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2009.04.29

楽しい多読と英英辞典(後編)

楽しい多読と英英辞典(前編)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。ところで、コウビルドとは、どのような意味なのでしょう。Co(共に)Buildされているということなんでしょうか。つまり、その単語自身を含めて説明しているという意味なのでしょうか。何はともあれ、とても楽しい英英辞典であります。

 eBayで商品を落札すると、出品者とのやりとりをすべて英語で行うことになる。私が落札したOxford Reading Treeの出品者はすべてイギリスに住む人たちだった。

 日本のネットオークションで落札した商品の代金を支払うとなると、銀行振り込みを利用するケースが多いがが、eBayで落札した商品の支払いは、主にPayPalというサービスを利用して行う。PayPalを利用すれば、お互いの通貨に関係なく、クレジットカードや銀行口座を通じてお金のやりとりができるのである。

 あるとき私は、stage 13のOxford Reading Treeを六冊セットで落札した。六冊のほかに、学校の先生が生徒に教えるための指針が記されたTeach Noteまで付いていた。これらをわずか一ポンド九十九(日本円でおよそ二百八十円ちょっと)で落札できたのだから、驚きである。送料がいくら掛かったとしても、日本では手に入りにくい商品なので、私は落札できたことがとてもうれしかった。

 あまりにも格安で落札できたことがうれしくて浮かれていたのか、私は出品者から届いたメッセージを別の意味にとらえてしまい、さっさと落札ページに表示されている日本への送料を足し込んで、PayPalで出品者に支払いを済ませてしまった。送料は何と、十九ポンド九十九と表示されていた。少々高いと思ったのだが、善は急げだと思い、事務的に支払いを済ませたのだ。

 ところが、PayPalで支払いを済ませたあと、出品者から届いていたメッセージを改めて読み返してみると、「送料を計算してから火曜日の朝にお知らせします」と書かれていることに気が付いた。最初にこのメッセージを読んだとき、私は、「火曜日の朝には出荷できます」だと思い込んでいたのだ。

 はて、どうしたものか。私はひとまず、「ごめんなさい。送料を十九ポンド九十九として、PayPalで支払いを済ませてしまいました。もし足りなければお知らせください」とメッセージを送った。すると、出品者からは、「商品を発送しました。送料として十ポンド返金します」という返事が返って来た。もしかすると、送付してくださった本の中に十ポンドがイギリスの紙幣で同梱されているのだろうかと不安になっていたところ、その数時間後、出品者から、「私のPayPalアカウントから私の銀行口座にひとまずすべての代金を移動させた上で返金することになるので、返金にはおよそ七~九日掛かります」というメッセージが届いた。おそらく出品者は、私のようにPayPalをクレジットカードと連携させて利用しているのではなく、銀行口座と連携させて利用しているのだろう。そのため、お金を移すのに時間が掛かってしまうのだろうと推測した。

 私は出品者に、「お手数をお掛けして申し訳ありません」という謝罪の気持ちを伝えたかったが、英語で何と言えばこの申し訳ない気持ちが通じるのか、良くわからなかった。困ったときの翻訳サイト頼みで、英語翻訳 - エキサイト 翻訳などのページでこの気持ちを翻訳してみたのだが、なかなかしっくり来なかった。

 これまでの私は、海外を旅行しても、文法などそっちのけで、単語を並べて何とか相手に伝えようとしていた。しかし、それは私の甘えだったことに気が付いた。こうしてせっかくOxford Reading Treeで多読を進めているのだから、いい加減、和製英語からは脱出したい。そう思いながらも、今の自分にぴったり来る表現はないものかとインターネットを徘徊しているうちに、

I apologize for bothering you.

という表現に出会った。確かこの表現は、Oxford Reading Treeの中にも登場していた。botherはうるさがらせるという意味の単語で、幅広い使われ方をする。apologizeという単語のことも忘れられない私は、この表現が今の私の気持ちにぴったりだと感じた。

 一週間ほど経って、出品者が発送してくださった商品が無事に届き、続いて、PayPalからも返金のお知らせメールが届いた。わずか一ポンド九十九の商品を落札しただけで、出品者にこれほどお手間を取らせてしまったことは、I'm sorryではなく、まさしくapologizeに相当する。

イギリスから届いたOxford Reading Treeのstage 13の六冊セット + Teach Note

 こうしてこの取引は終わったのだが、出品者はおっちょこちょいの私にPositiveな評価を残してくださった。もちろん私も出品者を評価し、多くの人たちが、「素早い発送で、商品も素晴らしく、最高の出品者です」などと簡単に評価しているにもかかわらず、私はそれに加え、心温まるコミュニケーションができましたなどと追記した。

 ちなみに、日本のオークションで同等のものを落札すると、数千円程度の金額に釣り上がってしまう。とは言え、運が良かったのか、私は以下の商品をたまたま二千百円で落札することができた。それでも、イギリスから届いた六冊セットのほうが、例え送料を加えたとしても価格が安いのである。

日本のネットオークションで落札したOxford Reading Treeのstage 8から11の六冊セット

 この他にもeBayでは、私が入札すると、「どこの国の人ですか?」といきなり尋ねられたかと思うと、送料が高くなることを心配して予め梱包に気遣い、送料を計算して知らせてくださる親切な出品者もいた。私も、「もし私が落札できたら、時間が掛かってもかまわないので、エアメール以外の方法で送ってください」などと回答できるようになったものの、結局、競争率が激しくてその商品を落札することはできなかった。

 出品者と交わす生きた英語が楽しくて、調子に乗って次々に入札していると、落札できたにもかかわらず、「あなたが落札した商品は、既に他のサイトで売れてしまっていたので、大変申し訳ありませんが返金させていただきます。次回、当店を利用されるときは二ポンド割引させていただきます」というメールが届いた。その出品者からは、Oxford Reading Treeを個別に三冊落札していたのだが、三冊ともPayPalで支払いを迅速に済ませたにもかかわらず、すべて返金されてしまった。どうやら出品者は、複数のサイトで同じ本を販売していたらしい。日本のオークションでそのようなことをすると、すぐに「悪い」評価を付けられるものだが、海外のオークションサイトは出品者に寛大なようだ。

 届いた謝罪のメールをガンモに読んで聞かせると、
「そういう文章って、まさしくTOEICのリーディング問題に出題されるような文章だよね」
とガンモは言った。確かにその通りだ。なるほど、Oxford Reading Treeで多読を始めてからというもの、私はeBayのメッセージ送信機能を使ってイギリスの出品者とやりとりをしたり、また、こうしてTOEICのリーディング問題に出題されるような謝罪のメールを受け取ったりしている。イギリスの出品者から受け取るメッセージは、時にははっとするような生きた英語である。例えば、送られて来た謝罪のメールは、以下のように締めくくられていた。

Our apologies once again.

 このような表現は、日本人の頭からは絶対に出て来ないのではないだろうか。Oxford Reading Treeにも、このような生きた英語がたくさん登場する。出品者から届いたメッセージを勘違いして取引を進めて失敗しても、落札できたと思った商品が手に入らなず返金されても、私には、日本人には想像もつかないような生きた英語の表現に出くわすことが楽しくてたまらない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m これまでは、「読む」、「聴く」中心の英語学習方法でしたが、eBayのメッセージ送信機能を利用することにより、自分の考えていることを相手に伝えるという新たな能力が鍛えられつつあります。(苦笑)相手の言うことを理解できても、こちらの気持ちをうまく表現することができないのは、本当にもどかしいものですよね。eBayのオークションを通じて、そういうもどかしさのギャップが少しずつ埋まって行くような気がしています。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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