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2008.06.26

映画『僕の彼女はサイボーグ』

意外な喪失感の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 記事を書き終えてからも、かなり複雑な気持ちではあります。周りの人たちにも手術のことについて少しずつ宣言し始めているのですが、特に親しい人たちへの宣言が後回しになっています。できれば心配を掛けたくないという想いと、このまま黙っているのは心苦しいという両方の想いが入り混じっているのです。しばらく、この複雑な思いを抱え続けることになるかもしれません。それと、布ナプキンを使用したあとに折りたたんだ写真を意外な喪失感の記事に付け加えておきました。布ナプキンに興味のある方はどうぞご覧ください。では、今回は、二週間ほど前に鑑賞した映画のレビューを書かせていただきますね。

 サイボーグが登場する映画というと、去年の十一月に鑑賞した韓国映画『サイボーグでも大丈夫』を思い出す。映画『サイボーグでも大丈夫』では、精神クリニックに入院している少女が、自分のことをサイボーグだと信じて疑わないというおかしな映画だった。少女はやがて、同じ精神クリニックに入院している物まね上手な少年と心を通い合わせるようになる。だた、監督の思想的な世界が表現された作品だったので、その世界に入り込めない観客は置いてけぼりを食らってしまうような難解な作品だった。そして、見事に置いてけぼりを食らってしまった観客がここにいる。

 今回鑑賞した映画『僕の彼女はサイボーグ』は、サイボーグとの触れ合いを描いた作品でありながらも、もっと血の通った作品に仕上がっている。少し冗長的な構成ではあるものの、おそらく観客は、至るところで笑い、そして至るところで泣かされることになるだろう。私はこの映画を大阪の映画館で鑑賞したのだが、私の後ろに座っていた年配の女性もじゅるじゅると鼻の音を立てながら泣いていた。映画館では、そういう感情豊かな人が近くに居てくれると、私も思い切り泣くことができる。感情豊かな人が、ムードメーカー的な役割を果たしてくれるため、笑い易いし泣き易いのだ。

 この映画でサイボーグの役を演じているのは、綾瀬はるかちゃんである。恥ずかしながら、私は彼女の存在をこの映画を観て初めて認識した。彼女は、若かりし頃の高島礼子さんを思わせるようなかわいらしい顔つきである。どこか小悪魔的な彼女こそ、サイボーグの役にぴったりだだと思う。もう、彼女以外の女優さんはサイボーグには考えられない。いや、もしかしたら彼女は本物のサイボーグなのかもしれない。

 それに対し、どこか頼りない青年ジローの役を演じていたのは、映画『キサラギ』にも出演していた小出恵介くんである。鑑賞し終わった今では、もう、彼以外の俳優さんはジローの役には考えられない。主演の二人が映画の役柄のイメージとぴったり重なるくらい、私の満足度は高かったのである。

 ジローが一人ぼっちで誕生日を迎えた日に、サイボーグの彼女が未来からやって来たところから、この物語は始まる。何と、サイボーグの彼女もジローと同じ誕生日だった。愛し合う男女が同じ誕生日であることに憧れのある私は、その時点で既にこの映画に釘付けだった。やがてジローは、サイボーグの彼女がどうして自分のところにやって来たのかを知ることになる。それから二人は、学習機能を持つサイボーグの彼女に感情を吹き込むために、一緒に暮らし始めるのだ。

 最も泣けたのは、ジローの故郷にサイボーグの彼女とジローが一緒に出掛けたシーンだった。何だろう。このシーンはとにかくたまらない。彼らが見ている世界がもはや過ぎ去ってしまった過去であり、彼らにとってはRead Onlyの世界に過ぎないとわかっているからだろうか。それとも、大地震により、既に崩壊してしまった故郷であるという背景が、思わず涙を誘うのだろうか。良くわからないが、過去を参照することはできても、実際に自分がそこに入り込み、そこに住んでいる人たちに何らかの影響を与えることはできないという事実が、どうしようもなく私の涙腺を揺さぶったのだろう。

 時間旅行を扱った作品は、どんな作品であっても、厳密に言うと、いくつものパラドックスを生じさせる。例えば、さきほどの故郷に対してはRead Onlyの働き掛けしか実現できていないのに、もともとサイボーグの彼女は、ジローが生きた別の人生における後悔を軌道修正するためにやって来ている。過去に溯って軌道修正してしまうと、軌道修正する前の未来は存在しなくなってしまうはずなのに、軌道修正する前の未来からやって来ているというのもどこかおかしい。このように、考え始めるといろいろなパラドックスを生じさせてしまうのだが、そのあたりは面白い映画だったということで大目に見ることにしよう。

 この映画は、単に一つのテーマだけを追うのではなく、多様なテーマが盛り込まれた壮大な作品だった。それらの大仕掛けの意味を、ラストの展開に任せてしまっているため、私にとっては少々理解し難い結末になってしまったが、至るところで私を笑わせ、そして、泣かせてもくれたこの作品に拍手を送りたい。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 綾瀬はるかちゃんは、とても可愛い女優さんですね。ジロー役の小出恵介くんの二枚目ぶりも実に良かったです。盛りだくさんな結末にちょっぴり戸惑ってしまうのは事実ですが、全体的にとても良く出来た映画だと思いました。映画を観て泣かされてみたいと思われる方にはお勧めの映画であります。(^^)

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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» 生・綾瀬はるかに感激 [爽風チャレンジャー]
昨日の日記で書いていた、 感激的な出来事は、生の綾瀬はるかを観たコトです[:ぴかぴか:] 「僕の彼女はサイボーグ」大ヒット御礼舞台挨拶というのが 昨日、サロンパスルーブル丸の内という映画館で行われて、綾瀬はるかさんが登場だったんです。 よくを言えば小出恵介も本当は見たかったけど[:汗:] 家族4人で行きました。チケットを買えてから、1週間本当待ち遠しかった笑 映画の方は2回目だけど、やっぱ良かった[:楽しい:][:拍手:] 一回目の方の感想は⇒6月15日の日記 本当にいろいろ... [続きを読む]

受信: 2008.06.28 21:09

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