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2008.12.01

映画『20世紀少年』

きたやまおさむ レクチャー&ミュージック ~戦争を知らない子供たちとその子供たちへ~(後編)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 果たして、異なる世代の橋渡しをすることができたでしょうか。童話を研究することが、国民性を追及することにも繋がっていたというのは新たな発見でありました。かくいう私は、卒業論文で英語のことわざと日本語のことわざを比較研究しました。日本語のことわざには「蛇」が多く登場しますが、英語のことわざにはほとんど登場しません。ことわざを研究してわかったのはそれくらいで、国民性の違いにまでは及びませんでした。(苦笑)

 映画を鑑賞しても、すべての作品についてレビューを書くわけではない。なかなか思うようにレビューを綴れない作品も多いのだ。例えば、比較的最近鑑賞した映画では、DVDで鑑賞したものも含めると、『ハプニング』、『帰らない日々』、『シティ・オブ・メン』、『ビューティフル・ルーザー』、『リトル・チルドレン』、『タロットカード殺人事件』、『親密すぎるうちあけ話』、『王妃マルゴ』、『フローズン・タイム』、『クラッシュ』、『耳に残るは君の歌』、『不完全なふたり』などである。もちろん、これからレビューを書かせていただく予定の作品は除外している。レビューを書くために、映画を鑑賞した日付とタイトルを手帳にメモしておき、レビューを書いた作品の上には「済」のはんこを押している。

 実はこの作品も、なかなかレビューを書きにくい作品だったので、このままレビューを書かずにスキップしてしまおうかとも思っていた。しかし、公開初日ではなく、公開最終日のレイトショーで鑑賞した記念すべき作品(すなわち、その映画館での最終上映)なので、やはりレビューを書かせていただこうと思い立った。とは言うものの、鑑賞してから既に一ヶ月近く経ってしまっているので、そろそろ内容を忘れ掛けている。

 この作品の原作は、『ビッグコミックスピリッツ』で八年間も掲載され続けた人気漫画なのだそうだ。私は、この手の漫画をまったく読まないので知らなかったのだが、確かに漫画がそのまま実写版になったと思えば、納得できるストーリーだった。

 登場人物たちが一九六九年に小学生だったということは、私よりも数歳年上の人たちのようである。出演されている俳優さんたちも、私とほとんど同い年か少し年上の俳優さんたちが多かった。

 小学校を卒業して三十年も経ってしまえば、友達と一緒に作った秘密基地や、互いに語り合った将来の夢など、ほとんどの記憶は薄れてしまう。私自身も小学校時代の記憶を探ってみると、思い出せないことも多い。ただ、小学校の同窓会で再会し、三十年経っても互いのニックネームで呼び合える親しさは良くわかる。私には、子供の頃に築き上げた絆は、大人になってから築く絆よりも深いところで結ばれているように思えてならない。時を経ても、子供の頃に築き上げた親しさは残り続けている。それに対し、大人になってから築き上げた絆がもろいのは、大人になると、既に大切な人との絆が出来上がってしまっているため、新しく築かれようとする絆に対しては保守的になってしまうからではないだろうか。

 この映画を観て少しうらやましいと思ったことがある。それは、主人公が大人になってからも、ずっと地元に留り続けていたということだ。しかも、同じ地域で同じように店を経営する幼馴染がいる。私はサラリーマン家庭に育ち、高校を卒業したあと、進学のために地元を離れてしまったので、大人になってからもずっと地元に留まり続けるという感覚が良くわからない。高校を卒業して移り住んだ広島や東京、そして結婚してから移り住んだ兵庫で、次々に新しい友達に出会って来たからだ。私にとっては、景色が変わるのと同じように、交友関係も変化して来たように思う。そんな私だから、地元に残っている古くからの友達からは、「遠くに住んでいるために、なかなか会えない」と思われているようだ。

 そうした自分の背景と照らし合わせながらこの映画を鑑賞していると、この映画の中で小学校時代の友達が、戦うために次々に集まって来るシーンがいよいようらやましくなって来る。特に、オッチョを演じる豊川悦司さんは、これまで他の作品を鑑賞してもあまり惹かれるようなこともなかったのに、この作品の中では際立っている。それは、ケンヂ役の唐沢寿明さんがどことなく頼りなく見えてしまうからかもしれない。

 ちなみに余談だが、唐沢寿明さんは、私がしばしば行動を共にしていた大学時代の後輩と顔がそっくりである。しかも彼にはお姉さんがいて、何かの宗教教団に入団して、家に帰って来ないと諦めた口調で語っていた。私がこの映画の中の唐沢寿明さんを、大学時代の後輩に重ねたのは言うまでもない。

 そう、この映画にはカルト的な教団が登場し、集団意識の持つ危険性が十分に表現されている。グルのような存在に洗脳されてしまった信者の姿や、化学兵器を開発しているところは、かつてのオウム真理教を思い起こさせるところがある。後半に近づくにつれて、ケンヂたちの率いる仲良しグループとカルト教団との戦いは、次第にスケールが大きくなって行く。ただ、本作は三部作のうちの第一章なので、まずは問題提起だけで、本格的な展開には至らない。第二章は、来年一月に公開が決定しているようである。

 それにしても、堤幸彦監督は、この作品のほかにも、ほぼ同じ時期に映画『まぼろしの邪馬台国』の監督も担当されていたようである。それだけではない。この作品の第二章である映画『20世紀少年<第2章> 最後の希望』や映画『銀幕版 スシ王子! ~ニューヨークへ行く~』の監督も担当されているのだ。ということは、二〇〇八年に製作された映画だけも、合計四本の映画の製作に携わっていることになる。監督としては大仕事である。

 第一章を鑑賞した私としては、やはり来年一月に公開される第二章も鑑賞しなければならないだろう。予告編の中で「ともだち」の正体を知った豊川悦司さんが口にした、
「お前、あいつか?」
という言葉が、今から気になって仕方がない。お面をかぶった「ともだち」とは、果たして誰なのだろう? あのお面も、私にはひどく懐かしいものである。何はともあれ、楽しみは、原作を読まずに年明けまで大事に取っておくことにしよう。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 万国博覧会が開催されるという背景や、アポロ十一号の月面着陸など、ところどころに懐かしい映像が盛り込まれた作品でありましたね。当時をリアルタイムで生きて来た人にはひどく懐かしく感じられる作品かもしれません。友達と一緒に秘密基地を作ったことや、未来のことをノートに書いたことなど、自分自身の思い出と重ねながら鑑賞された方も多いことでしょう。私は、あの目のマークを、どこかで見たことがあるような気がします。もしかすると、私も彼らの仲間だったのかもしれません。(笑)

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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