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2008.11.05

映画『エバー・アフター』

ガンモの毛染め初体験の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。ガシャポンの入れ物で溶けるくらいの少量ですので、例え化学染料であっても、ガンモの身体にはそれほど悪影響を与えていはいないと思います。この先、買い溜めしておいた化学染料がなくなってしまったら、ガンモが三時間待てるかどうかは別として、ガンモと一緒にヘナが出来るのも夢ではありませんね。(笑)

 レンタルしたDVDで大当たりが出た。いや、大当たりが出たと言っても、DVDをもう一枚レンタルできるわけではない。何故なら、私の中での大当たりだからだ。大当たりが出たDVDとは、映画『エバー・アフター』である。これまでにも同じDVDショップで何度も何度もこの作品の前を素通りして来たはずだった。しかし、とうとう手を伸ばしてレンタルしようと思い立ったのは、この映画が『シンデレラ』の童話をアレンジした作品であると知ったからだ。できれば、童話好きの私の期待を裏切らない作品であって欲しい。そう思いながら実際に鑑賞してみると、予想をはるかに上回る面白さにグイグイ引き込まれた。

 『シンデレラ』の童話をアレンジしたこの映画は、田舎の屋敷に住むダニエルとフランス王子ヘンリーとの、なかなか一筋縄では行かない恋の物語に仕上がっていた。二人は出会いの頃からお互いを強く印象付けている。と言っても、ダニエルは相手が王子だとは知らずに、亡き父の大事な馬を盗んだとして、持っていた果物を王子に投げつける。ほとんどの女性たちは、王子に対して下心を持って近づいて来るのだろう。だから王子は、下心を持って近づいて来る女性たちにはない人間的な魅力をダニエルに感じたに違いない。一方、ダニエルはというと、王子の襟元を見て、自分が果物を投げつけた相手が王子であることに気づき、王子に無礼を詫びる。

 その後も二人は何度か顔を合わせることになるのだが、ダニエルは相手を王子だと知っても、王子に敬意を払いはするものの、王子と対等に接している。映画の世界でなくとも、お互いに対等に接することは、男女が心地良い関係を結ぶための必須条件であるように思う。

 私には、二人が共通の文学を通して会話するシーンがとても印象的だった。二人の会話は、枕草子の「香炉峰の雪は簾(すだれ)を高く掲げて見る」や「海月(くらげ)のななり」に匹敵するほどである。つまり、知っている人だけが深く踏み込める領域を互いに共有するのである。相手に向けて直接的に感情を込めた言葉を発するのではなく、共通の文学という題材を通して自分の意見を述べる。片方の投げた言葉は、二人にとっての共通の文学の領域にいったん預けられ、やがてその世界を共有する相手によって引き取られて行く。ストレートに互いの気持ちを交し合うよりも、間接的なやりとりを行うことでゆっくりと着実に親交を結んでいるように見え、実に心地いい。

 また、二人が互いの想いに素直になったときの深夜のデートもいい。一時は敵に回したはずのジプシーたちなのに、いつの間にか仲良くなり、深夜まで二人と一緒に過ごしている。始まったばかりの二人の恋は、時間の経つのも忘れてしまうほど、一緒に過ごす時間が幸せでたまらないのだろう。

 ところで『シンデレラ』というと、シンデレラをこき使い、いじめ抜く継母や義理の姉たちの存在を忘れることはできないだろう。もちろん、この映画にも、継母や義理の姉たちは登場する。特に、ダニエルの継母役のアンジェリカ・ヒューストンは、まるで継母役を演じるために女優の道を選んだかのようにピッタリ来る。もはや、彼女以外に継母役は考えられない。男爵夫人としての誇りも、田舎をちょっぴり馬鹿にしている雰囲気も、実の娘たちだけをかわいがり、ダニエルに家事手伝いを命じる姿も完璧である。

 この映画に魔法使いは登場しないが、おそらく魔法使いの替わりを演じているであろう重要な人物が登場する。童話の『シンデレラ』を読んだときは気づかなかったのだが、今になって考えてみると、魔法使いの存在は、シンデレラと王子の縁を結ぶ重要な役割を果たしていたのだ。愛し合う二人の周りには、二人の恋路を邪魔する人たちもいれば、縁を結ぶ役割を果たしてくれる人たちもいる。それらが交互に演出されることで、物語としての面白さがより一層際立って来る。そしてラストは・・・・・・。

 鑑賞し終わると、とにかく、何故、これほど素晴らしい映画をもっと早くに鑑賞しなかったのだろうと、後悔さえしてしまった。人生、山あり谷ありが一番面白い。本当の愛とは、自己愛を克服したあとにようやく体験できるものだったのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 映画のDVDをMP3化する方法を調べていましたら、音声の出力をいったんWAVEファイルに切り替えてからMP3化するようですね。私は、英語学習のリスニングの教材に、この映画を選びたいと思いました。WAVEファイルに出力する機材は揃っていますし、WAVEファイルからMP3に変換するツールも持っていますので、気合を入れればこの映画をMP3化できそうです。ただ、MP3に変換するまでにディスク容量がどれだけ必要か、それだけが心配なのですが・・・・・・・。とても気に入った映画ですので、いつかMP3化に挑戦してみたいと思います。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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» モナコ王子アンドレア [モナコ王子アンドレア]
本当に王子様っているんだ〜!と彼を見て初めて思った人も多いと思います。 [続きを読む]

受信: 2008.11.07 21:32

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