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2008.10.11

映画『後悔なんてしない』

カングー熱の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 私は、スライド式のドアの車に初めて乗るのですが、スライド式のドアは駐車場などで荷物を出し入れするのにとても便利ですね。開閉式のドアですと、隣の車にぶつけたりしないだろうかと、冷や冷やしていたことを思い出します。また、ガンモは特に、観音開きのトランクに魅せられたようです。そう言えば、パリに設けられた路上の駐車場では、車を出し入れするときに隣の車と接触してもおかしくないほど詰められていたことを思い出します。そうした駐車場事情から、フランス生まれのカングーは、狭いスペースでも開閉しやすいように設計されているのかもしれませんね。

 この映画を鑑賞したのは、三週間ほど前のことである。男性同士の同性愛を扱った映画ということで、昔観た映画『ブエノスアイレス』を思い出していた。映画『ブエノスアイレス』も、かなり切ない映画だった。なかなかうまく行かない異性愛も多いが、社会的な背景も加わると、同性愛は異性愛よりももっといろいろな問題に直面しやすいのだと思う。私は、映画としてできるだけ偏見を持たないようにしたいと思いながら、鑑賞に臨んだ。

 まず始めに、この映画は韓国映画である。日本には、韓国映画というだけで偏見を持ち、どれだけ素晴らしい映画だったとしても、低い評価を書き連ねる人たちがいる。ちなみに、私が参照した映画レビューサイトの評価は、Yahoo! ユーザーレビューが五点満点中二.九二点、goo 映画が百点満点中五点、映画生活が百点満点中七十七点だった。これらの評価を拝見すると、数ある映画レビューサイトの中で、本当に映画が好きな人たちが集まっているサイトはどのサイトなのか、一目瞭然である。

 ストーリーを簡単にご紹介しておこう。孤児院で育ったスミンは、ソウルに上京して、いくつものアルバイトを掛け持ちしながら生活費を稼ぐ大学生である。あるときスミンは、代行運転手のアルバイトをしているときに、大金持ちの息子ジェミンと運命的な出会いを果たす。二人は出会った瞬間から強く惹かれ合っているはずなのだが、お金持ちのジェミンに対する反発心からなのか、スミンは自分の気持ちに素直になることができず、ジェミンを遠ざけてしまう。やがてスミンはお金のために、男性客相手のホストや自分の身体を売るような仕事まで始めてしまう。しかし、ジェミンのスミンに対するアプローチは、どんなときも真っ直ぐだった。

 私はこの二人の間に、同性同士のツインソウルの愛を見た。ジェミンの真っ直ぐなエネルギーに対し、彼の周辺で螺旋状に渦巻くスミンのエネルギーがある。スミンに激しく拒絶されても、スミンの表面的な態度に惑わされることなく盛んにアプローチし続けたジェミンには、スミンの本心が見えていたとしか思えない。スミンが素直になると、まるで朝顔のツルのように、真っ直ぐなジェミンにしっかりと絡みつく。しかし、素直になっただけでは成就したとは言えないのが同性愛である。何故なら、お金持ちのジェミンには、親の勧めにより結び付いた女性の婚約者がいたからである。ジェミンが心から愛しているのはスミンだというのに・・・・・・。

 異性愛が自らの自由意思だけで成立し易いのに対し、同性愛者がその愛を貫こうと思えば、まずは周りの人たちから理解を得ることが重要である。しかし、異性愛が当たり前だと思っている周りの人たちは、例え同性愛者に強く惹かれる同性が居たとしても、決してその気持ちを理解しようとはせずに、自分の価値観を同性愛者に押し付けようとする。映画を観ていると、そこが何とも物悲しい。今回はたまたま同性愛がテーマだが、テーマが何であれ、自分と異なるものは理解できないという状況は、世の中の至るところに存在している。しかし、相手を理解しようとする姿勢を見せずに、愛しているなどとは言えないのではないだろうか。

 この映画に低い評価を付けた人たちがこの映画を受け入れられないのは、人を愛するという感情を、プラス方向においてのみ認めようとしているからかもしれない。例えば、憎しみの果てにはどのような感情が生まれるかということを、この映画に低い評価を付けた人たちは、あまり考えたくないのかもしれない。たった今、憎しみを抱いた相手に対し、次の瞬間には深い愛情を感じるなどという経験がなければ、この映画を受け入れることはできないだろう。憎しみと愛情が常に隣り合わせであり、憎しみへの忘却と深い愛情を新たに引き出す行為を交互に繰り返しながら関わって行く人たちもいるのだ。同性愛をテーマに製作された映画ではあるものの、憎しみへの忘却と深い愛情を新たに引き出す行為は、異性愛にも通じていると感じた。

 男性同士の濡れ場の多い映画ではあったが、私には主人公たちの行為が欲望には見えなかったので、鑑賞中、目をそむけることもなかった。むしろ、男女の肉体的な欲望が表現された映画のほうが目をそむけたくなる。主人公たちの欲望が表現されていない分、愛とは何かということについて、シンプルな気持ちで考え直すことのできる映画だった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 皆さんは、三連休をいかがお過ごしでしょうか。今回は更新が遅くなり、申し訳ありません。実は、ちょっと体調を崩していました。ホットヨガの予約もキャンセルし、自宅でのんびり過ごしています。金曜日に職場近くのレンタルDVDショップでDVDをたくさん借りて来たので、どうやらDVD三昧な三連休になりそうです。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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