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2008.11.08

映画『落下の王国』

二十パーセント減の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 状況が少しずつ変化して行くことで、これまで受け入れられなかったことも、やがて受け入れられるようになって行くものなのでしょうか。私たちは、絶えず変化し続ける存在なのですね。しかし、守りに徹したいときは、変わらないことを尊重したり、変わることを悲しんだり、逆に攻めに徹したいときは、変わることを喜んだり、変わらないことにしびれを切らしたりと、忙しいですね。(苦笑)

 観たい映画があると、実際に鑑賞にこぎつけるまで、その映画が気になって気になって仕方がない。そして、上映スケジュールと自分のスケジュールと映画の割引デーを突き合わせては、何とか時間を作って鑑賞しようと試みる。この映画を鑑賞したのは、月に一度の定時退社日だった。定時退社日は水曜日に設定されている。ホットヨガのレッスンを受けるか、映画鑑賞をするか、いつも悩むところだが、毎週水曜日は、ホットヨガ神戸店のすぐ隣にある映画館で映画を千円で鑑賞できる上に、どうしてもこの映画を鑑賞したかったので、映画鑑賞を選んだのである。

 予告編を観たときから、とても幻想的で芸術的な作品であるという印象を受けていたが、実際にその通りだった。冒頭に流れるスローモーションのモノクロ映像からも、この映画はただものではないと感じた。写真で言うと、広角レンズをふんだんに使った写真を見せられて、強いインパクトを受けたような感じだった。

 五歳の少女アレクサンドリアと自殺願望の強いスタントマン、ロイが入院先の病院で出会う。アレクサンドリアはオレンジの木から落ちて左腕を骨折したものの、病院内を自由に歩き回っていた。一方、映画の撮影中に足を骨折したロイは、ベッドから起き上がることができないでいる。少女の名前がアレクサンドリアであることから、ロイはアレクサンドリアにアレキサンダー大王の話を聞かせる。アレクサンドリアはロイの話に夢中になり、ロイに話の続きをせがむのだが、ロイの目的は、アレクサンドリアの興味を引いて、自殺するための薬を盗ませることにあった。

 ロイの語るアレキサンダー大王の話は、実に壮大な物語だった。実際にこの映画が撮影されるとき、四年の歳月をかけて撮影され、二十四ヶ国以上の映像が盛り込まれたそうだ。ロイが語り始めると、スクリーンにはいつも新しい景色が映し出されていた。ロイの思いつきで語られる物語であるだけに、景色はクルクルと切り変わる。しかも、世界各国が映し出されるというとびきり贅沢でクリアな映像である。ロイの話にすっかりのめり込んだアレクサンドリアは、薬を持ち出して欲しいというロイの頼みを聞き入れるのだった。

 アレクサンドリアの役を演じていた子役のカティンカ・ウンタールは、この作品が映画デビュー作になるのだそうだ。それにしては演技が上手い。彼女が演技をしているという感じはまったくなく、本当に骨折をして病院に入院しているかのようだった。健康優良児のようにぽっちゃりしていて、お人形さんのような子役よりも親しみ易く、人間味があった。彼女の演技は完璧である。この映画を鑑賞された多くの人たちが、彼女の完璧な演技に注目するだろう。

 『落下の王国』というタイトルの通り、この映画の中には様々な落下が登場する。アレクサンドリアがオレンジの木から落ちて怪我をしたことも、ロイが撮影中に怪我をしたことも、おそらく落下に繋がっている。その上ロイは、いつまでも自殺願望が消えず、人生からも落下しつつあった。一方、アレクサンドリアは、落下癖がついてしまったのか、病院の中でも落下してしまう。落下したままの人生でいいのか、と訴えかけているような映画ではないのだが、ロイは最終的には立ち直るのだ。もしかすると、ロイが病院でアレクサンドリアと出会ったことがきっかけとなっているのかもしれない。自分のために病院で再び落下したアレクサンドリアを見て、これ以上、自殺願望を抱き続けてはいけないと奮起したのだろうか。特に解決を求めるような作品ではないのだが、一つだけはっきりと言えることがあるとすれば、人生のある時期において、互いに関わり合った人たちの物語を世界を股にかけた映像美とともに表現された映画であるということだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ないものを求める気持ちが強くなるからでしょうか。身体を自由に動かせないときほど、空想力が豊かになるのかもしれませんね。そうだとすると、健康な状態のときは、それ以上のものを欲する気持ちが薄れているために、空想したり、新たに何かを生み出すということからは遠ざかってしまうとも言えますね。満足していないという状態は、意外と大切なことなのかもしれません。(笑)

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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