当たり月
※ホットヨガ(一一三回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 前シッポの神様のエネルギーを感じなかったので、きっと、妊婦さんのインストラクターのお腹の中にいるのは女の子の赤ちゃんです。(笑)私はかつて、妊娠・出産・子育てについて、ずいぶん偏った考えを持っていました。現在はそうした偏った価値観からは開放されています。おそらく前世で子供を喪うか、出産中に命を落としたか、それくらい強烈な体験をしているのだろうと思います。どれほど強烈な経験をしたかについては、退行催眠などで積極的に探ったりはしていませんが、とにかく私の中に大きな闇があったことは確かなのです。しかし、妊婦さんのインストラクターのような言葉は、そうした闇をも光に変えてくれそうなエネルギーを持っていました。
日曜日の夜のことである。八十パーセント完の状態に満足し、そろそろ就寝しようとベッドの上でくつろいでいると、ガンモが仕事で使っている携帯電話がけたたましく鳴った。電話を掛けて来たのは、ガンモの会社の同僚である。電話の様子からすると、またしても顧客のところで大きなトラブルが発生しているようだ。しばらく同僚と電話で話をしていたガンモは、
「わかった。これから行くわ」
と言って電話を切り、
「やれやれ、またトラブル発生。今月は当たり月だなあ」
とぼやいた。私は、
「えっ? また出掛けて行くの? 何時頃まで掛かるの?」
と尋ねた。すると、ガンモは、
「ううん、多分、明日の昼頃まで掛かるんじゃないかなあ」
と言った。時計を見ると、午前一時前だった。間もなく就寝しようとしていたガンモは、これから自家用車を運転して顧客のところに出掛けて行き、およそ半日も掛けて、トラブルと格闘することになるらしい。
「大丈夫?」
と私はガンモに尋ねたが、内心、大丈夫じゃないだろうこともわかっていた。今月のガンモは、もともとスケジュールを組まれていた夜勤やらトラブル対応やらで、昼と夜を逆転させた生活を送って来た。ようやく身体が昼間のサイクルに戻り掛けたと思ったら、再び夜の生活に引き戻され、ガンモの身体は悲鳴をあげているように思えた。
ガンモは、ひとまず自宅から会社のネットワークにアクセスし、同僚たちの翌日のスケジュールを確認した。これから徹夜で作業するに当たり、作業完了後に自分の睡眠時間を確保するために、翌日を休暇にできる状態かどうか、同僚たちの出勤状況を照らし合わせていたのだ。そして、この状況なら休暇にできるだろうと判断し、ガンモは翌日を休暇に設定して仕事に出掛けて行った。私は、今月何回目かのガンモの突然の呼び出しに胸を痛めながらも、
「行ってらっしゃい。私はベッドに大の字になって寝てるからね」
などと言ってガンモを送り出した。私たちは、結婚してからもずっと一つのシングルベッドに寝ている。子供がすくすく育つように、私たちの身体も年齢とともに成長して来たので、シングルベッドに二人で寄り添って寝るのはもはやギリギリの状態だった。そのため、思わず「大の字で寝る」という表現が出たのだ。
一夜明けた月曜日のお昼過ぎ、ガンモに電話を掛けようと思いつつも、もしかすると運転中かもしれないと思い、電話を控えていた。そして、私自身も仕事をこなしたあと、夕方の休み時間に思い切ってガンモに電話を掛けてみた。きっと、お昼過ぎに帰宅したガンモがひと眠りして、そろそろ目を覚ます頃だろうと思ったからだ。しかし、電話に出たガンモは、
「今、運転中だから」
と一言だけ言うと、慌てて電話を切った。運転中? 一体どういうことだろう? 意味が良くわからないので、一時間ほど経ってから、今度は残業の合間を縫って、もう一度ガンモに電話を掛けてみた。すると、ようやく帰宅したというガンモが、
「雷が鳴ってて帰れなかったんだよ」
と言った。そう言えば、月曜日の兵庫県は夕方近くに激しい雷雨に見舞われ、私の職場でも瞬間的な停電が発生するなどの騒ぎがあった。外は暗くなり、雨がたくさん降っていた。この日の帰りは、落雷の影響で、JRの新快速電車に八十分程度の遅れが出ていたほどだった。
ガンモは、午後には何とか仕事を終えたようだが、帰宅しようにも、雷とともに雨がたくさん降っていて、帰宅できなかったらしい。何しろ、我らが自家用車はクーラーが効かないのだ。雷雨が激しければ、車の中がどんなに暑くても、窓を開けて走るわけにも行かないだろう。それに、激しい雨のために視界が良くなかったので、例え窓を閉め切って走るにしても、徹夜明けで運転するには厳しいと判断したようだ。そのため、雷雨が収まるまでしばらく顧客のところで作業を続けていたらしい。
「一体何時間働いたの?」
とガンモに尋ねたあと、私は指折り数えてみた。いや、ガンモが働いた時間ではない。考慮すべきは、ガンモが起きていた時間だ。ひょっとすると、ガンモは二十時間以上も起き続けているのではないだろうか。
「ほんとにお疲れさん。少しでも早く寝なよ」
とガンモに言うと、ガンモは、
「今日は二十二時には寝るから」
と言う。
「二十二時? そんなこと言わずに、今すぐ寝たほうがいいよ」
と言って、私は電話を切った。
私が仕事から帰宅したのは二十三時半過ぎだったが、ガンモは既に就寝しているだろうと思い、なるべく音を立てないように、そっと寝室の扉を開けた。すると、驚いたことに、ガンモがパソコンの前に座っているではないか。
「ガンモ! 寝なかったの?」
と尋ねると、
「寝た! もう、座ってられなくなって、三時間ほど寝た」
と言う。
「当たり前だよ」
と言ったあと、私は、
「お疲れさん」
と言いながら、ガンモを抱きしめた。
「もう、今月はほんとに良く当たる。当たり月です」
とガンモは言った。ガンモも毎日フル回転しているが、私も毎日フル回転している。もう充分当たったので、今月はこれ以上、当たらないで欲しいと願いながらも、宝くじだけは当たって欲しいと、ガンモは密かにサマージャンボ宝くじを購入している。
※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 私が兵庫県に来て驚いたことは、七月の落雷の激しさであります。とにかく、「雷が良く鳴る場所だなあ」と思いました。そんな日に、ガンモは徹夜明けで自家用車を運転して帰って来たのですね。居眠り運転にもなりかねない状況なので、私はガンモが車を運転するときはいつも精神統一をしながら、自分の守護霊にガンモの無事を祈っています。でも、この祈りはいつも「自分のため」であることにも気が付いています。ガンモの無事を祈るのは、私のためなんですよね。それでいいのかな、と思いつつも、ガンモの無事を祈りを続けています。
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