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2009.04.20

朝日を浴びながら通勤する(1)

映画『戦場のピアニスト』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m この映画のタイトルから、ナチス・ドイツのためにユダヤ人のピアニストが戦場でピアノを弾くことで生き延びて行く物語なのかと勝手に想像していたのですが、全然違っていました。原題は、『戦場の~』が付かない"THE PIANIST"でした。

 一ヶ月ほど前から、社員の方たちを対象に、フレックス制度を慢性的に利用している人は、できるだけフレックス制度を利用せずに出勤するようお達しがあった。そのため、これまでフレックス制度を利用して定時の八時半よりも遅く出勤していた社員の方たちも、毎朝八時半に出勤するようになった。そのとき、私たち派遣社員に対しても、できれば社員の方たちに合わせて八時半に出勤して欲しいとの要望があったのだが、私を含めた派遣社員が部長や上司のまた上司に確認したところ、ありがたいことに、派遣社員の出勤時間に関してはこの限りではないとのご回答をいただいた。

 少し前までの私は、十時半頃にのこのこ出勤していたのだが、仕事が忙しくなったことで、二月くらいから毎朝九時半出勤のリズムに変わっていた。十時半頃に出勤していた頃は、朝七時にガンモと一緒に起きて支度を整え、ガンモを送り出したあと、九時頃に家を出ていた。それが九時半出勤に変わったことで、起きる時間が一時間繰り上がった。それにもかかわらず、残業のために帰宅時間が遅い状態がしばらく続いていたので、睡眠時間が足りなくて肉体的にもかなり厳しい状況だったという話を、以前、ここにも書いたはずだ。今は仕事も落ち着いて、早い時間に帰宅できるようになったのだが、部長や上司のまた上司からご了承いただいたこともあって、私はこれまでのように朝六時に起きて九時半に出勤するのが自分の限界だと思い、九時半出勤を続けていた。

 しかし、深刻な不況のため、私の派遣先の企業は、従業員の残業時間を極力減らせるための案を打ち出した。その案とは、四月からはフレックス制度を全面的に廃止し、社員も派遣社員も原則として八時半に出勤して仕事に就き、残業をせずに十七時十五分に退社するというものだった。どうしても残業が必要な場合は、上司のまた上司に判断を仰ぎ、残業の必要性が認められた場合にのみ残業できることになった。

 この話を聞いた私は青ざめた。九時半出勤で六時起きならば、八時半に出勤するためには、毎朝五時に起きなければならない。何故なら、私の自宅から職場までは一時間半掛かる上に、朝起きてからこなすべき作業がたくさんあるからだ。私には、朝起きてからこなすべきことを何もかも放棄した上で、支度を整えてから家を出て行くことはできなかった。

 旅行に出掛けて行くために、気合を入れて五時に起きることはしばしばあるが、それは特別な一日だからこそできることであって、日常となれば話は別である。しかも、毎朝七時に起きているガンモとの生活時間にも時差が生じる。基本的に残業から解放される私は帰宅時間が早くなるが、ガンモの仕事は相変わらず遅いのだ。そのような状況下で、果たして、夫婦が同じ部屋で生活し続けることができるのだろうか。

 私は、毎朝六時に起きるのが自分の限界だと思っていたので、派遣会社の営業担当に相談して、これまで通り、九時半出勤にさせて欲しいと派遣先の企業に打診してくれるよう、お願いした。私は、毎朝五時に起きなければ八時半には出勤できないこと、一人暮らしではなく、夫と二人だけの共同生活なので、毎朝七時に起きている夫と生活時間が二時間もずれてしまうようなことは避けたいと力説した。しかし、派遣会社の営業担当は、私が話をしてもすぐに口を開いて話を始めることから、あまり私の話を吸収してくれてはいないと感じていた。とは言え、話の締めくくりには、
「わかりました。では、企業さんに確認してみますね。ただ、今はこういうご時世なので、どこの会社もだいたい似たような状況なんですよ。それで、もしもですね、どうしても八時半に出勤して欲しいと企業さんから要請があった場合、どうされますか?」
と尋ねられた。つまりは、派遣契約を今後も更新するかどうかの確認である。私は、
「そうですねえ。私はもともとお金のために働いているわけではないので、そこまで無理して働きたくはないですね」
と答えた。

