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2008.09.23

映画『落語娘』

待機モードと発信優先モードの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。特に狙ったわけでもないのに、絶妙なタイミングで電話を掛けているのがおかしいですよね。監視カメラで見ているとしても、絶妙なタイミングを狙うのは難しいと思います。気持ちがシンクロしていると、実に興味深いことが次々に起こるものなのです。(笑)さて今回も、二週間ほど前に鑑賞した映画のレビューを書かせていただきたいと思います。

 この映画は、「どうしても観たい!」という情熱を持って映画館に足を運んだわけではない。加入しているシネマポイントカードの会員サービスデーに映画を千円で観られるので、せっかくだから何か観たいと思い、単に予告編を観て知っているという理由だけで鑑賞に臨んだのだのである。ところが、これが大当たりだった。

 『落語娘』というからには、落語好きの女性の話だろうと思っていた。実際、その通りだった。しかし、この映画はそれだけでは終わらない。鑑賞し終わってみると、むしろ『落語娘』というタイトルに違和感を覚えてしまうくらいだ。メインで描かれているのは、落語界の師弟関係である。しかも、落語娘が弟子に付くのは、落語界の異端児と呼ばれ、他の落語仲間からはちょっぴり馬鹿にされている平佐師匠である。落語好きの落語娘であり、平佐師匠の一番弟子である香須美を映画『この胸いっぱいの愛を』のミムラが演じ、平佐師匠を津川雅彦さんが演じている。

 最近では、これまで男性ばかりだったタクシーやバス、鉄道の運転士さんとして、女性が活躍されている姿を目にすることが多くなった。しかし、この映画を観ていると、現代のように男女平等が叫ばれる中にあっても、伝統的な世界においては、女性の敷居はまだまだ高いのだということを改めて痛感させられた。もちろん、女性が実績を上げていない世界なので、仕方のないことなのかもしれない。しかし、そのために、女性が活躍できるチャンスがますます少なくなるという悪循環を生み出してもいる。

 もともと香須美は、落語界においては、平佐師匠以外の師匠を憧れの師匠としていた。しかし、憧れの師匠に弟子入りを申し込んだところ、女性だからという理由で香須美の落語を過少評価されてしまう。そのやりとりを見ていた平佐師匠が香須美を一番弟子として受け入れ、めでたく師弟関係が成立したというわけである。しかしこの平佐師匠、弟子である香須美に借金を申し入れるほど落ちぶれてしまっている。落語に対する情熱が失われてしまっているのだ。そんな平佐師匠のところへ、「緋扇長屋」という呪われた噺(はなし)を演じる話が舞い込んで来る。何でもその噺を選んだ落語家は、上演中に相次いで謎の死を遂げたとか。平佐師匠は、汚名返上のためにテレビの生中継でその呪われた噺を上演することになる。

 男女の愛でも、途中で挫折しそうになりながらも貫く愛は、最後に大きな感動を与えてくれる。離れてしまってもなお、再び引き寄せられ、自分の進むべき道を見出すところに感動が生まれるのだろう。香須美と平佐師匠も、互いに距離が近くなったり遠くなったりする。ああ、もうこれで師弟関係もおしまいにすると言い放っても、これまで築き上げて来た師弟関係は、そう簡単には崩れない。人間とは本来、そういうものではないだろうか。むしろ、これまで築き上げた関係を解(ほど)こうとすることのほうが不自然なのだ。

 後半の流れは、まるで怪談のような噺「緋扇長屋」に強く惹き付けられる。平佐師匠演じる津川雅彦さんの語り口が実にいい。まるでプロの噺し家の落語を聞いているみたいだ。年齢を重ねると、間の取り方がうまくなる。若い俳優さんには、あの絶妙な間は作れまい。何気ない言葉が生き生きしているのだ。あんなふうに年を重ねることができるのなら、これから年を重ねて行く楽しみが増えるというものだ。年を重ねることは、決して若さを失ってしまうだけではなかったのである。

 今、目の前にある「もういやだ」という状況は、もしかしたら、これから先の絆を深めて行くために起こっているのかもしれない。それを、「もういやだ。おしまいにする」という方向に転ばせてしまうのはもったいないではないか。次なるステップに進むときは、痛みを伴うことが多い。その痛みを正面から受けて立つことができるような、元気の出て来る映画だった。 

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ほんの軽い気持ちで鑑賞し始めたのに、思わぬ感動を与えてくれました。この映画を鑑賞し終わって、「大物とは?」ということについて考えてみました。それは、単に流れに沿うだけでなく、これまでとは反対の流れにも沿うことのできる人物だと感じました。そういう意味では、憧れの師匠に逆らった香須美も、逆らった香須美を受け止めた憧れの師匠も大物であると言えます。反発されて相手と距離を置いてしまうようでは、大物にはなれませんね。(笑)

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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