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2008.11.11

映画『容疑者Xの献身』

「スリッパ持参でお越しください」の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m スリッパを持参して開店前のショッピングセンターに入店したガンモは、「とにかく広い!」と驚いていました。最寄の阪急駅前も大きく開けているようです。ちなみにガンモは、持参したスリッパをちゃんと持ち帰りました。(笑)

 一言で面白い映画と言ってもいろいろある。お腹を抱えて大笑いする映画、「なるほど、そんなカラクリがあったのか!」と大きく頷(うなず)く映画、まるで子供時代に還ったかのように次から次へと楽しい映像を見せてくれる映画・・・・・・。さて、この映画は、興奮に値するほど大きく頷いた映画だった。

 普段、テレビを見る習慣のない私がこの映画を鑑賞したのは、ひとえにこの映画の上映時間のタイミングが合ったに過ぎなかった。月九と呼ばれるテレビドラマを観ていたわけでもなく、映画館でこの映画の予告編を目にしたわけでもない。ガンモの仕事が深夜まで及ぶと聞いていたので、レイトショーを鑑賞しようと映画館の受付に並んだとき、どこかで目にしたこの映画のポスターのことを思い出した。そして、たまたま待ち時間が少ないという理由だけでこの映画を選んだのだ。もしかすると、こんなふうに何の構えもなく鑑賞した映画ほど楽しめるようになっているのかもしれない。

 あるアパートで殺人事件が起こる。そのシーンがやけにリアルで、思わず手に汗を握ってしまった。その直後から、私はこの映画にどっぷりと浸かり切ってしまったと言える。殺人事件の容疑者として浮かび上がったのは、松雪泰子さん演じる被害者の元妻である。しかし、事件解決の糸口を見付けられず、頭を抱えた警察は、福山雅治くん演じるガリレオこと天才物理学者の湯川に捜査の協力を依頼することになる。やがて湯川は、容疑者である被害者の元妻のアパートの隣の部屋に、大学の同級生だった堤真一さん演じる天才数学者の石神が住んでいることを知る。湯川は、高校で数学の教師をしている石神がこの殺人事件に深く関わり、完全犯罪を成立させようとしているのではないかと目をつける。そして、ついには天才物理学者と天才数学者の頭脳対決が展開されるのだ。

 私がこの映画をとても面白いと思ったのは、仕事柄、ロジカルな考え方をする癖が板についているからだろうか。謎解きが終わったあとに得られた回答に激しく納得するのだ。そして、このような緻密な展開を計画することができる人を天才だと思う。こんな小説が書けたならば、きっと充実感を味わうことができるだろう。原作者の東野圭吾さんの作品は、若い頃に読んだことがある。これほど有名になる以前の作品だ。その頃は、これほど完璧な物語を書く人だとは思っていなかった。当時から素晴らしい才能があったはずなのに、それを見破ることができなかったことが悔しい。

 しかも、完全犯罪への緻密な計算だけでなく、ちゃあんと、どんでん返しのラストまで用意されている。あれほど緻密な計画を立てたはずなのに、人間は愛というものにはかなわない。愛が予測できないというわけではない。緻密な計算も、愛を前にしてしまえば、ふにゃふにゃになってしまうということだ。

 被害者の元妻を演じていた松雪泰子さんは、映画『デトロイト・メタル・シティ』で、デス・メタル好きのはちゃめちゃな女社長を演じていたはずだ。この両極端な二人を同じ女優さんが演じ分けているのだから、女優という仕事はきっと楽しくてたまらないのだろう。はちゃめちゃな役も、清楚な役も両方こなすことができる女優さんは、なかなかいないものだ。

 いつもスパッとした演技を見せてくれる堤真一さんも、この映画では、寝癖があってもおかしくないような、一見、冴えない数学者を演じていた。隣の部屋から大きな物音が漏れて来たときの堤さんの反応は、緊張感があってとてもリアルで、本当に殺人事件の証人になっているかのようだった。

 私は、この完璧なストーリーに酔いしれたまま映画館を出た。そして、深夜まで仕事をしていたガンモに電話を掛けて、興奮気味に映画の感想を語ったのは言うまでもない。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 子供の頃、読んでいた推理小説に、「完全犯罪は成り立たない」などという理論が書かれていました。しかし、この映画を観ると、ひょっとすると完全犯罪は成り立つのかもしれないと思いました。証拠を残しているところと、わざわざ消しているところがチグハグではありましたが、そのことにもちゃんと意味があったんですよね。いやあ、ブラボーであります。私も、人々がうなるような小説を書いてみたいものです。(笑)きっと、絶大なる集中力が必要なんでしょうね。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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