映画『アメリ』の舞台モンマルトル
※「俺は捕まってたから」の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 大き目のスーパーだったので、帰りにパリの北駅まで行く直通列車に乗ることができなければ、再びAMIENSで途中下車して、じっくりとスーパーの中を見て回ろうかなどと言っていたのです。しかし、こんなことがあったからなのか、帰りに乗った列車はパリの北駅まで行く直通列車で、しかも運良く座れてしまったのです。そのため、途中下車することもなく、北駅までまっすぐ帰ってしまいました。(苦笑)さて今回は、映画『アメリ』の舞台となったモンマルトル界隈を散策したときのことを綴ってみたいと思います。
映画『アメリ』については、四年前の記事に簡単に綴っている。私たちは、この映画が大好きだ。我が家には、「アメリ缶」という限定DVDもある。パリに行く前に、そのDVDをもう一度鑑賞して、映画の舞台となったモンマルトルを復習しておきたかったのだが、出発前はあまりにも忙しく、DVDを鑑賞する時間をどうしても確保することができなかった。宿泊するホテルがパリの北駅周辺で、映画『アメリ』の舞台となったモンマルトルに近いというのに、復習していないと、映画で見た景色を見落としてしまいそうだった。
ガンモは、「アメリ缶」のDVDを自分のノートパソコンで再生できるように設定して、パリに持参した。そして、私がパリで「ガンまる日記」を書いている間に、ちょこちょこ観ていたようだ。私も、映画『アメリ』の舞台となったモンマルトルを確認しておきたくて、ときどき手を止めて、ガンモのノートパソコンに映し出されている映像を覗き込んだりした。
ソンム湾鉄道に乗車した帰り、まだ明るかったので、いったんホテルに帰ってひと休みしたあと、ガンモと二人でモンマルトル界隈を散策することにした。私たちはメトロを乗り継いで、ひとまずアベス駅で降りた。アベス駅は、アメリとニノが初めて出会った場所である。アベス駅の階段を上がって地上に出た途端、私はとても楽しい気分になった。駅前には、浅草の花やしきのような雰囲気を持つ遊戯施設があった。パリの北駅が上野なら、ここは浅草だろうか。しかし、どのガイドブックにも、また、パリの治安について詳しいサイトにも、モンマルトル界隈は治安が良くないと書かれていた。
モンマルトルでもやはり石畳を確認したので、私たちにはまたしても石畳の記憶が増えた。石畳だけでなく、モンマルトルは、坂道の多い街でもあった。何しろモンマルトルは、パリで最も高い場所にあるのだそうだ。見上げるだけでもため息が出てしまいそうな階段があったり、モンマルトルの丘の頂までのケーブルカーが運行されていたりした。
ガイドブックを見ながら歩いていたガンモが、ふと立ち止まった。ガンモは、
「コリニヨンの八百屋がこの辺にあるはずなんだけど」
と言う。コリニヨンの八百屋とは、映画『アメリ』に登場する八百屋のことである。
「おーし、ちょっと待ってな。クンクンするから」
と私は言った。「クンクンする」とは、ガンまる用語で、「勘を働かせて方向を探ること」である。私はガイドブックも見ずにクンクンして、ガンモが立ち止まったところから左方向へと歩き始めた。すると、そこに見えて来たのだ。コリニヨンの八百屋が・・・・・・。しかし、外は明るいのに、お店はもう閉まっていた。時計を見ると、既に十九時を回っているので無理もない。夏のパリは日が長いので、ついつい時間の感覚を失ってしまう。私は、閉まっているコリニヨンの八百屋を写真に収めた。私たちのほかにも、コリニヨンの八百屋を撮影している人がいたので、おそらく映画『アメリ』は世界中の人たちに愛される映画だったに違いない。
