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2009.03.12

すずらんの湯(9)

すずらんの湯(8)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 久し振りに訪れたすずらんの湯でありました。何故、あんなに桶風呂が好きなのか、自分でも良くわからないのです。もちろん、一番好きなのは桶風呂ですが、桶風呂でなくても、丸い湯船であれば全般的に好きですね。以前、東京に住んでいたときに、仕事帰りに良く銭湯巡りをしていましたが、その中に一つだけ、丸い湯船の銭湯があったのです。その頃から、丸い湯船がお気に入りでした。(笑)確か京王多摩線沿線の銭湯でしたが、今でもあるのでしょうか。

 酵素浴の健(スコヤカ)受付カウンターで名前を告げると、酵素浴の経験の有無を尋ねられたので、私は今回で三回目だと答えた。健(スコヤカ)受付カウンター周辺には、懐かしい麹(こうじ)の匂いが漏れている。お水を飲んでくつろいでいる間に、スタッフが酵素浴を行う部屋の準備を整えてくださった。

今回購入した酵素浴の回数券。
一回千九百円のところ、この回数券は五枚綴りで七千五百円。
一回の利用料金は千五百円となる。
今回、一枚使用したので残り四枚となった。

 間もなく部屋に案内され、私は部屋に入った。ひとまずスタッフが部屋から去って一人になると、私はすぐに館内着を脱いですっぽんぽんになり、酵素の入った麹の木の箱の中に横たわった。麹の体感温度は、これまでで一番熱かった。自然のものがこれだけの熱を放出することができるのは驚きである。こうした熱を普段の生活の中にも取り入れることができれば、電気を使った暖房器具も不要になるかもしれない。

 しばらくするとスタッフが部屋に戻って来てくださり、私の身体を酵素の入った麹で覆い始めた。スタッフは、
「どこか寒く感じるところはございませんか?」
と、私の身体に酵素の入った麹がまんべんなく掛かっているか気遣ってくださった。私は、寒く感じるところはないと答えた。

 間もなく私の身体は酵素の入った麹ですっぽり覆われた。スタッフは十分後に現れると言い残して、部屋から去って行った。酵素浴は十五分間行うことになっているのだが、人によっては十五分間も持ち堪えられない人もいらっしゃるようだ。そのため、ひとまず十分間様子を見て、残りの五分間を継続するか、それとも打ち切るか、判断するのである。

 部屋に残された私は、酵素のパワーを受け取ろうと身体の力を抜いた。そして、できるだけリラックスしながら、初めての酵素浴のときに感じた、性のエネルギーにも似た落ちて行くような感覚を再現しようと試みたが、なかなかうまく行かなかった。時間が経つにつれ、私は少し焦りを感じ始めていた。何故なら、私にとっての酵素浴は、第二チャクラを開いてくれる、あの落ちて行くような感覚を体験するためにあるようなものだからだ。しかし、焦れば焦るほど身体はリラックスできず、とうとう十分間が経過してしまった。

 私の様子を見るためにスタッフが戻って来てくださったので、私は
「あと五分、お願いします」
と告げたのだが、内心、暑くてたまらなかった。のどが渇いている。早く上がって水を飲みたい。そう思ったが、あと五分間、踏ん張ることにしたのだ。

 しかし、残りの五分間であの感覚を再現しようと試みても、やはりうまく行かなかった。私はのどの渇きと暑さのため、残りの五分間が素早く過ぎて行ってくれることを密かに望んでいた。

 遠くのほうでタイマーの音が聞こえて来た。残りの五分間が経過したのである。スタッフが戻って来てくださり、麹をシャワーで洗い流してくださいと言われた。スタッフが部屋から去って行くと、私はよろよろと立ち上がり、べっとりと身体についた酵素を含んだ麹をはらいながらシャワールームへとなだれ込んだ。今回は、とうとう落ちて行くようなあの感覚を体験することができなかった。もしかすると、私の身体にどこか構えがあったのかもしれない。いや、おそらく、酵素を含んだ麹の温度がいつもよりも熱く感じられたので、暑さに意識を奪われてしまったのだ。それは言い換えれば、酵素を含んだ麹が私を受け入れてくれなかったということなのかもしれない。

