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2008.06.20

映画『幻影師アイゼンハイム』

年結婚(としけっこん)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 結婚して十二年経ったと言っても、振り返ってみれば本当にあっという間の出来事であります。その間、出張や仕事の都合以外は毎日、一つのシングルベッドに寝続けているんですよね。例え体型が変わったとしても。(笑)そう言えば、私たちには、夫婦喧嘩をして一晩だけ別々に寝るとか、腹を立てた私が実家に帰り、あとからガンモが決まり悪そうに迎えに来るといった経験が一度もないのですね。人生、何ごとも経験だとすると、一度は経験しておく必要があるのでしょうか。(笑)

 今月は、まるで何かの反動のように映画館にせっせと足を運んでいる。どういうわけか、この時期に上映されている映画は、私にとって心惹かれる作品が多い。それらの作品の中で、今日は映画『幻影師アイゼンハイム』をご紹介したい。

 私にとって、この映画は、何の前知識もなく映画館に飛び込み、レイトショーで鑑賞した作品である。まず、「幻影師」という聞き慣れない言葉から、私はどこか胡散臭いストーリーを勝手に想像していたのだが、実際に鑑賞してみると、「開けてびっくり玉手箱」、「驚き桃の木山椒の木」の内容だった。映画を観てこんなに興奮したのは、映画『パフューム ある人殺しの物語』を鑑賞して以来ではないだろうか。「幻影師」というどこか胡散臭い言葉が、この映画を鑑賞した人を妙に構えさせず、意外性を与えているのかもしれない。また、その一方で、「幻影師」というどこか胡散臭い言葉に惑わされ、この映画の玉手箱を開けるチャンスを失ってしまう人がいるかもしれないと思うと、残念にも思える。ちなみに、幻影師というのは、イリュージョンを演出する奇術師のことのようである。

 この映画は、全体を通して壮大なラブストーリーに仕上がっている。子供の頃に出会い、身分の違いによって引き裂かれた男女の切ない愛の物語なのだ。二人は大人になって、世の中にその実力を認められつつある人気幻影師アイゼンハイムと、皇太子の婚約者ソフィとして再会する。子供の頃に引き裂かれ、何年も顔を合わせなかったとしても、お互いの中に相手を想う気持ちはずっと生き続けていた。公爵令嬢として生まれ、子供の頃から自由意思が尊重されずに、抑圧された生活を送り続けて来たソフィは、人生最大のイベントである結婚でさえも、他の人の意志により決められているように見えた。そんな状況下においての、子供の頃に引き裂かれた愛する男性との再会。二人の愛の炎が再び燃え上がったとしても無理はない。

 ソフィの婚約者である皇太子には、過去に付き合いのあった女性を殺害したという噂がある。皇太子に逆らえば、ソフィもまた、皇太子に殺害されてしまうかもしれない。皇太子の絶対的な権力に対し、二人がどのように立ち向かって行くのか。それがこの映画の最大の見所でもある。

 映画『痛いほどきみが好きなのに』の記事で、本当に愛し合っている男女のラブシーンを好ましく思うと書いたが、アイゼンハイムとソフィのラブシーンもまた、愛に溢れ、心ときめくラブシーンだった。アイゼンハイムは、「どうしたら君のことを忘れられるのか、そればかり考えていた」というようなことをソフィに言う。相手がどこにいるかもわからない状態で、相手のことを継続的に想い続けることができるのは、お互いの中で愛のエネルギーが通い合っていたとしか思えない。二人は引き裂かれたあともお互いに相手のことを想い続け、お互いに決して片思いではなかったということだ。双方向のエネルギーが見えないところでバランスを取り続け、二人の想いを持続させていたのだと思う。子供の頃に出会い、身分の違いにより引き裂かれた二人が、ようやく結ばれる大切なシーンから、観客は目を離すことができないだろう。

 良い映画を観ると、それぞれの配役が適役だと強く感じることが多い。この映画も例外ではない。特に、皇太子役を演じていた俳優ルーファス・シーウェルは、この役にぴったりだ。確か彼は、過去に同じようなシチュエーションで、同じような役を演じられていたはずだと過去の記憶帳をめくっていたら、映画『トリスタンとイゾルデ』に出演されていたことがわかった。映画『トリスタンとイゾルデ』のときも、彼は半ば政略結婚のような形で、トリスタンと愛し合っているイゾルデを妻に迎えたのだった。彼に皇太子の役がぴったりだと思ったのは、そのときの役の印象が強かったからなのだろう。

 また、警部役の俳優ポール・ジアマッティもいい。確か、ここ一年ほどの間に彼の出演する作品を鑑賞したことがあると思っていたら、映画『レディ・イン・ザ・ウォーター』だった。

 もちろん、主役の二人もいい。特に、アイゼンハイムを演じた俳優エドワード・ノートンは、一人の女性を一途に愛し続ける幻影師の役を見事に演じ切っていた。女性に対する深い愛情がにじみ出るような俳優さんである。

 この映画について、これ以上、多くは語るまい。もしも幻影師という言葉がタイトルに掲げられていることがどこか胡散臭いと思ってこの映画を敬遠された方がいらっしゃるなら、是非とも公開終了までに映画館に足を運んで欲しい。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 記事の中でご紹介したキャストの中で、私よりも年上の男性は誰一人としていません。(笑)何とも複雑な気持ちであります。日本人は、外国人から若く見られがちですが、日本人にとっては、彼らがあまりにも大人過ぎるのでしょうかね。私よりも絶対に年上だと思ってプロフィールを拝見しても、たいていは年下です。こうした傾向は、男優さんよりも女優さんのほうが顕著だと思われます。時には、私と同い年くらいの女優さんだろうと思いながらプロフィールを拝見すると、十歳以上も年下だったりします。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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