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2008.06.14

不勉強なTOEIC

映画『痛いほどきみが好きなのに』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 記事をアップしたあと、この映画をご覧になった他の方たちがどのように感じられたのかを、映画のレビューサイトで拝見しました。その中に、サラの気持ちを検証されている書き込みがありました。記事の中では触れませんでしたが、実はサラには、過去の恋愛で深く傷ついたという経験があったのです。そのことが、彼女を恋愛に依存しない自立した女性へと導いているのではないかという解釈があり、なるほど、と思いました。でも、もし本当にそうだとすると、サラの取った行動は本当の意味での自立ではなく、愛を失ってしまうことへの防御であるように思いました。恋愛に対して自分自身のすべてを預け切れないために、先回りをして、自分が傷つかないようにコントロールしていたことになると思うからです。

 二ヶ月周期で偶数月に受けているTOEICの試験のため、私は朝から大阪に出掛けて行った。派遣会社の主催するTOEICのIPテストが前回と同じ大阪(梅田)の貸し会議室で行われるのだ。前回の試験のときに、貸し会議室内の冷房がキンキンに効いていて、かなり寒い思いをしたので、私は半袖Tシャツで出掛けたものの、レッグウォーマーやらショールやらを会場に持ち込んでいた。私の場合、レッグウォーマーは両足に着けるのではなく、両手に着けて、半袖Tシャツを長袖Tシャツに変身させてしまうのである。

 二ヶ月振りのTOEICの試験というのに、諸事情により、今回はほとんど学習できていなかった。購入している英語教材CDも、特定のレッスンで止まったまま、同じトラックを何度も何度も繰り返し聞いていた。この時期は、英語学習よりも、他に為すべきことがあまりにも多過ぎた。それでも、せっかく申し込んでおいたのだから、自分の素の実力を知るために、大胆にも試験に挑んだというわけである。

 会場に着いてみると、既に四十名ほどの人たちが着席していた。受付で受験票を見せると、受付の方に、
「四十一番の席にお座りください」
と案内された。定員は五十名のはずなので、私の他にはあと十名足らずの参加ということになる。

 着席してしばらく経つと、前回よりは多少、暖かく感じられるものの、やはり私には冷房がきつ過ぎると感じた。私は、用意しておいたレッグウォーマーを両手に着けて、肩からはショールを掛けて、ひざの上にはもう一枚のショールを掛けた。それらの防御により、上から降り注いで来る冷風は何とかしのいだが、下に溜まった冷たい空気が私の足元を継続的に冷やし続けていた。私は我慢できずに、試験官(試験管ではない)に申し出た。
「あの、寒いので、冷房を緩めてもらえませんか?」
すると、長袖のスーツを着込んだ試験官は、私が寒さをしのぐためにある程度の防御を施しているのを確認すると、
「それなりに着込んでいらっしゃいますよね。わかりました。少し冷房を緩めてもらうようにビルの管理の方にお願いしておきますね」
と言ってくださった。

 ほどなくして、冷房が弱まったのがわかった。試験官が再び私のところにやって来て、
「さきほど冷房を緩めてもらいましたので」
と報告してくださった。私は試験官に、
「ありがとうございました。助かります」
とお礼を言った。

 前回、初めてこの貸会議室でTOEICの試験を受けたわけだが、そのときは冷房が効き過ぎていることを試験官になかなか言い出すことができずにストレスを感じてしまった。しかし、他の受験者の方が試験官に冷房を緩めて欲しいと申し出てくださったおかげで命拾いしたのだ。ちなみに、前回の開催は四月だったので、まだまだ長袖を着ている人が多かったが、今回はもう六月なので、中にはノースリーブのワンピースを着て受験している方もいらっしゃった。その方が、あのきつい冷房でほとんど寒がっていなかったということが、私にはとても不思議に思えた。自律神経の元気な人は、多少寒くても、自分自身で体温調節ができるのだろう。

 さて、試験の本番は、しばらく英語学習から離れてしまっていたため、お察しの通りである。もしかすると、過去最低スコアを更新してしまったかもしれない。それはまあ、よしとすることにしよう。落ちるところまで落ちてしまうと、自分の弱点も見えて来るはずだ。やはり私はリスニングが弱い。リーディングに関しても、集中力がないためにてきぱきと問題を解き進めることができない。私の課題は、リスニング能力を養うことと、集中力を高めることだ。

 試験が終わり、会場内を見渡して驚いた。何と、外人さんがいらっしゃるのである。その外人さんは、三十代くらいの男性だった。外人さんが、私と同じ派遣会社で働いている(あるいは、スタッフ登録されているだけかもしれない)ことも驚きだったが、TOEICの試験を受けているというのももっと驚きだった。日本への滞在期間が長くなり、ご自分の英語能力を試そうとしていらっしゃるのだろうか。それとも、英語圏以外のご出身なのだろうか。TOEICの問題自体はすべて英語で記載されているが、解答用紙の記入方法を記した説明書などは、すべて日本語で書かれている。当然、試験官の案内もすべて日本語である。ということは、日本語が達者な外人さんで、漢字も難なく読めるのだろう。

 貸し会議室をあとにして、仕事の待機要員のために自宅にいるガンモに電話を掛けてみると、珍しく、試験の様子を聞かれなかった。いつものガンモならば、
「できたか?」
と真っ先に尋ねてくれるはずなのだ。ガンモは、
「東北地方で大きな地震があったみたいだよ」
と言う。ガンモの話では、二年前に出掛けたくりはら田園鉄道の周辺で大きな被害が出ているそうだ。
「地震の規模は大きいの?」
と尋ねると、
「震度六くらいだって」
とガンモが言う。私は、東北地方に住んでいる人たちのことを思い浮かべた。そして、大丈夫、きっと大丈夫。そう、自分に言い聞かせた。

 その後、ガンモとしばらく地震の話をして、普通に電話を切る雰囲気になった。私は慌てて、
「ねえ、ガンモ。何で私のTOEICの様子を聞かないの?」
と尋ねてみた。すると、ガンモは、
「だって勉強してないんだから、できるわけないだろ?」
と言った。確かにその通りだった。
「そうだね。じゃあ、私はこれからコンタクトレンズを作りに行って来るよ」
私はそう言って電話を切り、次なる目的地となるコンタクトレンズ販売店へと向かったのである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 宮城・岩手にお住まいの皆さん、地震による被害へのお見舞い申し上げます。まだまだ余震の心配もあるようですが、十分ご注意くださいね。自然に対しては受身になるしかないので、不安も大きいと思います。でも、不謹慎な言い方かもしれませんが、例えどんな状況に陥ったとしても、私たちは決して失うばかりではありません。嵐が過ぎ去ってしまえば、こうした究極的な状況を通じて感じた一体感を懐かしく思うことさえあると思うのです。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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