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2009.04.12

春の城崎温泉(4)

春の城崎温泉(4)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m もしかしたら、今、私が綴っているような出来事は、他の人がブログの記事に綴れば、一日分の記事だけで掲載できてしまうことなのかもしれませんね。しかし、敢えて私が詳細に綴っているのは、やはり映画を鑑賞しても、詳細な描写が心地良いと感じているからだと思います。そうすることで、一日があまりにも速く過ぎてしまうことに対し、抵抗しようとしているのかもしれません。

 私は夕食前と同じように、浴衣と丹前、そして茶羽織といういでたちで旅館を出た。ただ、下駄はひどく歩きにくかったので、自分の靴を履いて出掛けた。念のため、旅館の湯かごも持参した。もちろん、電池切れとなっていた携帯電話の電池も入れ替え、更には予備の電池も持参した。

 私が目指したのは、七つの外湯の中では最も遠いところにある鴻の湯である。鴻の湯を選んだのは、鴻の湯の露天風呂がとても気に入っていたことと、地図を見て、鴻の湯の近くに桜並木があることがわかったからだ。

 既に二十一時を回っていたが、温泉街は浴衣姿の観光客で賑わっていた。夕食前に七つの外湯に入る人も多かったが、夕食のあとに入る人も多いようである。考えてみれば、今の時期は、カニシーズン最後のおいしいカニを食べることができるだけでなく、冬のように寒過ぎず、また夏のように暑過ぎず、温泉街を浴衣で歩くにはちょうどいい季節なのかもしれない。

 夕食前に利用した柳湯の前を通ってみると、若い女性たちが外の足湯に足を浸けてくつろいでいた。私も、夕食前に一の湯の外にある足湯を利用して思ったが、まだ少し肌寒い今の季節に入る足湯は、頭寒足熱を実践するのにとても気持ちがいいのである。

 柳湯の近くにある一の湯の前を通り、その先のお土産売り場に立ち寄ってお土産を求めたあと、建て替えられて間もない御所の湯の前を通り、鴻の湯に続く道路に出てみると、目の前に美しい夜桜が広がって来た。やはり、まんだら湯の近くにある桜並木と同様、川べりに桜並木が形成されている。愛用のデジタル一眼レフを自宅に忘れてしまった私は、携帯電話に付属のカメラを使って何枚か写真に収めたものの、撮れていたのは、露光不足のため焦点のぼやけた写真ばかりだった。

 鴻の湯に着き、旅館でもらった入浴券を差し出して、女湯ののれんをくぐった。利用客は多かったものの、夕食前に柳湯を利用したときほどの混雑ではなかった。私は身体を軽く洗ったあと、露天風呂にゆったりと浸かった。初めて鴻の湯の露天風呂に入ったとき、私はこの露天風呂がとても好きだと感じた。しかし、そのときは確か夕食前で外は明るく、しかも、今の時期ほど混雑していない夏の頃だったと記憶している。今は夜で、おまけに季節がいいだけに、利用客も多くて慌しい。私は何となくくつろぐことができずに、しぶしぶ露天風呂から上がった。

 実は私は、鴻の湯に入ったあと、もう一度大好きなまんだら湯に入ろうと思っていた。夕食前は、ガンモとの待ち合わせ時間を気にして慌しく出てしまったので、もう一度ゆったりと桶風呂に入っておきたかったのだ。幸い、鴻の湯からまんだら湯はとても近かった。私は、再び夜の桜並木を携帯電話に付属のカメラに収めながら、まんだら湯へと移動した。

 まんだら湯に着いたときには、既に二十二時を回っていた。宿泊している旅館の門限がシンデレラの門限よりも一時間早い二十三時なので、二十三時には戻らなければならない。私は素早く浴衣を脱ぎ、浴室に入った。そして、カランで身体を洗うと、まっすぐ桶風呂へと向かった。

 桶風呂には、中で体操をしながらくつろいでいる利用客がいた。半身浴の体制を取っていたことからすると、かなり長い時間、桶風呂の中に入っているものと思われる。桶風呂で一人になりたかった私は、「むむむ、またしても手強いライバルだ」と思った。すぐにその方との我慢比べが始まったのだが、その方は、他の利用客が桶風呂を利用したがっているのを敏感にキャッチすると、桶風呂を開放してくれた。その瞬間、私は桶風呂の中で一人になることができたが、すぐに次の利用客が桶風呂に入って来たので、陰陽のエネルギーを感じながら瞑想を実践するには至らなかった。

 私は、旅館の門限を気にして、またしても後ろ髪を引かれる思いでとうとう桶風呂から上がった。桶風呂で瞑想できなかったのは残念だが、できればこのあと、さきほど撮影できなかったまんだら湯近くの桜並木も撮影しておきたかった。撮影する時間を考えると、少し早めにお風呂から上がらなければ、旅館の門限には間に合わない。私の日常がそうであるように、城崎温泉にやって来ても、時間との戦いは続いていた。

 脱衣場で身体を拭いて浴衣を着ていると、地元の人と思われる人たちが話をしているのが聞こえて来た。なるほど、七つの外湯は観光客のためだけのものではなく、地元の人たちも気軽に利用されているようである。とは言え、旅館から配布される入浴券を使用すれば無料で利用できるが、入浴券を持っていない人たちが外湯を利用する場合、多くの外湯は六百円の入浴料が掛かるはずである。毎日六百円払って外湯に入るのはちょっと贅沢ではないだろうか。そう思ったのだが、おそらく地元の人たちには、銭湯感覚で利用できるような特典があるのだろう。

 まんだら湯を出たあと、私は夜の桜並木を携帯電話に付属のカメラに収めながらてくてく歩いた。ようやく私が旅館に辿り着いたのは、門限ギリギリの二十三時三分前だった。外湯を満喫することはできたものの、利用客が多くてなかなかくつろげなかったのはちょっぴり残念である。それでも私が城崎温泉に惹かれ続けるのは、単においしいカニを食べさせてくれるからだけではない。おそらく、数多くの文豪たちを強く惹きつけたのと同じ理由を私自身も見出だしつつあるのだ。書きたい意欲をもっと掻き立ててくれるような何かがこの城崎温泉にあるのは間違いない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m まんだら湯の脱衣場で地元の方が話をされていたのが聞こえて来たのですが、城崎温泉の今年の桜は例年よりも白いそうです。確かに私も桜が白いと感じました。満開の頃に雨が降ると、桜は白くなるのでしょうか。デジタル一眼レフを自宅に忘れてしまい、携帯電話に付属のカメラで撮影することになってしまった城崎温泉の白い桜は、青空の下に咲き乱れるピンク色の桜とはまた別の趣がありました。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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浴衣の季節はもうすぐですね!浴衣の2009年の流行は何でしょうか。通販でも浴衣が買えるので、2009年のはやりをチェックしたいと思います。 [続きを読む]

受信: 2009.04.14 19:54

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