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2008.05.02

田舎の知恵

四国再発見の旅の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 「ゴールデンウイークも後半に入りました」などとあちこちでささやかれているようですが、「前半」と言われている部分で仕事をしていた人にとっては、「後半と言われてもねえ」とぼやきたくなるでしょうね。はい、私もぼやいています。(笑)今年のゴールデンウイークはお天気も良く、絶好の行楽日和が続いていますね。皆さんも、楽しいゴールデンウイークをお過ごしください。

 一夜明けると、私は背中の痛みとともに目が覚めた。時計を見ると、まだ朝の五時である。背中の痛みのため、熟睡できなかったのだ。ガンモの実家に帰ったときも、毎回、同じような現象で目が覚める。それは、実家に帰ると、布団に寝るため、自宅の柔らかいベッドよりも、背中が真っ直ぐに伸び過ぎてしまうからだ。私は背骨に歪みがあるため、固い布団で寝ると、翌朝、辛い想いをしてしまうのだ。

 しかも、起き上がるときに筋腫をかばう気持ちが先走り、お腹に力を入れることができないため、仰向けに転がったまま起き上がることのできない亀のような切ない気持ちでしばらく布団の中でじたばたしている。しかし、そのまま寝続けるにしても背中が痛くて辛いので、ようやく意を決してお腹に力を入れて起き上がるというわけだ。

 ただ、固い布団で寝ることは、背骨をまっすぐに矯正するためにはとてもいいことだと感じてもいる。だから、
「背中が痛いんやったらマットレスでも敷こうか?」
と気遣ってくれる父の提案を断って、私はそのまま固い布団で眠り続けることにした。
                   
 実家に帰るといつも私がすることは、入院中の祖母のお見舞いとお墓参りだ。祖母は入院してもう何年になるのだろう。母の献身的な介護に支えられ、危機的な状況を何度も乗り越えながらも、長生きしてくれている。祖母は何と、先月、九十歳を迎えたそうだ。

 お墓参りの帰り、母が、
「わらびを採りに行こう」
と誘って来た。
「わらび?」
と私が聞き返すと、野生のわらびが土手(どて)にたくさん生えているのだと言う。

 母は車を土手に回し、野生のわらびを採り始めた。わらびは、頭の部分をキューピーさんの頭のようにくるっと巻き込んでいる。きっと、わらびは天然パーマなのだ。採取する時期を逃してしまうと、わらびはどんどん成長して、シダのような葉を広げる。母曰く、シダのようなわらびの成長した葉があれば、その近くに若いわらびが生えている可能性があるそうだ。

若いわらび
(わかりにくいが、手前の真ん中の天然パーマに注目)

成長したわらび
(採取する時期を逃すと、シダのような葉を広げる)

 母と一緒に私も野生のわらびを探した。わらびを見付けては、母に教わったように、茎のぽきんと折れるところをちぎった。初めて採取する野生のわらび。採取している間、私はわらびに話しかける。
「わらびさん、どこにいるの?」
そうすると、次々にわらびが姿を現す。わらびを見つけると、私は、
「ありがとう。じゃあ、もらって行くよ」
と言って、茎をぽきんと折った。

 しばらく採取すると、母と二人で片手いっぱいのわらびが採れた。初めての私がたくさん採ったので、母が驚いていた。

採取したわらびの一部
(携帯電話で撮影したため、お天気のいい日には液晶モニタを確認することができず、このような画像に(苦笑))

 わらびを採っているときに、かまきりの卵を見付けた。かまきりの卵は、小さい頃、慣れ親しんだ光景だ。この卵から、おびただしい数のかまきりが生まれて来る。

カマキリの卵

 母は、採取したわらびを料理した。
「ちょっとアクが強い」
と母は言ったが、かじってみると、コリコリしておいしかった。

食卓に並んだわらび
(実際の色はもっと黒い)

 母は、わらびの他にも、自宅近くの土手で、野生の土筆(つくし)を採取する。母の作る土筆の卵とじ料理は、小さい頃からの私の好物だ。私が春に帰省すると、母は冷凍庫で冷凍させておいた土筆の卵とじ料理を食卓に出してくれる。私はそれを、さもおいしそうにぱくぱく食べるのだ。

 田舎には、自然と一体になった、都会にはない暮らしがある。そして、こうした自然と一体になることへの知恵は、通常、母から子へと受け継がれて行く。しかし、都会に渡ってしまった私は、母から教わった知恵を堰き止めてしまうかもしれない。だから、ここ書かせていただいた次第である。田舎の人たちの知恵として、少しでも皆さんに伝われば幸いである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 都会では、土を見掛けることさえ少なくなりました。ほとんどアスファルトで舗装され、土が覆いつくされているんですね。草木たちは、アスファルトの間からたくましく生えています。しかし、都会では、さすがにわらびも土筆も生えていませんね。田舎に帰ってから、何だか土手が懐かしくなりました。(笑)自宅近くに土手があったら、ガンモと一緒に散歩もできるのに、と思いますね。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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