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2009.03.31

実体験から外国語を学ぶ

バンブーサックス(上海和平管)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。九十度回転した小さな画像でしかご紹介することができなくて申し訳ありません。画像変換ソフトを使って、携帯電話の画像ファイルをパソコンで参照できる形式に変換してみたのですが、拡大されて画像サイズは大きくなったものの、やはり九十度の回転は調整できませんでした。(苦笑)

 上海の代表的な観光スポットである豫園には、猫がいた。
「猫がいる」
と言って、最初に猫に接近して行ったのはガンモである。私は猫よりも犬好きなので、犬を見付けると駆け寄って行くのだが、ガンモは犬よりも猫好きなのだ。猫を良く見ると、妊娠しているのか、お腹が膨らみ、乳首が大きくなっていた。人間に慣れているのか、猫は私たちが近寄っても身構えず、また、身体を撫でても逃げ出さなかった。しかも、ガンモの目の前で、仰向けになってリラックスし始めた。いろいろな国を訪問すれば、そこで生活している人たちの国民性は異なっている。しかし、猫の挙動は万国共通である。

豫園にいた猫

 ところで豫園には、様々な国籍の観光客が訪れている。ガンモが猫と戯れていると、中国人のガイドさんに連れられた白人さんのツアー客がやって来て、その中の一人が猫を見るなり、
"chat"
と言った。「もしやフランス人?」と思ったのは、学生の頃、しばしば足を運んでいた喫茶店が「シャノアール」で「黒猫」という意味だったからだ。おそらく、"chat"は猫のことだろう。

 しばらくすると、今度は別の国籍の人たちがやって来て、やはり猫を見るなり、
「マオ」
と言った。他の会話に耳を傾けていると、どうやら中国人らしかった。おそらく中国では、「マオ」というのが猫を意味する単語らしい。

 ガンモは十数ヶ国語の単語の意味を調べることのできる電子辞書を取り出して、フランス語と中国語の猫の単語を確認した。その結果、やはり、フランス語の猫は"chat"、中国語の猫は「マオ」であることがわかった。そして私たちは思ったのだ。このようにして、外国語を覚えて行くのが自然なのではないかと。

 会話の中に知らない単語が登場したとき、そのときの状況から単語の意味を推測するということ。これは、私たちが小さい頃から日本語を学ぶために、当たり前のように実践して来たことである。時には辞書を片手に単語の意味を調べることもあったが、多くの場合、辞書に頼るのは、まったく知らない単語を覚えるためというよりも、そのときの状況から推測して頭に思い描いた単語を確認するために使用することのほうが多かったはずだ。

 そのときの状況から単語の意味を推測することができれば、例えそれがどんな国の言葉であったとしても、無理なく記憶の中に蓄積して行くことが可能なのではないだろうか。それを考えると、中学から始まった英語教育は、やみくもに単語だけを頭の中に叩き込む不自然な教育だったと思う。

 受験勉強のときに出て来た英単語で、覚えては忘れ、覚えては忘れといった状況を繰り返して来た単語に"apologize"(謝罪する)がある。単語帳で覚えた単語だったので、視覚でも聴覚でも記憶には残っているのだが、すぐに意味を忘れてしまい、忘れる度に辞書で再確認していた。

 ところが、二年前にガンモと一緒にロンドンを旅行したとき、ロンドンの地下鉄の駅で、何度も何度も"We apologize...."という表現が繰り返し流れているのを耳にした。そのアナウンスは、特定の曜日だけ、ある行き先の列車の運行を取りやめることを詫びるアナウンスだったのだ。私たちは、繰り返し流れているアナウンスを聞き逃していて、その列車がやって来るのを駅のホームで長いこと待ち続けていた。しかし、待てど暮らせど、目的の列車はやって来なかった。そこでようやくそのアナウンスに気が付き、"apologize"の意味を思い出し、頭に焼き付けたのである。

 私はもう二度と"apologize"を忘れることはない。同様に、フランス語の猫の単語も、中国語の猫の単語も忘れることはないだろう。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m インターネットで検索してみましたら、「マオ猫」という言葉が存在することがわかりました。これは、中国語の猫という単語と日本語の猫という単語が組み合わさって固有名詞になったものなのでしょうか。ちょっと不思議です。(苦笑)詰め込み方式で単語を覚えても、どんどん忘れてしまうんですよね。新しい単語とは、そのときに直面している状況から単語の意味を推測しながら、これまでの知識と経験によって埋め合わせて蓄積して行くものなのでしょうね。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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