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2008.11.12

靴の魔法

映画『容疑者Xの献身』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。大変な人気の作品ですので、既にご覧になった方も多いのかもしれませんね。あらゆる意味で「完璧」な映画だと思いました。まだ公開中の作品です。この映画が気になるけれど、まだご覧になっていない方は是非とも映画館へお急ぎください!

 ここのところ、足の痛みがひどく気になっていた。足を踏み出すときに、足の裏や踵(かかと)のあたりに強い痛みを感じていたのである。以前も同じような症状に悩まされ、整形外科を訪れたところ、湿布を処方されただけでいっこうに良くならなかった。そこで今度は鍼灸院を訪れてみると、足底腱膜(けんまく)炎と呼ばれる症状であることがわかった。それからホットヨガのレッスンを受けるようになるまでおよそ二年間に渡り、毎週のように鍼灸院に通い続けた。鍼灸院での治療は保険が効かないため、一回の治療費は四千円以上も掛かったが、足の裏に強いお灸を施していただくことで足の裏の痛みが和らいだことに加え、他にも肩こりや冷えなどの症状がある程度、緩和された。私にとって鍼灸院での治療は、整形外科で処方された湿布よりもずっと効力を発していた。

 その頃のことを思い出し、私は今回の痛みに対しても、自分で足の裏にお灸をすえて何とか痛みを和らげようと試みた。ところが、我が家にあるお灸がマイルドタイプだからなのか、いくらお灸をすえてもすえてもいっこうに痛みが治まらなかった。やはり、鍼灸院で施してくださっていたような強いお灸でなければ効果はないのかもしれない。とは言うものの、これまでお世話になっていた鍼灸院には、ホットヨガを始めるという理由で通わなくなってしまったので、何となく行き辛い。そこで私は、通勤の途中に見付けた、自宅の最寄駅近くにある鍼灸整骨院の看板に保険適用と書かれているのを確認し、思い切って訪ねてみようかと考え始めていた。しかし、ホットヨガのレッスンとの兼ね合いから、なかなか訪れることができず、日数ばかりがいたずらに過ぎて行った。

 そんなとき、休日にふと思い立って、ガンモの運転するカングーに乗って出掛けた、とあるショッピングセンターの中にある靴屋さんを訪れた。私は以前、足の痛みの原因は靴にあるという話をどこかで聞きつけたことがあるので、新しい靴を買ってみようかと思っていた。確か足底腱膜炎には、足のアーチを守る靴が良いとされているはずだった。私は店内にある靴の中で、自分の足にフィットしそうなものを探し始めた。

 もともと私は、多くの女性が好んで履くようなパンプスの類はまったくと言って履かない。足先が尖っているものや、踵が固いものは足に負担が掛かり易いからである。私が好んで履いているのは、足先をのびのび伸ばせて全体的に弾力性のあるウォーキングシューズの類である。ただ、困るのはサイズだ。私の正確な足のサイズは、二十二センチと二十二.五センチの中間である。大人の女性用の靴で二十二センチのサイズの靴はまずないのだが、万が一見付かったとしても二十二センチの靴ではやや小さいし、二十二.五センチの靴ではやや大きいのである。

 店内をぐるぐる回り、いろいろなウォーキングシューズを見て歩いた。その中に、ふと目に留まったウォーキングシューズがあった。普段は一万円数千円の値段が付けられているのだが、週末に限り、数千円程度で購入できる革製のウォーキングシューズだった。私は中途半端な動物愛護の気持ちから、革製品を好んでは使用していないのだが、そのウォーキングシューズはひどく気になったので、手にとってじっくりと見ていた。ウォーキングシューズと言っても、完全な紐靴ではなく、紐の横にジッパーが付いている。そのため、靴を着脱するときに、わざわざ紐を解いたり結び直す必要がない。これはとても便利である。足先の部分の広さも合格だ。足幅がやや狭いということと、革製品であるというこだわりを捨てれば、快適なウォーキングシューズとしての役割を果たしてくれそうである。

 私がそのウォーキングシューズを手に取ってじっくり見ていると、店員さんがにこやかに近づいて来て、
「よろしければサイズをおうかがいします」
と話し掛けてくださったので、二十二.五センチの商品を出してもらった。セール中のそのサイズの商品が、棚の中に一つだけ残っていたのはラッキーだった。

 私は店員さんに出してもらった靴を履き、自分の足にフィットするのを実感した。店員さんは、
「通常の二十二.五センチよりも少し小さめかもしれません」
とおっしゃった。確かに毎回、二十二.五センチの靴を試着すると少し緩い感じがするものだが、この靴は妙にフィットしていて、とても心地が良かった。靴も私のことを気に入ってくれたのかもしれない。私は、
「じゃあ、これください」
と申し出て、その靴を包んでもらった。

 これまで履いていたウォーキングシューズは、夏休み前に購入したものだった。サイズは二十二.五センチだが、次第に足に馴染んで広がって来たのか、最近では靴下を履いても靴が緩く感じられ、フィット感を感じられなくなってしまっていた。この靴でパリやロンドンも元気に歩き回っていたのだから、最近になって足が痛くなってしまったのは、決してその靴のせいではないのかもしれない。しかし、足を踏み出す度にブカブカ感を味わうのは何となく気持ちの悪いものである。

 私は思い切って、新しく購入した革靴を履いて出勤してみた。同じ二十二.五センチの靴でも、少し小さめに作られているようで、締まりがいい。一歩踏み出すごとにフィット感を感じる。ただ、新しい革靴を履き始めた宿命としての靴擦れは起こる。私は踵に何枚ものカットバンを貼り、靴擦れの痛みをしのいでいる。こうして自分自身の踵を削りながら、足の形に靴を合わせるのではなく、靴の形に足を合わせようとしているのだ。

 しかし、どうしたことだろう。新しい革靴を一日履いただけで、歩行時の足の痛みを感じなくなってしまったのだ。気になるのは、靴擦れの痛みだけである。これまで痛みを感じていた部分を押さえてみると、痛みが完全に引いたわけではないことがわかった。しかし、歩行時には痛みが気にならなくなってしまったのだ。一体これはどういうことなのだろう。足が靴に対するフィット感を激しく求めて痛みを起こし、新しい革靴に履き替えたことで、満足感を得たのだろうか。

 足に痛みを感じたときは、靴を替えてみると良いという話は本当だった。ガンモもまた、
「靴は大事だから。自分に合った靴を履いたほうがいい」
と私に言った。私のために命を投げ打ってまで革を提供してくれた動物よ、ありがとう。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m これまで足の痛みを感じたときは、足のアーチを守るために、足の中に一生懸命詰め物をしたりして試行錯誤を重ねていたのですが、そのような苦労をすることもなく、靴を替えただけで瞬く間に痛みを感じなくなってしまったのは驚きです。靴のフィット感がこれほど大切だったということを改めて思い知らされました。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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