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2008.08.07

クロード・モネの邸宅と庭園

奇岩上のモン・サン・ミッシェルの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m モン・サン・ミッシェルは、とても不思議な小島でありました。また足を運びたい場所の一つであります。パリからツアーバスも出ているので、時間を節約したいと思ったら、ツアーバスを利用するのも手かもしれません。ただ、バスが苦手なガンモは、どうしても鉄道を利用したがるでしょうけど。(苦笑)入口付近のレストランで食べた、高級な、ふわふわしたオムレツは、テレビなどで紹介されていたそうですね。個人的には、何故、前菜と主菜だけのランチが三十九ユーロもするのかわかりません。(苦笑)

 前日の夜、〇時頃就寝したにもかかわらず、目覚めたのは午前四時半だった。ただ、奇岩上のモン・サン・ミッシェルからの帰りにTGVの中で少し眠ったので、それほど寝不足ではない。

 パリへの滞在も、とうとう最終日となった。あと一日だけパリに宿泊すると、今度はロンドンへと向かうことになっている。フランス国鉄の鉄道パスがあと一日分残っていたので、私たちは少しだけ足を伸ばして、パリからおよそ八十キロのところにあるクロード・モネの邸宅と庭園を訪問することにした。そこには、クロード・モネが晩年を過ごしたアトリエ兼住宅と庭園があるのだ。

 私たちはSANT LAZAREから各駅停車の列車に乗り、終点のVERNONで降りた。そこから十分ほどバスに揺られ、GIVERNYで降りた。さすが、クロード・モネが晩年を過ごした場所とあって、観光客も多い。その中には、日本人観光客も何組かいる。

 バスを降りて、他の人たちが歩いて行った方向に歩いて行くと、小さなレストランやサンドイッチ売り場があった。私たちはお腹が空いていたので、ひとまずサンドイッチを購入した。野菜の入っていない、チーズとハムだけという、まったくもって筋腫には良くない組み合わせだったが、自分でその店のサンドイッチを食べたいと申し出たのだから仕方がない。

 クロード・モネの邸宅と庭園の入口は、小さなレストランやサンドイッチ売り場のすぐ側にあり、少しずつ行列が出来始めていた。私たちが木陰に座ってサンドイッチを食べていると、あとからあとから人がやって列に加わるので、少々お行儀が悪いが、サンドイッチを食べながら行列に並ぶことにした。庭園だけの鑑賞と、邸宅と庭園の両方の鑑賞で入場料が違っていたのだが、私たちは邸宅と庭園の両方を鑑賞できる入場券を支払って中に入った。

 ところで、私たちは絵画ファンかと問われれば、素直に「ノー」と答えてしまうほど絵画には詳しくない。それなのに何故、クロード・モネの邸宅と庭園にやって来たのかと言うと、距離的にも、フランス国鉄の鉄道パスを使った日帰り旅行に最適だったことと、私の周りに絵画ファンが多いため、お土産を買いたかったことと、池にある蓮を見たいというちょっぴりミーハーな気持ちからである。フランス国鉄の鉄道パスを有効活用するには、もう少し遠出をしても良かったのだが、既にパリ滞在五日目で、コインランドリーで洗濯をしなければ着替えがない状態に陥っていた。そのため、できれば早めにホテルに帰り、コインランドリーに足を運びたかったのである。そうした様々な要因が重なって、クロード・モネの邸宅と庭園をパリ滞在の最後の訪問地に選んだわけだ。

 私たちは、邸宅の見学はあと回しにして、まず、池の庭を見に行った。晩年のモネは、蓮の絵ばかり描いていたと、絵画ファンの方が綴ったブログで拝見したことがある。この庭園に蓮があるのなら、この目で見てみたいと思ったのだ。池の庭は、花の庭の裏手にあった。涼しい地下道を通ると、大きな池があった。蓮は? 蓮は? と思いながら、足早に池に近づいてみると、そこに咲いていたのは、私が思っていたような蓮ではなかった。私は、大鬼蓮 (おおおにばす)というのか、平べったい蓮がたくさんあることを勝手に想像していたのだ。しかし、蓮はたくさんあったものの、私が想像していた平べったい蓮は一つも存在していなかった。これは、季節によるのだろうか? それとも、蓮の種類が違うのだろうか? ただ、蓮の花は咲いていた。

 何となく拍子抜けしたような感覚を覚えながらも、私たちは池の庭の周辺を散歩した。すると、橋があり、その橋の上に立っている人を、連れの人が遠くからさかんにカメラに収めている。たくさんの観光客が同じようなことをしていたので、きっとそこから撮影するのがベストショットなのだろうと勝手に想像しながら、やみくもに他の人たちの真似をすることはないと思い、その場を素通りした。

