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2009.02.27

東寺・弘法さんの市に血が騒ぐ

映画『サルバドールの朝』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。ところで、私たちが住んでいるマンションの駐輪場は、どのスペースにどの自転車を置くのかがきちんと割り振られています。私が自転車を置くことになっているスペースのすぐ隣に自転車を置いている人が、いつも私のスペースまで大きくはみ出して自転車を置いているのですね。私はいつも帰りが遅いものですから、毎回、その自転車をわざわざ所定のスペースに移動させてから、自分の駐輪スペースを確保しています。毎回、毎回、そんな調子で自転車を移動させなければならないので、その自転車のサドルに「自転車は規定のスペースに駐輪してください」と張り紙でもしておこうかと思ったこともありました。しかし、あるとき、その自転車に乗っている人を見掛けたのですね。すると、不思議なことに、その人への怒りがすっと収まりました。単に後ろ姿を見ただけなのですが、この人がいつも私の駐輪スペースを侵害している人だったのかと思いました。単に後ろ姿を確認しただけで、これまで得体の知れない存在だった駐輪スペースの侵害者が、より身近な存在になったのだと思います。このように、相手を身近な存在として感じることは、とても大切なことなのだと思います。おそらくですが、この映画の看守と死刑囚であるサルバドールとの間にも、私が体験したのと同じような、相手を身近に思う感情が芽生えていたのではないでしょうか。一人の人を良く知るということは、その人を、単なる物体から血の通った人間に変えるほどの効力を持っているような気がします。

 京都駅前店でホットヨガのレッスンを受けたあとは、腹ごしらえをするために昼食を取った。友人に電話を掛けてみると、まだ祇園にいると言う。私も「ガンまる日記」を書きたいので、もう少し時間が欲しいと言うと、時々「ガンまる日記」を読んでくれている彼女はケラケラと笑った。そこで彼女とは、十四時くらいを目処に東寺で合流することになった。

 私は、「ガンまる日記」を書くために、京都駅前のマクドナルドに入った。いつものように、トクするケータイクーポンを使って、普段は飲まないコーヒーを注文してコンセントをお借りしようと思いきや、コーヒーに適用されるトクするケータイクーポンの使用可能時間は十四時からだった。そこで仕方なく、通常料金でコーヒーを注文して地下に降りてみると、残念なことに、どの席にもコンセントは付いていなかった。三宮にあるマクドナルドでは、コンセントを利用できることを確認していたのだが、コンセントを使用できるマクドナルドはまだまだ限られているのかもしれない。

 私はコーヒーをすすりながら、集中してノートパソコンに向かった。「ガンまる日記」をつらつらと書き綴りながら時計を見ると、早くも約束の十四時が目前に迫っていた。途中、友人から電話が掛かって来て、彼女が市バスに乗って東寺まで移動したことを知った。私は、
「申し訳ないけど、もう少し待って」
と彼女にお願いして、慌てて記事を書き上げると、タクシーを拾って東寺へと向かった。京都駅前から東寺までは、歩いて十五分くらい掛かる。徒歩以外では、市バスを利用するか、近鉄電車を利用して東寺の近くまで行くかのどちらかだ。しかし、友人との約束の時間が迫っていたため、タクシーを利用することにしたのである。

 東寺の弘法さんの市に足を運ぶのは、おそらく一年半振りのことである。確か、京都御所で行われた野外ヨガのあとに東寺・弘法さんの市を満喫したはずだ。あれから一年以上も東寺に足を運んでいないとすると、さすがに懐かしい。

 タクシーを降りると、東寺の入口付近に露店が見えた。東寺の中はもちろんのこと、外にも露店が出ているのだ。まだ東寺の門をくぐったわけでもないのに、私の血はざわざわと騒いだ。私は、骨董市の露店が大好きだ。露店に並べられている手作りの品やデットストック(デトックスではない)などを掘り出すのが大好きだ。何百もの露店の中から、お気に入りの品を扱っている露店を探し当て、じっくりと見て回るのが大好きだ。信じられないような値段で買い物をするのが大好きだ。私は興奮しながら入口近くの露店に駆け寄った。そうそう、この雰囲気。その露店には、私の欲しいものはなかったが、露店に並べられた商品に人々が見入っている姿を見守るのも好きである。私はわくわくしながら東寺の門をくぐり、東寺に着いたことを知らせるために、友人に電話を掛けた。

 ところが、友人はなかなか電話に出てくれない。きっと彼女も買い物に夢中になっているのだろう。それにしてもものすごい人である。前日まで天候が不安定だったが、晴れて良かった。それにしても、これだけの人の中で、果たして無事に彼女と合流することができるのだろうか・・・・・・。

