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2008.07.03

出稼ぎお姉さん

映画『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 十九年経っても、以前と同じ迫力を感じさせてくれる映画ってなかなか少ないですよね。主演のハリソン・フォードも楽しみながらインディ・ジョーンズの役を演じているようですね。次回作に期待していてもいいでしょうか・・・・・・。さて今回の記事は、「演じる」という余韻を引きずりながら、書かせていただきたいと思います。

 友人から観劇のお誘いを受けていたので、平日だったが、ガンモと二人で休暇を取り、自宅近くの劇場に足を運んだ。平日にわざわざ休暇を取って観劇することにしたのは、それなりの理由があってのことである。

 私がその友人と初めて出会ったのは、私の地元である愛媛で行われた、好きなアーチストのラジオの公開録音に参加するために順番待ちをしていたときのことだった。前方の席を確保するために朝早くから並び、確か彼女が一番乗りで、私が二番乗りだったと思う。どちらからともなく声を掛けて話を始めたところ、お互いに住んでいる場所が近所であることが判明してひどく驚いた。何故、近所で出会わずに、愛媛で出会ったのか。それは、私の好きなアーチストが彼女と引き合わせてくれたからだ。それから交流が始まり、現在に至っている。

 ある日、彼女と話しをしているときに、彼女のお姉さんの話になった。そのとき彼女は、
「姉ちゃんは今、出稼ぎに行ってんねん」
と言った。私は出稼ぎと聞いて、こちらでは仕事がないために、東京などの都会へ出て行って働いている姿を想像していた。もしくは、会社で出張を言い渡されたのかもしれないとも思っていた。ところが、それからしばらくして、彼女の言う出稼ぎとは、地方公演を意味していたことがわかった。実は、彼女のお姉さんは女優さんだったのである。しかも、全国的にも有名な劇団の○○的な存在だった。

 演劇好きでもある私たちは、彼女に切符を手配していただいて、お姉さんの出演されている公演を何度か観劇させていただいたことがある。そして今回は、私たちの住んでいる地元で、つまり、お姉さんの地元で公演が行われるということで、ガンモと二人で出掛けて行ったのである。何を隠そう、私は高校時代、演劇部に所属していた。また、自分で脚本を書くことも大好きだった。中学の頃は、自分で書いた脚本を自分で演じて多重録音したテープを友達にプレゼントしたりしていた。こうしたアマチュア精神は、観劇するときの情熱にも繋がっている。

 関係者の受付で名前を告げると、私たちの分のチケットが用意されていたので、代金と引き換えにチケットを受け取り、ホールの中に入った。平日だというのに、ホールはほぼ満席だった。彼女は、私たちの少し前の席に、お母様やお父様と一緒に座っていた。おそらく、チケットの都合で席が分かれてしまったのだろう。彼女も、彼女のお母様も、劇場を訪れているいろいろな方たちにごあいさつをしているようで、とても忙しそうだった。地元での公演ということで、古くからの知り合いも多いようだ。

 いよいよ開幕となり、劇が始まった。いやはや面白い。映画でもそうだが、鑑賞していると、時として脚本の素晴らしさを実感することがある。今回の脚本も素晴らしかった。演じる人のテンポというか、間の取り方にもよるのだが、良い脚本は、演じている役者さんたちの乗りが良く、生き生きしているのだ。良い脚本が役者さんたちの素晴らしさを引き出すのか、それとも、良い役者さんたちが脚本の素晴らしさを引き出すのか、それはわからない。とにかく、役者さんたちと脚本は、常に持ちつ持たれつということである。

 私は観劇していると、ついつい個性溢れる役者さんに注目してしまう。既に自己を確立させている役者さんは、演じている最中にも、自己を客観的に観察しているようだ。そうした自己への観察が、観客との心地良い距離感を作り上げているのかもしれない。

 彼女のお姉さんは、これまでとはまったく違った役柄にチャレンジされ、その役柄を見事に演じ切っていた。私たちは、これまで観たこともなかったようなお姉さんの役柄に驚いたが、おそらくお姉さんは、長年、所属していた劇団を離れたことにより、新たなる可能性を見いだされたのだと思う。

 終演後、彼女の導きでお姉さんの楽屋にお邪魔した。楽屋を訪問することなど、私たちにとっては初めての出来事だったので、心が躍った。しかし、その一方で、私たちが楽屋にお邪魔しても良いのだろうかという遠慮もあった。舞台が終わったあとは、少しでも早く着替えてくつろぎたいのではないかと思っていたからである。私よりもガンモのほうが恐縮していたのだが、彼女が、
「姉ちゃんには言ってあるから大丈夫だよ」
と言ってくれたので、私たちは彼女の厚意に甘えることにしたのだった。

 やはり、お姉さんの地元ということで、お姉さんの古くからのファンの方たちや、かつての劇団で一緒だった女優さんたちがたくさん訪れていた。言うまでもなく、女優さんたちはとてもきれいだった。着飾った美しさではなく、内面からにじみ出て来るような美しさだった。私たちは彼女と一緒に列の最後尾に並び、順番待ちをしていた。そして、他の方たちがみんな帰って行ったあと、とうとう私たちがお姉さんとご対面する順番が回って来た。私は購入したパンフレットを差し出して、お姉さんにサインをいただいた。サインには、「ガンモ&まるみさま」と書いていただいた。

パンフレットに書いてくださったお姉さんのサインの一部

 その後、何を思ったか、私は友人とお姉さんのツーショット写真が欲しいとおねだりした。というのも、お姉さんと友人がそっくりだったからだ。お姉さんが写っているパンフレットを拝見していると、友人が写っているのではないかと錯覚してしまうくらい、二人は良く似ているのだ。私は携帯電話を使ってお二人のツーショット写真を撮らせていただいた。私にとっては夢のツーショット写真である。

 お姉さんの楽屋を訪れるために私たちの後ろに並んでいる人はもういなかったので、これからはきっと家族の時間になるだろうと思った。そこで私たちは、お姉さんや彼女にお礼を言って、楽屋をあとにしたのである。

 女優さんと聞くと、華やかな一面だけを想像してしまいがちだが、劇場で、彼女のお母さんや彼女がたくさんの人たちに頭を下げている様子を見守っていると、女優さんとは、常に移ろいやすい人の気持ちに語りかける職業なのだと思った。おそらく、女優さんという職業は、そうした様々な人たちの期待を背負いながらきらきらと輝く星なのだろう。そして、その星の輝きは、自分自身の放つ光ももちろん大切だが、他から照らされる光によっても支えられているのだろう。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 実は、手ぶらで楽屋を訪れるのは申し訳ないと思い、劇場に出掛ける前に、ちょっとしたお酒を買って行ったのです。しかし、劇場の近くにはなかなか酒屋さんが見付からず、劇場近くのコンビニに駆け込んで購入したお酒だったため、何となく手渡すのをためらってしまい、結局持ち帰ることになりました。相手を良く知りもしないのに、慌てて何かをプレゼントしようとしていたなんて、少々押し付けがましくて傲慢だったかなと反省しております。(苦笑)次回からは、お姉さんの好みをうかがった上で慎重になりたいと思います。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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