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2008.05.20

ゆったり健康診断

創造主の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m いろいろな選択肢があったとしても、選ぶ前から決まってしまっていることもあるのかもしれませんね。それが、運命学的には宿命といわれるものなのでしょうか。確か、自分で変えられるのは宿命ではなく、運命という定義だったと思います。まあ、歳を重ねると、いろいろありますね。(苦笑)

 真剣勝負の課題が目の前に広がっていたとしても、私たちは自分自身の予定もこなして行く必要がある。

 健康診断を受けるため、私は休暇を取っていた。私の所属している派遣会社では、毎年四月から七月までの間に指定の医療機関で健康診断を受診することになっている。去年、京都の医療機関でどっきり健康診断を受けて気に入ったので、今年も同じ医療機関で受診しようと思っていたのだが、なかなか京都まで出掛けて行くパワーがなく、今回は三宮の医療機関で受診することにした。

 派遣会社が指定する三宮の医療機関は二つある。一つは駅から近いがロッカーもなく、検査着に着替えることもせず、検査室を移動するときには自分の荷物を抱えて移動する医療機関で、もう一つは、駅から遠いがロッカーに荷物を預けて検査着に着替えてゆったりと受診できる医療機関である。駅から近い医療機関は、歩いて行くにはとても便利なのだが、私の場合、普段から荷物が多い上に、健康診断で休暇を取るときはホットヨガのレッスンもセットにするため、健康診断に出掛けて行くときは普段よりも荷物が多くなってしまう。そのため、駅から多少遠くても、ロッカーに荷物を預けることのできる医療機関を選ぶことにしたのである。

 聞くところによれば、駅から近い医療機関は、婦人科の医師を確保することができないため、近くの婦人科の病院まで歩いて行って子宮がん検診を受けることになっているらしい。それに対し、私の選んだ駅から遠い医療機関は、婦人科の医師がその医療機関にやって来て、乳がんと子宮がんの検診を行ってくださる。

 三ノ宮駅から十分以上歩き、目的の医療機関に着いた。確か、以前ここで受診したときは、火曜日はレディースデイになっていて、男性の受診者はいらっしゃらなかったはずだ。しかし、待合所に目をやると、わずかながらも男性がいらっしゃるのである。てっきり女の園だとばかり思い込んでいたので、少し驚いたが、男性がいるというだけで気持ちが引き締まって来る感覚を味わうことができた。

 私は更衣室で着替えを済ませ、ロッカーに荷物を預けた。細長タイプのロッカーだったので、手帳やノートパソコンで肥大しているリュックの中身を取り出してスリムにしたあと、ロッカーの中に押し込めた。検査着は紺のスウェットの上下だった。

 着替えを済ませて待合所の椅子に座って待っていると、ほどなくして名前を呼ばれた。体重と身長を測定したあと、血圧を測ってもらう。どういうわけか私の血圧は、最高値が百三十を超えていた。係の方が、
「深呼吸をして、もう一度測りましょう」
と言ってくださったので言われた通りにすると、今度は百十台に下がった。これまで血圧では問題がなかったはずなのに、一体何だったのだろう?

 若い頃から苦手なのは採血だ。
「採血のときに気分が悪くなったことがありますか?」
と係の人に聞かれ、私は
「はい」
と答えた。確か大学生の頃、採血をしている最中に気を失いそうになってしまい、慌てて酸素呼吸をしてもらったことがある。そのため、心配なときはベッドに横たわって採血して来たのだが、今回はおそらく大丈夫だろうと思い、
「でも、今日は大丈夫だと思います」
と答えた。

 ありがたいことに、採血担当の方は熟練者だった。ひるんだ様子もなく、わかりにくい私の血管に狙いを定め、注射針を突き刺した。私は目を瞑り、採血が終わるのをじっと待っていた。すると、採血担当の方は、
「目を瞑るよりも、遠くの景色をご覧になったほうがいいですよ。目を瞑っているとどうしても、自分だけの世界に入ってしまって、想像力を掻き立ててしまいますので」
とおっしゃった。なかなか面白いことを言う方だ。その一言で、私は彼女を信頼した。気がつくと、採血は終わっていた。私は、
「あなたのおかげで安心して採血していただきました」
と言おうとしたのに、単なるお礼を述べるだけに終わってしまった。もし私が「あなたの採血は素晴らしい」という気持ちを表現できていれば、これからも彼女は、私のように採血が苦手な人を励まし続けることができるというのに。

 続いて、子宮がん検診と乳がん検診を行った。二つの検診をそれぞれ別の医師が担当してくださった。子宮がん検診は、子宮頸がんのみの検査だった。医師には、私に筋腫があることがすぐにわかったらしい。そのせいか、細胞を採取したあと、
「触診します」
と言われ、膣の中に指を突っ込まれた。これまで健康診断で何度か子宮がん検診を受けてはいるが、触診されたのは初めてのことだった。あとで派遣仲間にそのことを話して聞かせると、ひどく驚かれ、
「筋腫があるからやとちがう?」
と言われた。確かにそうかもしれない。

 子宮がん検診のあとに行われた乳がん検診も、何だか笑いの出るような検診だった。おじいちゃんの医師が私のバストに手をかけ、しこりがあるかどうかを、えっさほいさと触診して確認するのである。最初は椅子に座って向き合った状態で行い、続いて施術台の上に横になり、同じような触診を繰り返す。見知らぬ男性医師の前で両足を開く子宮がん検診もそうだが、検診とは言え、女性にとってはかなりショッキングな診断である。私は、ここ最近、生理のあとにときどき胸が痛くなる症状を覚えていたのだが、乳がん検診を担当してくださった医師曰く、問題はないそうだ。

 その後、胸部エコーも受診した。こちらは医師ではなく、女性スタッフが対応してくださったのだが、ゼリーを塗った胸にローラーを転がしてエコーにかけるというものだ。これがかなり気持ちが悪い。年に一度のこととは言え、女性であり続けるというのは、なかなか大変なことであると実感した。

 バリウムを飲んで胃の検査も行った。毎年のように健康診断でバリウムを飲んでいるが、あまり気持ちのいいものではない。検査のあと、下剤をもらってすぐに飲んだ。そのあと映画を観ることにしていたので、上映までの間に下剤が効いてくれることを祈りながら、医療機関をあとにした。

 私はすぐには移動せずに、医療機関のあるビルの外でしばらくくつろいでいた。実は、普段、あまりにも重い荷物を運び過ぎているせいか、リュックがほころんで来たので、針と糸を使って縫い合わせていたのだ。お天気が良かったからだろうか。近くのオフィスで働いている人たちが外でお弁当を広げて食べていた。ああ、のどかでいいなあと思う。そこには、オフィス街に良く見られる、お弁当売りのおばさんの姿もあった。私もかつてオフィス街で働いたことがあったが、お昼になるとどこからともなくお弁当売りのおばさんがやって来て、お弁当を売り始めるのだ。現在の職場で働き始めてからは、そうした光景からも遠ざかっていたので、久しぶりに見るオフィス街のこの光景がとても新鮮だった。

 リュックの修繕を終えた私は、再び重いリュックを背負い、三ノ宮駅方面に向かって歩き始めた。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 健康診断は二時間足らずですべての検査項目を終えました。子宮がん検診では、子宮頸がんの検査しかしてもらえなかったので、子宮体がんの検査も行っておきたいと思います。子宮頸がんと子宮体がんでは、確か細胞を取る場所が違うんですよね。追加料金を払えば子宮体がんの検査も行えるというシステムだったら良かったのですが、そういうわけにも行かないようでした。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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