 その後、派遣会社の営業担当は、派遣先の企業に話をしてくださったようだ。しかし、八時半に出勤するという話は、どうやら神戸だけでなく、全社的な取り決めらしく、派遣先の企業からは、私だけにそのような特例が認められるのかどうか、本社の人たちに確認してみるという中間的な回答が得られた。四月までまだ時間があったので、しばらく正式な回答待ちの状態だったのだが、いよいよ明日から四月になろうとしているというのに、派遣会社の営業担当からは続報が入って来なかった。

 そこで、派遣会社の営業担当に煽りのメールを入れてみたのだが、なかなか連絡が入らない。派遣会社の営業担当は、事務所にいないことが多いので、いつも事務所にいるはずのアシスタントの女性にも同じメールを送付しておいた。私は派遣会社の営業担当の携帯電話の番号は知らないが、アシスタントの女性なら知っているはずなので、営業担当が事務所にいない場合は彼女が営業担当に連絡を入れてくれると思ったのだ。しかし、いつもはすぐに連絡が入るのに、今回はメールを送信してから数時間経っても連絡がなかった。私は、翌日からの出勤のことなので、もはや派遣会社の営業担当には頼っていられないと思い、意を決して上司のまた上司に相談に行った。すると、上司のまた上司は、私の状況を理解してくださっているらしく、
「八時半出勤は無理でしょう」
と言ってくださった。私は、
「はい。夫との生活がありますので・・・・・・」
と答えた。

 上司のまた上司は、私が普段利用している自宅の最寄駅から更に十分くらい、職場寄りのところに住んでいる。つまり、私の通勤時間が一時間半なら、上司のまた上司の通勤時間は、単純に見積もって、一時間二十分ということになる。その上司のまた上司が毎朝八時半に出勤されているので、私は、
「毎朝、何時に起きてらっしゃるのですか?」
と尋ねてみた。すると、上司のまた上司は、やはり五時に起きていると答えてくださった。更に私は、
「では、奥さんは何時に起きてらっしゃるのですか?」
と尋ねてみた。すると、上司のまた上司は、
「かみさんは六時四十五分に起きてますよ。もともとうちは別だしね」
とおっしゃった。上司のまた上司ははっきりとはおっしゃらなかったが、私は、ご夫婦の寝室が別であるという意味だと理解した。上司のまた上司が毎朝八時半に出勤するためのご夫婦の寝室を別にされているのかどうかはわからないが、そうでもしなければ毎朝八時半に出勤することはできないのかと思うと、私の中にはいよいよ八時半に出勤することに対する抵抗感が芽生えていた。
 
 結局、上司のまた上司の判断により、四月になってからも、私は九時半出勤が認められた。私は、特例を認めてくださった上司のまた上司に深く感謝するとともに、四月からも九時半出勤してもいいことになったということを、ただちに派遣会社の営業担当にメールで伝えた。すると、どういうわけか、さきほどまで連絡が取れなかったはずの営業担当から、すぐに電話が掛かって来たのだ。私はちょっぴり頭に来た。ただ、営業担当がずっと事務所にいたのか、それとも電話が掛かって来た直前に出先から事務所に戻って来たのかどうかはわからなかった。

 しかし、それから数日経った頃、上司のまた上司が私のところにやって来て、私の自宅の最寄駅を尋ねて来られた。社員ならともかく、派遣社員である私の個人情報は、派遣先の企業には知られていないはずなので、不思議に思いながら自宅の最寄駅を答えたところ、上司のまた上司は、私がもう少し遠いところから通っていると思っていらっしゃったようだ。何でも、私の九時半出勤を特別に認めてくださるために、部長や本社の方たちを説得するための材料が必要なのだそうだ。つまり、上司のまた上司の判断だけでは、私の出勤時間を決められない状況にあったらしい。それを聞いた私は少し不安になった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 世の中で広がっている不況の影響が、私の派遣先の企業にも少しずつ出て来ました。以前からすると、まったく考えられないような状況であります。またまた長くなりますので、記事を分けて書かせていただきますね。今回は、前編と後編でうまくまとまるはずですが、さあ、どうでしょう。(苦笑)

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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