を熱演していた俳優さんだった。今回の彼の役は、外から見ると幸せそうに見えるものの、実際は夫婦関係がうまく行っていない歯科医の役である。そこに居ない人のことをいつまでも求め続けて殻に閉じこもっているチャーリーと、そこに居る人のことを疎ましく思うアランは、互いに対照的な存在だと言える。対照的な存在は、互いに関わり合うことによって、自分に足りていないものを見出して行くものだ。

 しかし、チャーリーの心の傷は思った以上に深かった。それでも、少しずつ、少しずつ変化しているのがわかる。そして、アランの抱えていた夫婦の問題も、少しずつ少しずつ緩和されつ行く。だから、映画を見る側の感覚としては、スクリーンで繰り広げられるゆっくりの変化が心地が良い。本作は、問題解決に期待するよりも、変化するプロセスを静かに見守る作品だと思う。どん底の状態から少しずつ少しずつ上昇して来たのだから、例え映画が終了したとしても、もう少し先にはもっと上昇しているのではないかと期待させてくれるのである。

 本作には、映画『バンク・ジョブ』で色っぽい役を演じていたサフロン・バロウズも、ちょっと危なっかしい役で登場する。もしかすると、彼女の危なっかしさは素なのかもしれないと錯覚してしまうほど、危なっかしい役が板に付いていた。それこそ、恐ろしいくらいに。

 素と言えば、チャーリーの役を演じているアダム・サンドラーの大人であるのに子供のような演技も、あまりにも自然で目を見張るものがある。911事件で妻と子供を同時に亡くして魂が抜けたようになっている彼は、まるで夢遊病者のように夜のニューヨークの街をふらついていたのだろうか。特に、後半で彼が自分の心の奥底にある想いを語り始めるところや、七十年代ロックにかける情熱を露(あらわ)にするシーンは見ものである。妥協を許さず、自らが形成した硬い殻によって、どこまでも他者を寄せ付けないでいる彼は、どこかに心の拠り所を求めようとしていたのかもしれない。彼の七十年代ロックに対する深い知識は、七十年代ロックを餌にして、むやみに彼に近づこうとした人をとことん遠ざけるほどの威力を持っていた。

 何かに深く傷ついている人を立ち直らせようとか、力になりたいとか願うのは、それを願う人たちの傲慢に過ぎないのかもしれない。そうではなく、傷ついた人がいつか独り立ちできるように、常に互いの心の中を見せ合える環境を整えながら、根気強く見守り続けることのほうが大切だと思う。そう、おそらく、例え相手がどんな状況に陥っていたとしても、相手と対等な関係でいることのほうが大切なのだ。何故なら、深い心の傷から立ち直る人は、誰かに築いてもらった土台の上に立つのではなく、自分自身で築いたしっかりとした土台の上に立たなければならないからだ。だからこの作品は、深い痛みを完全に吹っ切ったチャーリーではなく、自分なりの土台を築いたチャーリーを見せてくれるのではないだろうか。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m アメリカ映画にしては珍しく(苦笑)、時間がゆっくりと進んで行く作品でありました。心が深く傷ついたチャーリーにセラピストを紹介するといった手段は、一見、チャーリーに対する心遣いを感じる行為ではありますが、チャーリーと対等な関係を築くことにはならないのですね。そういうことに気付かせてくれる深い作品でありました。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

哲学・思想[人気blogランキング]に

上記ボタンをクリックしてくださいますと、一日に一回、ランキングのポイントに加算されます。もしも毎日のように「ガンまる日記」を読んでくださっているならば、記事に共感したとき、あるいは応援してもいいと思ったとき、ポチッと押してくださると、大変うれしく思います。

|

« ホットヨガ(一四六回目) | トップページ | 楽しい多読と英英辞典(前編) »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/18521/44819142

この記事へのトラックバック一覧です: 映画『再会の街で』:

» 当サイトについて [女性のお悩み解決.口コミ・評価.jp]
当サイト「女性のお悩み解決.口コミ・評価.jp」は、女性の身体のわきが、口臭についての症状や病気などの悩みを解決するための方法や対策を解説しています。..このような悩みは、あまり人に相談することもできず、人と比べることも難しいので、同じような悩みで困っている人のために制作させていただきました。..当サイトの情報をぜひ参考にして、あなたのお悩みの解決になれば幸いです。..当サイトの管理人は以前、口臭がひどい女性と知り合いで、その人の症状を軽くするための方法を探したり、調べたりしているうちに、様々な知識... [続きを読む]

受信: 2009.04.29 00:32

» トコちゃんベルトがオススメ [妊婦の骨盤矯正と坐骨神経痛の原因予防]
他にも、産後の骨盤矯正に便利なのが、骨盤矯正ベルトのようなグッツがありますのでマタニティーの専門店や下着売り場で聞いてみてください。骨盤矯正で大事なのは、緩んで広がってしまった骨盤を締めるということですので、こういった矯正ベルトはとても効果的だと思... [続きを読む]

受信: 2009.05.17 22:44

« ホットヨガ(一四六回目) | トップページ | 楽しい多読と英英辞典(前編) »