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2009.02.14

映画『永遠のこどもたち』

寝ヘナの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。寝ヘナはとても気持ちがいいものです。最近はほとんど見掛けませんが、昔は頭にカールを巻いたまま買い物に出掛けている女性がいましたよね。ヘナの放置時間は長いですから、そのうち、ヘナを塗り込んだまま買い物に出掛けて行く人が出て来るかもしれませんね。(苦笑)

 今回お届けするのは、一ヶ月ほど前に鑑賞した映画のレビューである。この映画もまた、映画館で予告編を観たときに、公開されたら絶対に鑑賞しようと心に決めていた作品である。予告編を観た限りでは、ホラー映画の要素はそれほど色濃く出てはいなかったのだが、実際に鑑賞してみると、時には手に汗握るほどの怖さがあった。とは言え、観客を怖がらせることを目的とした過剰な表現ではなく、どの衝撃も、物語の構成上、必要なものだった。

 海辺の孤児院で幼少時代を過ごしたラウルは、里親にもらわれて孤児院を出る。結婚後、その孤児院の建物が売りに出されていることを知り、医師である夫と二人で障害を持つ子供たちの世話をするためのホームを開設すべく、閉鎖されていた孤児院の建物を購入する。ラウルには、難病を抱えた血の繋がらない息子シモンがいた。やがてラウルは夫やシモンとともに、購入した孤児院の建物に移り住む。

 ところが、シモンは周りに友達がいない寂しさからか、ここには数人の友達がいると言う。その友達は、ラウルや夫には姿が見えない。しかしシモンは、友達によって隠された身近なものを見つけ出す宝探しゲームを楽しんでいる。

 宝探しゲームは、これまで身近にあった何かがなくなることから始まり、それが元あった場所にヒントが残されている。そのヒントから想像して、新たな場所に移動すると、そこには更なるヒントが残されている。その繰り返しにより、ついには探していたものにたどり着くという仕組みだ。その宝探しゲームが存在していること自体、シモンの言う友達が存在している証にもなっているのだが、姿が見えないだけに、ラウルは友達の存在に対し、半信半疑である。

 しかし、ある日、シモンが忽然と姿を消してしまい、ラウルは必死になってシモンを探し続ける。ラウルはやがて、シモンの言っていた友達がシモン失踪の鍵を握っていると思い、目に見えないラウルの友達との接触を試みるのだった。

 この映画で描かれているのは、母から息子への絶対的な愛と言っても過言ではない。シモンは、自分が養子であることを知っていて、それゆえに母であるラウルからの愛情を信頼できないでいる。しかし、ラウルのシモンへの愛は本物だった。シモン失踪の手掛かりが掴めず、警察による捜査が行き詰まっても、ラウルはシモンの行方を探し続けることを決して諦めなかった。ラウルはむしろ、シモンへの想いが強過ぎて、周りから孤立してしまうほどだったのだ。

 ラウルが目に見えない子供たちと、何とかして接触しようとする姿に心を打たれる。時には霊媒師の世話になったりもする。今になって思えば、シモンの言っていた友達は、ラウルと接触したいがために、わざわざシモンを仲介役に選んだのかもしれない。何故ならその友達とは・・・・・・。

 ラウルは友達と出会うために、自分が孤児院で過ごしていたときに遊んでいた「だるまさんがころんだ」や当時のお菓子などを再現する。シモンを愛するがゆえに、ラウルの恐怖心は克服されている。ラウルが恐怖心を克服できないのなら、ラウルが愛してるのは自分であり、シモンではないのだ。しかし、恐怖心を克服していたラウルは確かにシモンを愛していた。

 ハラハラドキドキするシーンから、永遠に続くとも思われるラストへの展開は実に美しい。ラストでようやく、シモンとも、友達とも同列になることができたラウル。ああ、だからこの映画のタイトルは『永遠のこどもたち』なのだ。

 映画『パンズ・ラビリンス』の監督がこの映画の製作総指揮を担当しているという。ダークな世界が構築されているのは、そのせいかもしれない。

 この映画の主な登場人物は、夫婦と息子であるにもかかわらず、母から息子への愛情が特に強い。そのため、父から息子への愛情や、夫婦間の愛情の強さには少し物足りないものを感じてしまう。とは言え、母から息子への愛情を強調するためには、その他の愛情表現を抑える必要があったのだろう。スペイン人の熱い情熱は、母から息子へと確かに注がれていた。

 『永遠のこどもたち』は、単に私にたちの目に見えないだけで、もしかすると私たちの周りにも存在しているのかもしれない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 実際に鑑賞してみると、予告編を鑑賞したときとは違った印象を抱いたのですが、ラウルが里親にもらわれて行ったあとの孤児院の秘密が暴露されて行く展開と言い、とても良く出来た映画だと思いました。ちなみに、この映画の製作国は スペイン/メキシコですので、言語はスペイン語です。私たちが小さい頃に遊んだ、あの「だるまさんがころんだ」のスペイン語バージョンが見られます。日本と同じような遊びがスペインにもあったのですね。とても不思議なものです。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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