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2009.03.13

映画『ショコラ』

すずらんの湯(9)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 酵素浴回数券は、半年間有効のようですね。電車の回数券の有効期間は三ヶ月しかないので、時々余らせてしまいますが、酵素浴回数券が半年間有効ということは、例え月に一度の利用だとしても余らせてしまうことはなさそうです。酵素浴回数券を使用するときは、電話予約が必要なようですので、これからは計画的に酵素浴を利用することができそうです。おそらく、月一度くらいのペースで通うことになるでしょう。

 ジョニー・デップがいいなと思っていた時期がある。彼の出演しているすべての作品をリストアップし、複数のレンタルDVDショップで彼の出演作品を掘り出しては、せっせとレンタルしていたものだった。今回、お届けするレビューは、その頃にレンタルしながらも、ゴニョゴニョしたあとしばらく鑑賞するのを見送り、ずっと温めていた作品である。

 またしても、作品に対する予備知識もなく鑑賞することになったわけだが、率直な感想を言ってしまえば、「何故、この作品をもっと早く鑑賞しなかったのだろう」という後悔の気持ちでいっぱいだった。まるで好物のチョコレートにいつまでも手を付けずに取っておいたかのように、私はこのDVDを長いこと鑑賞せずに来てしまったのだ。何故、長いこと鑑賞しなかったかというと、チョコレートとジョニー・デップの恋愛がなかなか結び付かなかったからである。それが、チョコレートのおいしさを魔女のように伝えるジュリエット・ビノシュ演じるヴィアンヌと、いかにもジョニー・デップらしいジプシー役のルーとの恋だったとは・・・・・・。

 昔からの風習を固く守っているフランスの小さな町に、ヴィアンヌとアヌークの母娘がやって来る。ヴィアンヌが風に誘われて町にやって来て、再び風に乗って町を去ろうとしているところは、メリー・ポピンズを彷彿させている。

 よりにもよって、信仰により、町中の人たちが断食に入ろうとしている時期にチョコレートのお店を開いたヴィアンヌは、町の権威者であるレノ伯爵の反感を買うようになる。しかし、ヴィアンヌが開いたチョコレートのお店は、単にチョコレートを売るだけのお店ではなかった。ヴィアンヌは、いわばチョコレート調合師とも言える存在だったのだ。すなわち、店を訪れた人に一番ぴったりのチョコレートを推測し、食べさせてくれるお店だったのである。何とも夢のあるチョコレート店ではないだろうか。DVDを鑑賞していると、もしも私がそのお店を訪れたならば、ヴィアンヌはどんなチョコレートを調合してくれるのだろうと想像してしまう。

 ずっと同じ町に住み、昔からの風習を大切にし続けているレノ伯爵と、これまでいろいろな町を渡り歩き、様々な価値観に触れて来たヴィアンヌが対照的に描かれている。「こうでなければならない」という概念に囚われ過ぎているレノ伯爵に対し、ヴィアンヌは町にどんな風習があろうとも、とことんマイペースで突き進む。だから、町の人たちが、流れ着いたジプシーたちを敬遠し、彼らに近寄らないようにしているにもかかわらず、ヴィアンヌだけは何の偏見もなく彼らに接するのだ。

 これまでいろいろな町を訪れて来たヴィアンヌと、同じように旅を続けて来たジプシーのルーは、似たもの同士と言えるのかもしれない。二人はやがて惹かれ合う男女の仲になった。ただ、この作品は、二人の恋愛がメインの映画ではない。やはり、固いチョコレートを溶かしてその人に合ったチョコレートを調合するかのごとく、町の人たちの凝り固まった価値観を打破して行くヴィアンヌの魔法に引き込まれるのだ。

 そして、凝り固まった価値観を守り続けている町の人たちと、これまでいろいろな町を渡り歩いて来たヴィアンヌもまた、「恐れを抱きながら逃げている」という点においては似たもの同士であることに気付いて行く。町の人たちは、凝り固まった価値観で自分たちを守ることで、「新しい価値観を受け入れようとする恐れ」から逃げている。一方、ヴィアンヌは、一つの町に留まり続けることで生まれるであろう、永続的な親しさを築くために乗り越えるべき面倒なことから逃げている。何か面倒なことが起こってしまおうものなら、風向きが変わったことを理由に町を出てしまえばいい。ヴィアンヌの中にはそのような甘えがあったことは事実だろう。凝り固まった価値観を持った町の人たちとヴィアンヌが関わり合うことによって取り払われた壁が、この作品には描かれているのだ。町の人々もヴィアンヌも、互いにこれまで長いこと打破することのできなかった新しい世界へと踏み出すことができたのである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ホットチョコレートが飲みたくなるような作品でありました。凝り固まった価値観を大切にしている町にやって来たとしても、まったくの四面楚歌というわけではなく、ヴィアンヌはチョコレートを媒体にして少しずつ自分の仲間を増やして行くんですね。全般に、ヴィアンヌのチョコレートに魅せられた人たちとヴィアンヌとの交流が描かれた作品であります。それにしても、ジョニー・デップはジプシーの役が似合いますね。他にもジプシー役の作品がいくつかあるので、好んでジプシーの役を演じているのかもしれませんが、ジプシーは彼のルーツであるように思います。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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