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2008.06.29

映画『JUNO/ジュノ』

ホットヨガ(一〇九回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 私の知る限りでは、アーユルヴェーダによる施術はものすごく高価なイメージがあります。やはり、保険が適用されないからでしょうか。医学というよりもむしろ、贅沢なサロンという印象を受けます。アーユルヴェーダにも保険が適用されたらうれしいですよね。さて、最近は映画をたくさん観ているのに、レビューの更新がなかなか追いついていません。今回は、またしても二週間ほど前に鑑賞した映画のレビューを書かせていただくことにします。

 六月も映画館を駆けずり回り、合計十三本の映画を鑑賞した。

譜めくりの女
痛いほどきみが好きなのに
・ラスベガスをぶっつぶせ
幻影師アイゼンハイム
僕の彼女はサイボーグ
JUNO/ジュノ
パリ、恋人たちの2日間
・ジェイン・オースティンの読書会
・イースタン・プロミス
・美しすぎる母
インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
アウェイ・フロム・ハー 君を想う
マンデラの名もなき看守

 今日は、これらの中から映画『JUNO/ジュノ』のレビューをお届けすることにしよう。

 この映画は、ミニシアター系の映画館で公開される映画としては珍しく、公開前からかなり積極的な宣伝が行われていた。十六歳の少女の予想外の妊娠を扱ったこの映画は、公開直後はアメリカのわずか七つ映画館でこじんまりと上映されているだけのマイナーな映画だったらしい。それがヒットして、やがて全米で二千四百四十八の映画館で上映されるようになり、ついにはアメリカだけでなく、他国でも上映されるほどのメジャーな映画に成長したのである。私は、公開前から積極的な宣伝が行われると、かえって身構えてしまう傾向がある。そのため、この映画に対しても、最初からあまり期待はしていなかった。しかし、実際に鑑賞してみると、もともとマイナーなはずの映画が多くの人たちに支持され続けて来た理由が良くわかった。

 予告編にもあるように、この映画は、予想外の妊娠をした十六歳のジュノが、子供を欲しがっている夫婦に自分のお腹の子供を引き取ってもらうおうとする物語だ。まず、TOEICを意識した英語学習をしている私は、主人公のジュノの早口なしゃべりに圧倒された。最初から挫折してしまうほど、あまりにも見事な早口で聞き取れない。その早口が彼女の特徴でもある。早口な上、どこか冷めたような雰囲気を漂わせているジュノは、自分が妊娠していることを知っても冷静であるように思えた。

 この映画を鑑賞した人たちは、やがて、登場人物たちの人間同士の触れ合いに目が離せなくなるだろう。注目すべきは、ジュノと継母のやりとり、それから、ジュノと子供を欲しがっている夫婦との交流である。アメリカでは何故、こんなにもフレンドリーなやりとりが実現できるのだろう。それだけ、みんなが正直に生きているからなのだろうか。どの映画を観ても、初対面の人たちが物怖じせずに友好的に握手を交わしたあとは、まるでずっと以前からの友人であったかのように交流を始めている。以前も別の映画のレビューで書いたが、ほとんどの場合、自宅をベースにした交流が成り立っている。自宅が自分自身に返ることのできる唯一の場所であるとするならば、最初から人を自宅に招いて交流を始めるということは、フランクな付き合いが成り立ち易いのかもしれない。日本では、初対面の人と顔を合わせるのに、相手を自宅に招き入れたり、相手の自宅まで出掛けて行ったりはしない。それだけでなく、初対面の相手と握手も交わさなければ、ハグもしない。だから、相手との距離感を縮めることがなかなか加速しないのだろうか。

 映画の中では、予想外の妊娠というデリケートな問題を抱えている十六歳のジュノと、妊娠したくても妊娠できない女性を、フリーペーパーの呼びかけコーナーが引き合わせる。大胆な表現ではあるが、簡単に言ってしまえば、「譲ります/譲ってください」のコーナーの、赤ちゃん版である。

 手放したい人と引き取りたい人が出会うことにより、様々なドラマが生まれる。どういうわけかジュノは、子供を引き取りたいという夫婦の夫と、少し時代を溯った音楽が好きという意外な共通点を見つけてしまう。しかし、子供を引き取りたい妻は、夫の趣味に理解を示してはいない。夫は妻のいない間に、こっそり自分の趣味を楽しんでいるような状況である。そこに、彼の趣味に刺激を与えるジュノが現れたというわけだ。

 そうした少しハラハラするような展開を見守りながら、観客は様々な想像を働かせる。もしかしたらジュノは、子供を引き取りたいという夫婦の夫と結び付いてしまうのではないかとか、子供を引き取ってもらう約束を交わしても、妊娠期間が長くなるにつれて、子供に対する愛情が芽生えて手放せなくなってしまうのではないかとか・・・・・・。それらの予想を胸に抱きながら迎える結末は、実にほのぼのとしたものだった。

 人と人が真に結ばれるというのは、決して甘ったるいものではない。むき出しにした感情を受け入れてこそ成り立つものではないだろうか。エコーの診断を受けているときに、継母がジュノをかばうシーンがいい。子供を引き取るかどうかでもめたとき、ジュノが子供を引き取りたい夫婦の妻に宛てた手紙に書いた言葉がいい。感動を与えてくれたシーンのどれもが本気の感情だ。

 単に生ぬるい感情を交わすだけでは、相手の本気を引き出すことはできない。本当の気持ちを伝え合うことの大切さについて考えさせてくれる、とてもいい映画だった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 予想外の子供を妊娠した女性と、子供を欲しがる女性を結び付けたという点においても、この映画は素晴らしい発想で成り立っている映画だと思います。実際、こうしたことは、水面下で行われたり、互いに自分の情報を示すことなく、コミュニケーションも取らないまま、第三者の介入により、子供の引渡しだけが行われているのかもしれません。でも、この映画のように、産みの母と育ての母が交流を持っていれば、これから先、産みの母も子供に会いに行き易くなると思います。映画の中で、妊娠中のジュノは子供を欲しがっている夫婦のところに何度も出掛けて行くのですね。とてもデリケートな内容ではあるのですが、この映画を観ると、そうしたデリケートな内容でさえも、オープンにしたほうがうまく行くのではないかと思ってしまいます。結局、オープンにしないということは、人と人のコミュニケーションさえも阻んでしまっているのではないでしょうか。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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ほえー。妊娠中の母親の規則正しい生活リズムが重要。という訳ですな。妊娠したら・・・ [続きを読む]

受信: 2008.07.02 21:29

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