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2008.08.19

難しいトイレ(1)

行きは怖いが、帰りは優しいパリのメトロの改札の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 英雄になりたかったのに、英雄にはなれませんでした。(苦笑)私が通勤に利用している神戸市営地下鉄の改札は、入口と出口でまったく同じ機械を使っています。JRもそうです。だから、改札を通るとき、さあ入ろう(出よう)とすると、反対側からやって来た人に改札の機械を占有されてしまい、通ろうと思っていた改札が一時的に使用できなくなってしまうこともしばしばです。しかし、パリのメトロは入口の機械と出口の機械がまったく別物なんですね。日本の改札の機械が入口と出口を兼ねた両性具有ならば、パリのメトロの改札は、入口と出口で男女別々に分かれているといったところでしょうか。さて今回の記事からは、複数回に渡って、旅行中に遭遇したトイレにまつわる話を書いてみたいと思います。

 今回の旅行では、関西国際空港からエールフランスに乗り、パリに飛んだ。十二時間弱のフライト中、私は飛行機の中でずっとコンタクトレンズを装着したままだった。そのため、シャルル・ド・ゴール空港に到着した頃には、コンタクトレンズがすっかり乾いてしまい、目がかなりしょぼしょぼしていた。そこで、入国審査の前にコンタクトレンズを外して眼鏡姿に変身しようと、シャルル・ド・ゴール空港のトイレに入った。

 シャルル・ド・ゴール空港のトイレの洗面台は、凹凸が洗面台のカーブに自然に吸収されてしまっているかのような、とても洗練されたデザインだった。私は、フランスに着いていきなりおしゃれな洗面台を使用できることを、とてもうれしく思ったものだ。

 用を足してひとまず手を洗ったあと、私はその洗面台でコンタクトレンズを外すことにした。コンタクトレンズはすぐに外れたのだが、外したコンタクトレンズを洗浄しようにも、その洗面台が、最近流行りの自動給水式の洗面台であることに四苦八苦していた。手を洗おうとして手をかざせば、センサーが反応して水はすぐに出て来るのだが、コンタクトレンズを持った手をかざすと、手だけを洗う姿勢とはセンサーの反応する位置が微妙に異なるのか、なかなか水が出て来てくれない。しかも、ようやく出て来たとしても、出て来る水の量を調整することができず、出て来た水の勢いで、あれよあれよという間にコンタクトレンズが手の間から滑り落ちてしまった。

 私はとにかく焦った。旅行はまだ始まったばかりだというのに、初日からいきなりコンタクトレンズを紛失してしまったのでは、せっかくの旅行も心理的に楽しめない。私はすがる思いで、おしゃれな洗面台にコンタクトレンズが落ちていないかどうか、目を皿のようにして調べ始めた。すると、あったのだ。運良くと言うべきか、それとも運悪くと言うべきか、私の手から滑り落ちてしまったコンタクトレンズは、おしゃれな洗面台の上に凸型に張り付いていた。

 私は、ほっと胸を撫で下ろしたものの、今度は凸型に張り付いたコンタクトレンズを剥がすことにやっきになっていた。ハードコンタクトレンズをお持ちの方なら、一度や二度は経験があるだろう。洗面台の上に、コンタクトレンズが凸面を上にして落ちてしまったとき、なかなかコンタクトレンズを救出できずに四苦八苦してしまうという経験が・・・・・・。 

 私は、凸型に張り付いたコンタクトレンズを何度も何度も剥がそうと試みたが、コンタクトレンズはいっこうに剥がれてはくれなかった。困った。本当に困った。どうやら、凸面を上にして洗面台に張り付いてしまったコンタクトレンズは、空気を吸って、吸盤のように洗面台に張り付いてしまっているようだ。

 私は、何とかして吸盤の中に少しでも水を送り込むことができれば剥がれるのではないかと思い、手で水をすくっては、吸盤のように張り付いたコンタクトレンズの上にさらさらと掛けてみた。そして、今度は指を使って、洗面台から吸盤のコンタクトレンズを引き剥がそうと努力した。何度目かの挑戦で、ようやくコンタクトレンズが剥がれた。やれやれである。

 しかし、安心したのも束の間、洗面台から剥がれ落ちたコンタクトレンズは、排水溝に直行してしまったのである。私は息を呑んだ。「お願い! 私の旅行は始まったばかりなの! 流れて行かないで!」と懇願していると、おしゃれな洗面台には、排水を止める栓はなかったものの、粗い網のような作りの排水溝があった。その粗い網の排水溝に、私のコンタクトレンズは何とか引っかかってくれたのだ。私は、慎重に手を伸ばし、流れたコンタクトレンズを救出し、コンタクトレンズの洗浄液できれいに洗ってコンタクトレンズケースに収めた。ふう、やれやれである。

 私のように、ハードコンタクトレンズを使用している人などは特に、センサー式の自動給水に対し、ありがたくないと思っている人も多いのではないだろうか。自宅でコンタクトレンズを洗浄するときは、蛇口の水をちょろちょろと出して、慎重に洗浄しているはずだ。そう、自分で蛇口をひねって水の量を調節できる水道ならば、今回のように、コンタクトレンズの洗浄中にコンタクトレンズを洗面台に流してしまうことも少ない。しかし、水の量を調節できないセンサー式の洗面台は、水の勢いでうっかりコンタクトレンズを流してしまうことも起こり得るため、細心の注意が必要である。

 同様に、私はトイレの自動洗浄についても、あまりありがたくないと思っている。何故なら、私がまだトイレットペーパーを使い終わらないうちに、さっさと洗浄してしまうトイレが多いからだ。これでは、かえって水の無駄使いになってしまうと思う。水の量も、水を流すタイミングも、できれば自分で選びたいものである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m シャルル・ド・ゴール空港のトイレの洗面台には栓がなく、代わりに粗い網が排水溝を守っていました。もしも栓があれば、洗面台でコンタクトレンズを外す人は、迷わず洗面台に栓をして水を貯めますよね。だから、コンタクトレンズが吸盤のように洗面台に張り付いてしまったとしても、次第に水かさが増してくれば、張り付いたコンタクトレンズをやがて水がさらってくれます。しかし、水を貯めることができないと、こういうことが起こるのですね。長時間のフライトに疲れて、シャルル・ド・ゴール空港でコンタクトレンズを外す人は、どうか気をつけてください。(笑)

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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