 シャワーを浴びて再び館内着を身に付けると、私は酵素浴の部屋を出て健(スコヤカ)受付カウンターに戻った。スタッフがお水と冷たいおしぼりを用意してくださったので、お水を一気に飲み干して、冷たいおしぼりでほてった顔を冷やした。お水は一杯では足りなかったので、備え付けの水瓶からお替りを頂戴した。

 それからよろよろと歩いて更衣室に戻ったわけだが、酵素浴で汗をたくさんかいたからだろうか。更衣室に戻ると、心地良い疲労感が私を襲った。私はその疲労感が収まるまで、すぐには着替えをせずに、露天風呂の見える場所でしばらく身体を休ませながら大きな息を繰り返していた。そうしているうちに、次の無料送迎バスは何分の発車なのだろうという疑問が沸いて来た。私は携帯電話を取り出して、すずらんの湯の無料送迎バスの時間を調べた。私は、すずらんの湯の無料送迎バスの時刻表を携帯電話からアクセスできる場所にメモしているのだ。

 時刻表を確認した結果、次の無料送迎バスの発車時刻は十六時四十分であることがわかった。私は十六時から十五分間の酵素浴を体験してシャワーを浴びたところである。時計を見ると、もう十六時三十二分である。ということは、無料送迎バスの発車時刻まであと八分しかない。しかし、この便を逃すと、次の無料送迎バスの便は十八時までないのだ。私は、もたもたしている場合ではないと判断し、大急ぎで帰り支度を整え始めた。この際、冷え取り健康法のために履いている五本指の靴下を履いている時間はない。私は館内着を脱いで素早く着替えを済ませると、裸足のまま荷物を手に取り、ロッカーの鍵を受付に返却した。そして、下駄箱の鍵を受け取ると、一目散に下駄箱へと走り、靴を履いた。

 ところが、裸足のまま履いた靴はぶかぶかで歩きにくかった。というのも、現在の私は、冷え取り健康法を意識して、実際の足のサイズよりも一センチほど大きい二十三センチの靴を履いているからだ。いつもは重ね履きしている靴下のおかげで、むしろ少し小さいくらいに感じている靴が、靴下を履かないで履くと、長靴下のピッピの長靴みたいにぶかぶかだったのだ。それでも私は、十六時四十分のバスを逃してはいけないと思い、無料送迎バスの乗り場までぶかぶかの靴で必死に走ったのである。

 おかげで、無料送迎バスの発車時刻よりも二分早く無料送迎バスに乗り込むことができた。既に数人の人たちが無料送迎バスに乗り込み、発車を待っていた。それにしても、私は一体どこで靴下を履けばいいのだろう? 北鈴蘭台駅のホームのベンチで履くのだろうか? ちょっとかっこ悪い。そんなことを思いながら北鈴蘭台駅前まで運んでもらうと、ちょうど降りた場所に腰掛けられる場所があったので、私はどこで靴下を履くのも同じだと開き直り、その場所に腰掛けて冷え取り健康法のための五本指の靴下を重ね履きした。ちょっと怪しい。

 思えば、私がこれほど意地になって無料送迎バスに乗り込んだのも、前回の帰りに路線バスのバス停を探して歩き回った経験が、できれば遠回りしたくない思い出として強く胸に焼き付いていたのだろう。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 今回も朝の更新になってしまいました。朝、いつもよりも早く起きて書いています。とにかく夜は眠くてたまらず、睡魔の攻撃には抵抗できません。私は夜型人間ではなく、朝型人間だったようです。ところで今回の酵素浴は、酵素の入った麹の温度が思いのほか熱く感じられ、「暑い!」という感覚に意識を奪われてしまいました。どのような環境においても自分自身を失うことがなければ、聖人の域に達することができるのかもしれません。酵素浴は修行でもあるのです。(苦笑)

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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