東寺・弘法さんの市

 露店で売られているのは、食料品のほか、アクセサリ、衣料品、健康食品、靴、バッグ、まな板、陶器などである。私は早速、おそらくネパール製と思われる手編みの耳紐付き帽子を四つも買い込んだ。一つ八百円だった。この手編みの耳紐付き帽子は、かぶったときに耳が隠れるように編まれた毛糸の帽子で、耳の先には紐が付いている。私は、ネパール製の手編みの帽子のカラフルな色使いが好きなのである。根っからの関西人ならば、
「四つ買うからまけて」
とさらりと言えるのだろうが、私は関西人になり切れない小心者なので、提示された通りの値段で買った。

 買い物をすると、露店巡りにより楽しさが増して来る。東寺を訪れているたくさんの人たちの仲間入りを果たしたような気持ちになれるのだ。そして、一つ買い物をすると、財布の紐はどんどん緩んで来る。私は、通勤に使えそうなヤッケ(短いレインコート)を買った。一つ三百五十円である。ガンモの分と合わせて色違いを四つ購入した。これまで、雨の日に使用していたカッパがあるのだが、使用したあとひどくかさばってしまうので、コンパクトに折り畳める雨具が欲しかったのだ。まとめ買いしたのに、小心者の私は、またしても値切ることができなかった。

 買い物を続けながら、何度か友人に電話を掛けてみたが、やはり通じなかった。私は、いずれ会えるだろうと思い、買い物を続けた。しばらくすると、彼女から電話が掛かって来た。
「今、どこにいるの?」
と彼女に尋ねられたが、お互い、自分がどこにいるのか答えられなかった。何百という露店がたくさんある上に、二人とも東寺に足を運ぶのが久し振りだったので、勝手が良くわかっていないのだ。それに、お互い東寺に足を運んでから、まだそれほど時間が経っていなかったので、もう少し購買意欲が落ち着いてから合流することになった。

 私は更にニットの帽子を買った。こちらは手編みではなく、編み目の細かい機械編みである。イギリスの国旗やアメリカの国旗のマークが縫い付けられている。何と、一枚百円である。この手の帽子はオフィスのクーラー避けにいいのだ。私は三枚購入した。

 他にも欲しいものがたくさんあった。大阪の四天王寺で行われている骨董市では、腹巻が一枚五百円で売られているので、東寺にも同じ露店が出ていれば、その露店で腹巻を買いたい思っていた。一枚五百円でなければ買わない。また、できれば冷え取り健康法に活用できそうな靴下も欲しかった。それから、お手頃価格の布ナプキンがあれば欲しかった。あれやこれやと目を光らせながら物色していると、懐かしい人に出会った。友人である。お互い、目が合った瞬間、
「あーっ」
と声を上げた。朝から京都入りして、既に祇園で買い物を済ませて来た彼女は、少し疲れが出て来たらしく、荷物を置いて少し休もうと思ったようだ。私も、彼女と合流するにはその辺りが一番わかり易いだろうと思っていたので、ちょうど良かった。彼女の戦利品を少し見せてもらった。やはり、彼女も骨董市に来ると血が騒ぐらしい。その気持ちは痛いほど良くわかる。

 彼女と合流してからも、お互い、自分の見たいものを自由に見て回った。何だろう、この心地良さは。お互い、必要以上の気遣いは一切しない。それでいて、お互いの自由意思が尊重されている。考えてみると、彼女とは気取った付き合いをしているわけではないので、こうして一緒に骨董市を楽しむことができるのかもしれない。ちなみに今回、仕事の待機要員に当たってしまい、一緒に京都に来ることができなかったガンモもまた、骨董市で血が騒ぐタイプである。

 骨董市があまりにも庶民的な場所だからだろうか。誰かを骨董市に誘うのは勇気がいる。根本的な部分でお互いの手の内を見せ合っていなければ、骨董市には一緒に足を運べない。私にとっての骨董市は、私自身の本質に関わる場所であるようにさえ思えるのだ。骨董市で血が騒ぐ感覚を一緒に体験できるからこそ、一緒に足を運べるのだと思う。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 例え無遠慮に振る舞ったとしても、決して相手の自由意思を奪うことにはならないのだと実感しました。反対に、いつも礼儀正しく振る舞うことが、相手の自由意思を尊重することではないですね。今、相手が何を欲しているのか、先回りをして行動するのではなく、お互い自由に行動しても調和する方法もあるのですね。相手が何を欲しているか、先回りをして行動すると、かえって相手の行動を制限してしまい、自由意思を奪ってしまうような気がします。自分のほうから、相手のために行動するということを辞めてしまえば、相手も自由にのびのびと行動できるようになるのかもしれませんね。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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