 それから再び花の庭に戻り、いくつもの花を観賞した。花の大好きな母がここに来たら、きっと大喜びするだろうと思いながら、さくさくと花の庭を歩いた。花の庭は、堅苦しい感じに整備された庭ではなく、花たちの自然な育ち方を尊重した庭であるように見えた。それだけに、一日中外に出て庭いじりをしたくなるような気持ちにさせてくれる庭だと感じた。

 最後に、私たちはモネの邸宅を拝見した。入口で、写真は撮影しないように注意を受けたので、邸宅の中の写真を撮ることはできなかった。広い二階建ての家で、窓からは、これまた広い花の庭に咲き乱れる花が見えていた。二階から花の庭を眺めたとき、思わず、
「邸宅の中は撮影してはいけないと聞いていますが、ここから見える庭の写真は撮影してもいいですよね?」
と係の人にフランス語で尋ねたかった。しかし、フランス語はおろか、英語さえも出て来なかった。

 モネの邸宅には、様々な部屋があり、その中にはモネの描いた絵画が飾られている部屋もあった。私たちはそこに飾られている絵を一つ一つ見て行った。それらの中には、私たちが先ほど利用したSANT LAZARE駅の絵もあった。しばらくモネの絵に見入っているうちに、私はある絵に目を留めた。それは、橋の絵だった。私はガンモに、
「あっ! この絵、ほら、さっきの池の庭の橋!」
と言った。ああ、なるほど。モネのこの絵を知っている人は、あの池の庭にあった橋がこの絵のモデルになっていたことをちゃんと知っていたのだ。しかし、絵画に疎い私たちは、そんなことも知らず、橋の前を素通りしてしまった。しかも、最初に邸宅を見学しておけば、この絵があの橋であることにすぐに気が付いたはずなのに、私たちは絵画に疎いばかりでなく、肝心の邸宅の見学を一番後回しにしてしまったのだ。

 その絵ともう一つ、モネが花の庭と自宅を描いた作品があった。その場所も、さきほど私たちが邸宅に入るために歩いて来た道の途中にあったはずだった。ガンモは、
「もう一度、あの橋に戻って写真を撮ろうよ」
と言った。しかし、帰りのバスの時間まで、あと二十分しかなかった。そのバスを逃せば、バスは一時間後の発車となり、コインランドリーに洗濯に行くのが遅くなってしまう。私たちはひとまず池の庭に向かって足早に歩き始めた。しかし、あの涼しい地下道を通り、池沿いの道をぐるっと回ってあの橋にたどり着かなければならない。しかも、そこに辿り着くには、たくさんの観光客の方々を掻き分けて歩いて行かなければならない。モネの邸宅と庭園からバス停までは、早歩きで歩いて五分は掛かるだろう。今から橋まで戻って、帰りのバスに間に合うのだろうか。私たちは、ドキドキしながらも大急ぎで地下道のすぐ近くまで戻ったが、
「やっぱりやめよう。帰りのバスに間に合わないよ」
と、私が言った。するとガンモが、
「じゃあ、せめて、家をバックにした絵のアングルだけでも写真に収めておこう」
と提案して来たので、私たちはまたしてもバタバタと急ぎ、おそらくモネが花の庭と自宅を絵を描いたであろう場所に立ち、シャッターを切った。そして、足早に邸宅と庭園を出て、バス停まで向かって歩き始めたのである。おかげで、乗りたかったバスには間に合った。

 それにしても、今回の私たちの観光は、いつも肝心なところで打ち切られてしまう。これが映画ならば、結末を確認せずに次の映画を鑑賞するようなものである。それでも私たちは、今回の旅がとても楽しいと思う。パリに帰ってから、予定通り、コインランドリーに足を運び、洗濯をしたのだが、いろいろな試行錯誤もあった。一日のうちにいろいろな経験をしたあと、ホテルに帰って来てからガンモが言った。
「まるみと一緒だから、こんな旅ができるんだよ」
私はその言葉がとてもうれしかった。私にとってもそうだ。そう、ガンモと一緒だから、こんな旅ができるのだ。例え映画の結末を確認できずに次の映画を鑑賞するようなことになってしまったとしても、私たち二人が一緒にいることで、映画の結末よりも大切なことをちゃんと体験しているのだ。

※撮影した写真のスライドショーを貼り付けておきます。なお、スライドショーが表示されない場合や、写真へのコメントをご覧になる場合は、クロード・モネの邸宅と庭園をご覧ください。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m モネが書いたのは大鬼蓮ではなく、睡蓮だったのですね。勝手に大鬼蓮を想像していました。(苦笑)毎日、盛りだくさんな出来事を体験しています。一日の出来事を一つの記事にはなかなか書き切れないので、コインランドリーに出掛けたときの話は、帰国してからじっくりと書かせていただきますね。今回の旅行では、ノートを一冊作り、そこに旅の内容をペンでさらさらと綴っています。「ガンまる日記」は、そのノートに綴った内容を参照しながら書かせていただいています。記事に盛り込めなかった出来事も、そのノートに覚書として書いていますので、どうぞご安心ください。(笑)

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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