モンマルトルの路上には、たくさんの車が停まっていた。オムニバス映画『パリ、ジュテーム』の第一作目に、モンマルトルを舞台としたショートストーリーがある。その中にも、石畳のモンマルトルの路上に停められている車が題材として上がっていた。車を停めるときに、前後の間隔があまりにも狭過ぎて、他の人の車にドーンと当たってしまうのである。私たちが訪れたモンマルトルでも、ドーンと当てている現場こそ目撃しなかったが、ドーンと当てなければ絶対に出し入れできないだろうという駐車状況に出くわした。これはそのまま、パリの駐車場事情を物語っているように思う。つまり、例え車同士が接触したとしても目を瞑ってしまえるほど、パリの人たちは駐車場を切望しているということだ。車同士の隙間を詰めることで、一台でも多くの車を駐車できるように配慮されているのだろう。
私たちは、きわどい状態で停められた路上の車を見送りながら、ケーブルカー乗り場まで歩いた。ケーブルカーは、パリのメトロの回数券でそのまま乗車でき、モンマルトルの丘の頂まで運んでくれる。私たちは、メトロの回数券を購入して動き回っていたので、それを使ってケーブルカーに乗車することができた。モンマルトルの頂には、映画『アメリ』にも登場するサクレ・クール寺院があった。そして、その頂の下にある公園は、アメリがニノを呼び出した公園だった。しかし実際は、映画にあったような公衆電話はなかった。
私たちは、モンマルトルの丘の頂から、しばらくパリ市内の景色に見入っていた。外は、既に二十時頃だというのにまだ明るい。日本では味わえない感覚である。このように足場のしっかりした場所ならば、高所恐怖症の私でも下を見下ろすことができる。パリ市内の景色を堪能したあと、私たちはモンマルトルの丘の頂から公園まで下りて行った。
公園には、観光客目当てに路上で物品を販売する若者がたくさんいた。少しでも売り上げを伸ばしたい気持ちからなのだろう。かなり積極的に話し掛けて来る。こうした光景が、モンマルトルは治安が良くないと書かれている謂(いわ)れの一つなのかもしれない。しかし、人通りの少ない場所で話し掛けられているわけではないので、はっきりと断れば済む話である。
公園の下まで来て、もう一度サクレ・クール寺院を見上げた。メリーゴーランドがにぎやかに回っている。公園を出て、更に歩いて行くと、お土産売り場がたくさん集まっている街があった。これまで見たどのお土産売り場よりも価格が安かったが、ここでは自分用のお土産しか買わなかった。
もう少しゆっくりとモンマルトルを散策したい気持ちでいっぱいだったが、既に二十時を回っていたので、私たちはホテルに帰ることにした。モンマルトル界隈は、人々が気取っていなくていい。願わくば、もう少し早い時間にゆっくり訪れたかった。そうすれば、コリニヨンの八百屋で何か買い物ができたのに。暗くなると危ないので、私たちはアメリが働いていたというカフェ・ドゥ・ムーランには足を運べないまま、モンマルトルをあとにしたのである。
※撮影した写真のスライドショーを貼り付けておきます。なお、スライドショーが表示されない場合や、写真へのコメントをご覧になる場合は、映画『アメリ』の舞台モンマルトルをご覧ください。
※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 映画『アメリ』をご覧になった皆さん、楽しんでいただけたでしょうか。お気に入りの映画の撮影場所を訪れるのは、なかなか楽しいものですね。もう少し地理に詳しければ、もっと効率的に回ることができたのにと思います。実際にパリにあった証明写真機は、映画『アメリ』に登場していたものよりもずっと新しかったので、撮影することもなく通り過ぎてしまいました。今回、旅行アルバムにアップしたような証明写真機と同じような証明写真機が、至るところにたくさんありました。アメリの働いていたカフェ・ドゥ・ムーランのほか、北駅とすぐ近くの東駅も回ることができませんでした。こうして中途半端に行きたい場所を残しておくと、またパリを訪れるきっかけになるのかもしれませんね。メトロの回数券も残しておいたことですし、またパリが私たちを呼んでくれることでしょう。(笑)
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