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2008.11.02

映画『TOKYO!』

遅れて来た人にもチャンスがあるの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m インターネットで調べた結果によると、今回利用したチケット販売カウンターは、もうすぐ撤去されてしまう運命にあるようです。もともとコンサートのチケットは、郵便振替で申し込むことが多いことから、このような貴重な経験が出来たのも、今回が最後だったかもしれません。撤去される前に、なかなか興味深い体験が出来て良かったと思っています。(苦笑)

 またしても評価の分かれる作品を鑑賞した。三人の外国人監督が東京を舞台に製作したオムニバス映画である。とは言うものの、ほとんどの作品は日本人キャストで構成されている。

 一本目の「インテリア・デザイン」は、映画『恋愛睡眠のすすめ』のミシェル・ゴンドリー監督の作品である。同級生の女性を頼って田舎から自家用車で上京して来たカップルが、同級生のアパートにしばらく滞在しながら、東京で住む場所を探すという話である。同級生のアパートがひどく狭いことや、なかなか融通のきかない駐車場事情などが、外国人監督の視点から見た東京の象徴なのだろう。映画『恋愛睡眠のすすめ』は、上映中にお腹を抱えて笑いたくなるようなとても楽しい作品だったが、今回の作品は、一見、真面目な作品のようでいて、後半になるとあっと驚かせてくれる。前半では監督の視点から見た東京を描き、後半では監督自身が表現したい世界を思う存分描き出した作品と言える。

 二本目の「メルド」は、普段はマンホールの中で生活をし、ときどき地上に現れては人々に危害を与えるメルドという男の話である。三作品の中で唯一外国人の登場する作品である。実は、この作品の上映中、不覚にも居眠りをしてしまった。決してこの作品が退屈だったというわけではなく、単に疲れが溜まっていたのだと思う。鑑賞を始めた直後は、メルドが人々に加える危害もまだ許せる範囲のものだったのだが、居眠りから目覚めてみると、とんでもない展開になっていた。

 おそらく、この映画を鑑賞した人たちの評価を大きく分けているのは、二本目の作品を受け入れることができたかどうかであると私は想像する。というのも、この作品を激しく批判する人たちもいれば、三作品の中で一番良かったと高く評価する人たちもいるからだ。途中で居眠りをしてしまった私が言うのも何だが、私自身にとっては、なかなか見応えのあるユニークな作品だったと思う。

 ちなみに、この作品を制作したのは、映画『ポンヌフの恋人』のレオス・カラックス監督である。そう言えば、夏休みに出掛けたパリで、映画『ポンヌフの恋人』の舞台となった橋を訪問しようとして計画に組み込んでいたのに実現できなかったことを思い出した。ちなみに、レオス・カラックス監督にとって、この作品は、映画『ポーラX』以来九年振りの新作となるのだそうだ。とは言うものの、調べてみると、レオス・カラックス監督は、少し前に鑑賞した映画『ミスター・ロンリー』に主人公マイケルのエージェント役として出演されていた。

 三本目の「シェイキング東京」は、十年間引きこもりの男性が宅配ピザの配達員の女性に恋をするという話である。男の元へ彼女がピザを届けているときに大きな地震が起こり、引きこもりの男性は、地震のショックで気を失った彼女の身体にあったスイッチを押してしまう。地震は男性自身の心の揺れであり、スイッチは男性自身の心のスイッチで、そのスイッチを押すことで恋の始まりを意味していたのだろうか。舞台となっているのが、独身時代に私が住んでいた下北沢周辺だったので、地域設定に親近感が沸いた。

 三作品の中で、一本目と三本目を高く評価した人は二本目を低く評価し、二本目を高く評価したは一本目と三本目を低く評価するという面白い現象が起こっている。確かに、一本目と三本目は一括りにできそうだが、二本目は毛色が違う。とは言うものの、私自身は二本目と二本目以外と分けることなく楽しむことができた。

 オムニバス映画は、それぞれの監督の別の作品を鑑賞してみたくなるきっかけを与えてくれる。ひとまず私は、レオス・カラックス監督の映画『ポンヌフの恋人』をもう一度鑑賞してみようと思う。 

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 三作品の上映が終了したとき、「もうこれで終わり? 次の作品はないの?」と、ちょっぴり寂しい気持ちになりました。どの作品も、「これだ!」とはっきりと何かを訴えかけるような作品ではなく、観客の受け取り方に任せる作品だっただけに、どう受け止めたらいいか悩んでしまう方も多いのかもしれません。でも、それは、鑑賞する側に自由意思が与えられているのだと気持ちを切り替えていいのだと思います。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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