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2008.05.21

映画『スパイダーウィックの謎』

ゆったり健康診断の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 私の仕事は、例えば数ヶ月単位で一つのものを作り上げるという、仕事に取り掛かってから結果が導き出されるまでのサイクルが比較的長くなっています。それに対し、医療に携わる方たちは、短ければわずか数分で一つの仕事のサイクルが終わることになります。それだけ達成感を味わう回数が多い仕事であるとも言えると思いますが、私のように比較的長いサイクルで仕事をしている立場からすると、次々に達成感の対象が切り替わることについて、「めまぐるしい」という印象も覚えます。仕事のサイクルが短い分、納期に追われることがないという点においては、残業しなければならないような状況にはなりにくいかと思いますが、それだけに、仕事中の集中力が問われる仕事だと思いました。

 昼食を取る頃から、お腹のあたりでグルグルと下剤が反応し始めていた。胃の検査を行うために飲んだバリウムを身体の外に排泄してしまうために、下剤を飲んでいるのだ。これまでの健康診断の経験からすると、私の場合、下剤は二、三時間のうちに効いて来る。既にお腹がグルグルと反応し始めてはいるものの、できれば食事中や映画の鑑賞中にはトイレに駆け込みたくないものだ。私は、「もう少し待ってね」とお腹をなだめながら昼食を取り、映画館へと向かった。

 実は、派遣会社の福利厚生ページから申し込んでおいた映画の前売券が手元に残っていたのだが、公開されてから既に三週間ほど経っているにもかかわらず、まだ映画館に足を運べない状態が続いていた。このままでは公開が打ち切られてしまい、後悔してしまう(ちょっとだけシャレのつもり)と思い、映画を千円で鑑賞できるレディースデイだったが、健康診断のあとに前売券を使用して映画を鑑賞することにしたのである。

 受付で前売券を提示すると、
「本日はレディースデイで女性の方は千円で鑑賞できますが、よろしいですか?」
と尋ねてくださった。この映画館は、レイトショーを鑑賞するときもこのように尋ねてくれることがある。というのも、前売券の額面が千三百円となっているため、レディスデイの千円よりも、また、レイトショーの千二百円よりも、千三百円の前売券を使用する方が割高になってしまうからだ。とは言うものの、私はいつも派遣会社の福利厚生ページから購入しているので、映画の前売券はたいてい千百五十円前後だ。そのため、レディースデイに前売券で鑑賞することは、それほど高いリスクを背負うことにはならない。私はひとまず、
「この映画の公開はいつまでですか?」
と係の人に尋ねた。すると、係の人は、上映スケジュールを調べてくださり、
「そうですね。二十三日までの公開となっております」
と答えてくださった。二十三日までの公開となれば、今日を逃してしまえば、上映期間中に映画館に足を運べる保障はない。私は、
「わかりました。では、この前売券を使います」
と宣言し、レディースデイに前売券を使って鑑賞することにしたのである。

 ありがたいことに、映画を鑑賞する直前に、ほとんどのバリウムが私の身体から出て行ってくれた。バリウムにとって、私の身体はそれほど住み心地が良くなかったのかもしれない。これで安心して映画を鑑賞できるというものである。それでも、万が一に備えて、出入口に近い席を確保しておいた。

 この映画を既に鑑賞された方の興奮したブログを拝見していたので、私には少なからずこの映画に対する期待があった。しかし、あまり期待し過ぎても自由な鑑賞ができなくなってしまうので、私はできる限りこの映画について下調べをせずに鑑賞に臨んだのだ。それが良かったのかどうかはわからないが、ここ最近の鑑賞の中で最も興奮する映画となった。この映画は、妖精伝説を扱ったミステリアス・アドベンチャー映画なのだが、妖精と対峙するゴブリンの存在もあって、何ともドキドキハラハラさせられる展開に仕上がっていた。「もう、この映画、大好き!」と大声で周りに宣言したくなるような、わくわくさせてくれる映画だった。すぐにでももう一度鑑賞したくなる映画の一つと出会えたと言えよう。

