« 映画『告発のとき』 | トップページ | 区切りのプロジェクト »

2008.07.12

大きな忘れ物

映画『告発のとき』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 共演の女性刑事役の女優シャーリーズ・セロンが美しかったことを付け加えておきます。彼女は、とても落ち着きのある頭の切れる女性刑事役を演じていました。そう言えば、彼女の主演映画は、ここ最近、あまり鑑賞していませんが、少し前に映画『スウィート・ノベンバー』を鑑賞したことがあります。もうすぐ公開される映画『ハンコック』にも出演されているようですね。

 土曜日に区切りのプロジェクトを控えていたので、金曜日に休みを取っていたガンモは、朝から自家用車を走らせて一人で帰省した。一方、私は通常通り出勤して仕事をこなしたあと、残業をせずにいつもより四時間ほど早く仕事を上がり、その足で二十時発の高松行きのフェリーに乗り込んだ。金曜日の夜、ガンモの実家に二人で一泊したあと、土曜日の朝に区切りのプロジェクトを迎える予定だったのだ。そして、区切りのプロジェクトが終われば、日曜日にガンモの仕事が入っているため、再び自家用車を走らせて兵庫県の自宅に帰ることになっていた。慌しい毎日だったが、区切りのプロジェクトが終われば、ひとまず落ち着くことができると自分たちを励ましながら、ひとふんばりした。

 実家に到着したガンモは、義弟と二人で手分けして、実家の掃除をしたり、買い物を済ませたりと、区切りのプロジェクトのための準備を着々と進めていたようだった。

 フェリーに乗り込んだあと、私はガンモにメールを入れた。
「予定通り、二十時のフェリーに乗ったよ。ところで、私の荷物、運んでくれたよね?」
出勤したあと、そのまま高松行きのフェリーに乗り込む予定を組んでいた私は、自家用車で先に実家に向かうというガンモに、私の荷物を運んでもらうように頼んでおいたのだ。その荷物の中には、着替えや洗面道具などの宿泊セットのほか、区切りのプロジェクトで使うエプロンなどが入っていた。

 ところが、そのメールを送信した直後、ガンモから電話が掛かって来た。このようなことは比較的珍しい。私が電話に出ると、ガンモはひどく慌てた様子で、
「忘れた!」
と言う。
「えっ? 私の荷物を?」
と尋ねると、ガンモは、
「そう、忘れた! 朝、出掛けるときにバタバタしてて忘れた。玄関に出しておいてくれたら良かったのに」
と言うのだ。あっけに取られた私は、
「持って行ってねって頼んでおいたのに・・・・・・」
とガンモを責めたが、忘れてしまったものは仕方がない。ガンモは、
「今、ちょうど○○にいるんだよ。だから、要るものがあったら言って」
と言う。不幸中の幸いと言うべきか、私がメールを送信したとき、ガンモはたまたま買い物に出掛けていたらしい。
「わかった。じゃあ、要るものをまとめてメールするよ」
と言って、いったん電話を切った。口頭であれこれ頼むよりも、文書にしたほうが確実だと思ったからだ。そして私は、下着などの着替えの他、区切りのプロジェクトで着けるエプロンも注文した。どれも、婦人服売り場に足を運ばなければ手に入らないものばかりだったが、ガンモには、荷物を忘れた罪滅ぼしと思って受け入れてもらうしかない。特に、下着類を揃えるのは、ちょっとした勇気が要ることだろう。ガンモが婦人用の下着売り場で頭を悩ませている様子を想像すると、ガンモが私の荷物を忘れてしまったことを帳消しにしてもいいと思った。

 ガンモに、購入して欲しいもののリストを送信し終わると、私はフェリーの中で、一度書き上げた「ガンまる日記」の推敲を行った。すると、もう力尽きてしまい、フェリーの和室に横になるや、オフィスから持って来た薄いブランケットにくるまって二時間ほど眠った。ここのところ、とにかく忙しく、睡眠不足気味だったのだ。

 目が覚めると、フェリーが到着する一時間半ほど前だった。二十時に神戸の港を出航したフェリーは、二十三時四十分に高松の港に到着することになっていた。しかし、高松からガンモの実家のある坂出までJRを利用したいのに、高松駅から坂出方面に向かう終電の発車時刻は二十三時五十七分だった。フェリーが予定通り高松の港に入港したとしても、終電の時間までわずか十五分程度しかない。フェリー乗り場から高松駅までは、連絡バスでおよそ十分ほど掛かる。しかも、入港後、連絡バスがすぐに発車してくれるとも思えない。また、フェリーの到着は、予定よりも遅れることが多い。それらのことを考慮すると、おそらく終電には間に合わないだろう。私はそう思い、ガンモに迎えに来てくれるよう、再びガンモに連絡を入れた。ガンモは高松駅まで自家用車で迎えに来てくれるとのことだった。

 ようやくフェリーが高松の港に着いた。予想していた通り、予定よりも到着が遅れた。フェリーの連絡バスに乗り込み、出発を待っていたが、連絡バスが高松駅に向けて出発したのは既に〇時を回っていた。やはり、終電には間に合わなかった。

 高松駅でガンモの運転する自家用車に拾ってもらい、坂出にあるガンモの実家に到着すると、午前一時前だった。ガンモは、自分が買って来た私の衣類を自慢げに取り出しながら、
「俺好みの服だから」
と言った。ガンモが買って来てくれたのは、ちょっとおしゃれなTシャツとズボン、それから、おばあちゃんが着けているようなゼッケン型のブラジャー、そして、おしゃれではあるが、お腹が隠れるくらいの大きなパンツ、それから、スニーカー用の靴下だった。ブラジャー以外はなかなかセンスが良い。なるほど、衣類はいつも私が自分で購入していたので、ガンモはこうした買い物をするチャンスに恵まれなかった。それを考えると、今回の出来事はガンモにとって、なかなか貴重な体験だったのかもしれないとも思った。

 ガンモは、
「まるみはいつもたくさんの荷物を持ってるけど、以外と少なくて済むということがわかって良かった。これからは荷物を減らせるよね?」
と言った。いやいや、そうじゃない。ガンモには、必要最小限のものを買って来てもらっただけなのだ。この中には、お風呂セットもコンタクトレンズセットもお化粧セットもプロゲステロンクリームもお灸セットも含まれてはいないのだ。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 若い女性向けの下着を買うと怪しまれるので、ガンモはどうやらわざと年配の女性向けの下着を購入したようであります。ちなみに、おばあちゃんが着けているようなブラジャーを買って来たのは、私が乳がんにならないように、普段からスポーツブラを愛用しているからだと思います。ガンモが洗濯を担当してくれているので、私が普段、どのような下着を着けているか、ちゃんとわかってくれているのですね。ついでにガンモは自分用のTシャツも買って、思いがけない買い物をエンジョイしているようでもありました。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

哲学・思想[人気blogランキング]に

上記ボタンをクリックしてくださいますと、一日に一回、ランキングのポイントに加算されます。もしも毎日のように「ガンまる日記」を読んでくださっているならば、記事に共感したとき、あるいは応援してもいいと思ったとき、ポチッと押してくださると、大変うれしく思います。

|

« 映画『告発のとき』 | トップページ | 区切りのプロジェクト »