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2008.09.16

歓喜天のように

現実に目を向けるか、夢を追いかけるかの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m たくさんの方たちから応援クリックを賜り、心より御礼申し上げます。「ガンまる日記」を読んでくださっている方たちの中にも、私と似たような状況の方がいらっしゃるかと思います。しかし、同じ筋腫持ちだとしても、症状や筋腫への取り組み方は人によってそれぞれ違いますよね。手術に対する抵抗が少ない方もいらっしゃいますし。私は、まだまだ抵抗し続けています。一体、いつまで抵抗し続けていられるのやら、ですね。(苦笑)

 実は、今回の帰省はフェリーの夜行便で往復するという青春まっさかりのプランを立てていた。というのも、往復乗船券を購入すると、復路の運賃が割引になるからだ。しかも、復路は三連休の最終日に実家近くの港を出航する夜行便に乗り、大阪南港に着くのは翌朝六時頃の予定だった。翌朝というと、仕事に出掛ける日である。そのまま仕事に出掛けて行くには時間的に余裕があるので、いったん帰宅してガンモの顔を見てから仕事に出掛けようと思っていた。

 ところが、台風が来ているという。台風による波のうねりを心配した母が、
「昼の便で帰ったほうがええんじゃないん(いいんじゃない)?」
と言った。確かにそうかもしれない。既に実家での滞在も三日目を迎え、亡くなった祖母のお参りにも二日連続で出掛けたし、伯母や従妹たちにも会えた。また、今回は会えないと思っていた友人にも会うことができた。夜行便のフェリーで帰るとしても、祖母のお参りにもう一度足を運ぶくらいだ。それならば、台風が来る前に、ガンモの待つ我が家に少し早めに帰宅したほうがいいのではないか。私はそう思い、自らフェリー会社に電話を掛けて、今夜の夜行便の復路の乗船券を持っているが、これを昼間の便に変更してもらうことはできるかと尋ねてみた。すると、ありがたいことに、変更可能だという答えが返って来たのである。

 私はすぐにガンモに電話を掛けて、
「やっぱり昼の便で帰るから」
と言った。私が予定よりも早く帰って来ることがわかり、ガンモはとても喜んでいた。

 それから大急ぎで帰り支度を整え、夕方、私が祖母のお参りにやって来るのを待っているであろう伯母や従妹に電話を掛けて昼の便で帰ることを伝え、母の運転する自家用車に乗り込み、フェリー乗り場へと向かった。七時間半の長旅になるので、母がお弁当を作ってくれた。

 昼間の便はとても空いていた。行きと同じ女性ルームを希望したのだが、数十人も利用できるはずの部屋に、利用客はわずか数人程度だった。冷房が良く効いているため、私以外の人たちは毛布をかぶって横になっていた。一方、私はというと、オフィスで使用している冷房対策用の薄手のジャンパーを着込み、ノートパソコンを取り出して、しばらくゴソゴソしていた。しかし、いつも神戸-高松間で利用しているフェリーと違って、船室にコンセントがなかったため、バッテリの残量を気に掛けながらの作業となった。おまけに船が大きいためか、行きと同様、船室内は携帯電話もモバイルカードも電波が届かず、ずっと圏外だった。昼間の便は、睡眠を貪る必要もないので、乗船しているすべての時間が自分のものになるというのに、コンセントもなく、電波も届かないのは、ちょっぴり残念だった。しかも、フェリーの楽しみの一つであるお風呂も、生理中のため見送ることになった。

 私は、英語の勉強を少しだけして、夕方になると、母が作ってくれたお弁当を食べた。あとはロビーに出て電波を拾ったり、船室に戻って横になったりしながら、乗船時間をゆったりと過ごした。去年の一月に、ガンモと一緒に同じ昼間の便に乗船したときは、ガンモがいたからあっという間に時間が過ぎた。しかし、ガンモが一緒にいない状態で、ノートパソコンを使うのも、携帯電話を使うのも、バッテリの残量や電波に制限があるとなると、一人で過ごすには少々時間を持て余してしまった。

 それでも何とかフェリーの中で七時間半を過ごすと、フェリーはようやく大阪南港に着岸した。下船してみると、フェリーの待合室は、私が乗船したフェリーの折り返し便に乗船する人たちで溢れ返っていた。なるほど、三連休を大阪で過ごした人たちが、これから夜行便に乗って帰って行くのだろう。同じように、もともと私が乗船するはずだった夜行便も、三連休を愛媛で過ごした人たちで溢れ返っていたのかもしれない。それを考えると、昼間の便に切り替えたおかげで、フェリーの中でのんびりゆったりと過ごすことができたのは正解だったと思った。

 私は、行きと同じように、ニュートラムと地下鉄を乗り継いで大阪まで出た。雨が降っていたので、JRに乗り換える前にガンモに電話を掛けて、JRの最寄駅まで自家用車で迎えに来てもらった。およそ三日ぶりに顔を合わせる私の夫、ガンモ。ガンモはTシャツを着て、短パンを履いて自家用車を運転していた。脂肪のついたガンモのお腹が懐かしく、私は助手席に乗り込むなり、
「筋腫の手術はしなくていいの?」
などと言いながら、ガンモの大きなお腹を筋腫に見立てて触った。

 帰宅した私たちは、物が溢れ返った寝室で、このブログのプロフィール画像にも採用している歓喜天のように固く抱き合った。結婚当初から、私たちにはこのポーズに最もフィット感があり、落ち着くのだ。しかし、結婚当初と違って、お腹に出っ張り感を感じるため、お腹の体温までも感じ合うことができるのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 時間がたっぷりあるときは、昼間の便を利用するのが、ゆったりと過ごせていいのかもしれません。コンセントを使用できないことと、電波が届かないのはマイナスポイントではありましたが、利用客の少ない船室で広々と横になってリラックスできるのはありがたいものです。ただ、ちょぴり時間を持て余してしまったので、もう少し時間を有効活用できたら良かったのにと思いました。それでも、時間を繰り上げたおかげで、予定よりも九時間近く早くガンモに会うことができましたし、いつもと変わりなく仕事に出掛けて行くことができました。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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