 どうやらこの映画は、私だけでなく、他の人たちにとってもわくわくする映画だったようだ。もうすぐ公開打ち切りになろうとしているのに、映画館にはたくさんの人たちが訪れていた。男性客も多かったので、決してレディースデイだから鑑賞しようと思い立ったわけではなさそうだ。この映画は、熱狂的なファンを生み出し易い雰囲気を持っているので、もしかすると、二回目、三回目の鑑賞という方も多いのかもしれない。

 しかし、そうした熱狂的な想いが、時として歪んでしまうこともあるようだ。上映中、周りに対する気遣いもなく、バサバサとビニールの音を立てて私の気を散らせる女性がいた。上映中なのだから、もう少し静かにして欲しいと思いながら、その人ほうを何度も振り返ったのだが、彼女は他の人のことなどまったくおかまいなしの様子だった。パサパサという音が止んだかと思うと、今度は劇場内でフラッシュが光った。信じられないことだが、さきほどバサバサと音を立てていた女性がデジタルカメラで上映中のスクリーンを撮影しているのだ。しかも、堂々とフラッシュをたいて。おそらくだが、バサバサと音を立てていたのは、バッグの中に入れておいたデジタルカメラを探している音だったのだ。

 暗い部屋で明るい対象を撮影するのにフラッシュを使用するという発想にも驚いたが、何よりも映画の上映中にフラッシュをたいて上映中の映画を撮影するという非常識極まりない行為に驚いた。それも、一度や二度ではない。上映中、何度もフラッシュが光る。私はだんだん腹が立って来た。わくわくする映画なのだから、この映画に魅せられる気持ちは良くわかる。しかし、他の人も同じように、この映画に魅せられているのだ。そういう人たちに対する気遣いはないのだろうか。

 下剤を飲んでいたために、出入口付近の席を選んでいた私は、映画館のスタッフを呼んで来ようかどうしようか、しばらく迷っていた。しかし、せっかく上映前にトイレを済ませておいてお腹も落ち着いているのに、このわくわくする映画の途中で席を立ちたくない気持ちもあった。私は何も言わず、フラッシュをたいている女性をキッと睨んでいた。すると、その女性の前に座っていた若い男の子がその女性に声を掛けた。
「やめてもらえませんか?」
ああ、ありがとう。君は若いけど、英雄だよ。私は心の中でそう思っていた。それからは、フラッシュの光がピタリと止まったので、ようやく映画に集中することができた。

 ところで、この映画の面白さは、言葉だけでは言い表せないものがある。妖精に存在して欲しいと想う気持ちを満たしてくれるだけでなく、妖精に対するゴブリンという邪悪な存在を登場させることにより、二元的な世界を象徴する構成となっている。妖精たちの秘密を守るためにゴブリンと勇気を持って戦うことが、両親が離婚し、母と子だけになった家族を一つにして行く。花からぽーんと飛び出る妖精もいい。妖精は、私たちの目に見えていないだけで、本当は存在するのではないかと思ってしまう。

 私は子供の頃のことを思い出す。子供の頃、私は小人が存在すると思っていた。というのも、視界の端のほうにチラチラと小人の残像を感じていたからだ。大人になってからは、そうした残像を感じ取ることもなくなって来た。しかし、この映画を観ると、私が体験して来たことも、まんざら勘違いではないかもしれないという気持ちになったのだ。

 妖精というと、やはりイギリスが発祥地なので、この映画がアメリカ映画であることが不思議に思えて来る。しかし、いつも鑑賞しているアメリカ映画の大雑把な雰囲気が漂っていないところがまたいい。時間の流れを止める風の精の描写など、なるほどと思いながらも、ついつい引き込まれてしまういくつもの独創的な表現や展開に強く惹き付けられたまま鑑賞を終えたのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m とにかく、大満足の映画でありました。前売券を購入していたので、何とか公開中に足を運ぶことができて良かったと思います。大人でも十分楽しめる映画だと思います。これからも、こうしたわくわくする映画に出会いたいものです。まだご覧になっていない方たちのためにも、もう少し早くご紹介したかったです。(苦笑)

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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