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2008.09.20

映画『百万円と苦虫女』

ありがとう、メルセデスの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 改めまして、残暑お見舞い申し上げます。(苦笑)九月も下旬だというのに残暑が厳しいですね。真夏日のような強い日差しを受けながら、ふらふらと歩き回っていました。さて今回は、またしても二週間ほど前に鑑賞した映画のレビューを書かせていただくことにします。

 この映画は、蒼井優ちゃん演じる主人公の鈴子が、ひょんなことから警察沙汰にまで発展する事件を起こして前科者になってしまい、自分を知る人のいない土地で仕事を見付けては、前科者であることが周りにばれてしまう前に百万円を貯めて次なる仕事を転々とするというロードムービーだ。百万円あれば、とりあえず部屋を借りることができて、次の仕事が見付かるまで何とかやりくりできるだろうという目論見らしい。

 鈴子が行く先々で出会う人たちは、鈴子に対してとても好意的に接してくれる。しかし、鈴子には自分が前科者であるという負い目があり、人との距離をうまく形成することができない。親しくしても、自分が前科者であることを告げてしまえば、相手に迷惑が掛かってしまったり、また、せっかく築き上げた関係が崩れてしまうことを恐れているのだ。

 鈴子が行き着いた先では、鈴子に対して一方的に想いを寄せる男の子がいたり、村長をはじめ、村人たちが鈴子を桃のキャンペーンガールに抜擢しようとしたりと、鈴子の気持ちを無視したところで勝手に周りが動くという、一方通行の心地悪さが描写されている。

 そんな一方通行の経験を経て、ようやく双方向の関係を結ぶことができたのが、アルバイト先のホームセンターで知り合った大学生の中島である。どういうわけか、鈴子は中島にはいろいろなことを構えなく話せてしまう。そうそう、心地良い恋愛の始まりとはこんなものだということを思い出させてくれる展開である。前世からの続きを生きている私たちは、常に前世で形成した心地良い関係を継続させることができる。相手が出会って間もない魂の場合はまだぎこちなく、既に慣れ親しんだ魂であれば親しさが一気に増すのである。

 そこからは、鈴子と中島の恋を静かに見守るモードに入る。鈴子は中島と出会った今回の土地でも、百万円貯めたら出て行ってしまうのだろうか。そんな心配をしながら、スクリーンに釘付けになる。途中で腹を立てたりもするのだが、意外な結末に驚き、「やられたあ!」と思う。

 もう一つ、この映画には鈴子と対照的な立場として、鈴子の弟の存在がある。前科者であることが周りの人にばれないうちに次なる仕事を求めて転々とする鈴子に対し、学校でいじめを受けているにもかかわらず、環境を変えようとしない弟。つまり、ざっくばらんに言ってしまえば、問題から逃げ回る鈴子と逃げない弟という対比である。最初のうちは、それほど仲はよろしくないのではないかと思われる姉弟だが、鈴子が家を出てから手紙を交換するようになり、お互いの心の距離が縮まって行く。特に、弟から届いた手紙を読みながら鈴子が号泣するシーンは圧巻である。台詞はなくても、鈴子が何を感じて泣いているのか、手に取るようにわかってしまうからだ。弟は、鈴子にとっての良き鏡だったのである。

 レビューを書くにあたり、二週間ほど前に鑑賞した作品を振り返ってみて、実に良く出来た作品だと改めて感動した。このような見ごたえのある作品がミニシアター系の映画館でひっそりと上映されているのはとても残念なことである。だからせめて、ミニシアター系映画館に通うことのできない人たちがDVDで鑑賞することができるように、この映画を強く推薦しておきたい。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m この映画は女性監督の作品のようです。人はそれぞれ何か役割を持って存在しているということを思い出させてくれる映画でありました。そう考えると、鈴子が前科者になってしまったことも、鈴子を成長させるために起こった出来事だったととらえることができます。現実では、自分の身の回りで起こっている出来事にどのような意味があるのか、なかなかすぐには結び付けることはできませんが、客観的な立場から映画を鑑賞することで、現実にも応用できたらいいと思います。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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