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2009.01.14

映画『ラースと、その彼女』

すずらんの湯(3)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。酵素浴のあとは、米糠の作用でお肌がツルツルになっていました。あまりにもツルツルなので、ガンモも驚いていました。美肌効果も高いようです。ただ、米糠がまだ身体に残っていたのか、お風呂に入ると、白いものがプカプカ浮いていました。(苦笑)いろいろ調べてみましたが、酵素浴を利用できる施設はまだまだ少ないようですね。しかも、すずらんの湯よりも一回の利用料金がずいぶん割高のようです。かつての岩盤浴のように、ブームになれば、もう少し価格も安くなるのかもしれません。すずらんの湯は、リーズナブルな価格で酵素浴を体験させてくれることがわかり、ますますはまりそうです。(笑)

 ようやく年末に鑑賞した映画のレビューを綴れるようになった。この映画は、予告編を観たときからとても気になっていて、公開されたら絶対に鑑賞しようと思っていた。

 人と接触することを避け続けて来た青年ラースは、あまり社交的ではないことから、同じ敷地内に住む兄夫婦に心配されていた。兄夫婦は、普段からラースを食事に招待したりと、何かと気を遣い、ラースと積極的にコミュニケーションを取る機会を設けていた。そんなある日、ラースが「海外から彼女が訪ねて来た」と言って、兄夫婦に女性を紹介したいと申し出た。シャイなラースにようやく彼女ができたと思い、喜びと期待に胸を膨らませる兄夫婦だったが、驚いたことに、ラースが連れて来たのはインターネットで販売されている等身大のリアルドールだった。ラースはそのリアルドールを「ビアンカ」と呼び、彼女が宣教師であることや、スーツケースを失くして困っていることなどを兄夫婦に話して聞かせた。

 この映画の素晴らしいところは、
「そんなのただの人形じゃない!」
と、誰一人として口にしないところである。というのも、兄夫婦がラースの挙動を心配して女性医師に相談したときに、周りの人たちがラースの世界を受け入れてあげることが大切だと助言されたからだ。そこで、ラースに関わる人たちにも協力を求め、町をあげて、ビアンカの存在がラースの彼女として受け入れられるようになったのだ。

 ビアンカは車椅子に乗せられ、あたかも生身の人間であるかのような扱いを受けている。兄夫婦も医師も、町の人たちもみんなラースとビアンカに対して優しい。人の選択を認めるということは、簡単なようでいてなかなか難しいものだ。人の選択を受け入れることよりも、自分の選択を人に押し付けることのほうがずっと楽なはずである。だから、この映画を観ていると、「許容すること」の大切さを実感させられる。「許容すること」とは、時間を掛けて、その人自身の気づきを辛抱強く待つということでもあるのだ。

 最初のうちラースは、自分に想いを寄せてくれている同僚の女性マーゴに見向きもしない。それでも、あることをきっかけにして、二人は次第に接近して行く。二人のやりとりの中でとても印象に残ったシーンがある。マーゴは職場であるいたずらをして、同僚の男性から大事にしているぬいぐるみをひどく傷つけられてしまう。悲しみに暮れるマーゴを見て、ラースはそのぬいぐるみに対し、ひるみもせずに救命処置を行う。ぬいぐるみに心臓をマッサージを施し、人工呼吸を行うのだ。実に心温まるシーンである。

 ラースはあまりにもシャイなために、生身の人間となかなか向き合えない青年と思われがちだが、人形に対する愛情は賞賛に値するものがある。生身の人間となかなか向き合えない人は、自分の思い通りになる女性を求めたがる傾向にあるようだが、人形に対するラースの愛情を見守っていると、彼が生身の人間と向き合ったときの双方向の幸せが見えて来る。

 やがてラースは大きな分岐点に立ち、今後の選択に対し、自分自身で新たな台本を書く。そう、ラースの取った行動は、自分の人生を自分自身で創造していることを私たちにも思い出ださせてくれるものだった。こうしてラースは自分自身で人生を変えたのである。

 一人の青年の選択に、町中の人たちが本気で協力するという、一見、コメディのようなストーリーではあるものの、明日になれば忘れてしまうような軽い笑いではない。誰一人先回りせずに、ラースのペースに合わせてラースの気づきを根気強く待った。特に、ラースを担当した女性医師が素晴らしい。患者をコントロールしようとせず、患者の可能性を信頼し、町の人たちをも巻き込みながら、包み込むような治療を行った。彼女の存在なくしては、この映画は成り立たなかっただろう。しかも、これだけ大きなプロジェクトに参加すれば、町の人たちだって、「巻き込まれた」という被害者意識は持たないはずだ。

 何と、ラースの役を演じているのは、映画『きみに読む物語』で主役を演じていたライアン・ゴズリングだった。かつてよりも体型がふっくらしていて、役柄もすっかり変わっていたので、初めて出会う役者さんかと思ってしまった。一粒で二度おいしい、幅の広い演技派俳優さんに出会えたような気がする。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ラースに大事にされたビアンカが、最後は本当の人間になるのかと思いきや、全然違っていました。(苦笑)人は、いろいろな人たちの力を借りながら成長して行くものなのですね。しかも、成長したのはラースだけでなく、他の人たちにも人間的成長をもたらしました。ビアンカを生身の人間のように扱ってくれた町の人たちをはじめ、病院に勤める人たち、女性医師、兄夫婦、ラースと関わったすべての人たちの連携プレイが素晴らしい映画でありました。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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