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2008.04.30

映画『アイム・ノット・ゼア』

ホットヨガ(一〇四回目)の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m ステップアップを図る退職というのは、これまでの環境と、これからの環境に橋を架けることなのかもしれませんね。今、彼女はちゃんと、橋を架けています。橋が架かっているから、私たちも彼女を見失うことがないのでしょう。

 ボブ・ディランの伝記映画『アイム・ノット・ゼア』を観た。私にとって、ボブ・ディランは、ほんの少し歌を知っている程度の存在である。ボブ・ディランは音楽活動だけでなく、詩人や俳優としても活躍したり、また、ドラッグにおぼれたこともあったという。この映画では、六人の俳優さんたちがそれぞれ名前を変えてボブ・ディランの様々な顔を演じている。

 上映少し前に映画館に足を運んだところ、トイレで二人連れのおばさまに出会った。トイレで交わされていたお二人の会話から想像するに、お二人は『アイム・ノット・ゼア』の上映途中にスクリーンから抜け出してしまったらしい。
「むつかしい映画やったなあ。私にはわからへんわ」
「あれ、離婚したやんなあ? そこまではわかったけど、それでどうなったん?」
などという会話が聞こえて来た。

 私は、予告編を観たときにこの映画を鑑賞しようと心に決めたのだが、確かに六人のキャストがボブ・ディランという一人の人物を演じているとなると、途中でストーリーに着いて行けなくなってしまったとしても無理はないのかもしれないと思った。おばさまたちのぼやきのおかげで、私は「この映画はどうやらとでも難解らしいから、心して鑑賞しよう」とスイッチを入れて鑑賞を始めたのだった。

 実際に鑑賞してみると、確かにわかりにくい映画だった。時系列もばらばらで、過去が未来にどのように繋がって行くかも良くわからない。しかも、六人の俳優さんたちが演じているそれぞれのボブ・ディランが、ボブ・ディランという名前でないことのも混乱する要因になっている。どうしてこんなにわかりにくい映画になってしまったのだろう?

 ただ、良くわからないなりにも、ロックシンガーとしてのボブ・ディランを演じていたケイト・ブランシェットに釘付けになっていた。女性であるはずの彼女が、ボブ・ディランという男性ロックシンガーを演じているのだ。彼女は、歌で時代を変えようとしていたフォークからロックに転向し、ファンからは裏切り者呼ばわりされていた時代のボブ・ディランを演じているのである。

 ケイト・ブランシェット主演映画としては、少し前に映画『エリザベス:ゴールデン・エイジ』を鑑賞した。映画『バベル』を鑑賞したときは、それほどスポットを浴びるような役柄ではなかったので、映画を鑑賞したあとも彼女の存在があまり心に残らなかったのだが、映画『エリザベス:ゴールデン・エイジ』や今回の映画『アイム・ノット・ゼア』では、彼女の存在感の大きさに圧倒され、いつの間にか彼女から目を離すことができなくなっていた。

 映画『ファクトリー・ガール』を鑑賞したとき、初めてボブ・ディランとイーディが恋人同士だったことを知った私だが、この『アイム・ノット・ゼア』にもあのイーディが登場するのだろうかと、ドキドキしながら鑑賞していた。しかし、この映画の中では、イーディの存在はほんの少しかすっただけに留められていた。この映画を観る限りでは、ボブ・ディランとイーディが激しい恋に落ちたことは、想像できないのではないだろうか。

 とあるサイトで、映画『ファクトリー・ガール』が公開されることになったとき、ボブ・ディランが圧力をかけたという情報を得た。もしそれが事実なら、彼の中には今でもイーディが生き続けているのかもしれない。映画『ファクトリー・ガール』が公開されることにより、彼が触れて欲しくない領域に、第三者がどかどかと土足で入り込んで来るような恐怖を感じていたのではないだろうか。もしもイーディとの恋が、彼にとって単に過ぎ去っただけの過去の恋ならば、彼ほどの大人物が映画の公開に圧力をかける必要もないはずだろう。それにしても、同じ頃にそれぞれの伝記映画が製作されるというのは、それだけでも運命的なものを感じてしまう。

 この映画から感じられるボブ・ディランは、「探し物がなかなか見つからない人」という印象を得た。世の中が彼の感覚とずれているのか、それとも、彼自身が世の中の感覚とずれているのか良くわからないが、ボブ・ディランは心地良い環境を求めようとして、いつも失敗している人のように見受けられた。彼は、そのいつまでも満たされないエネルギーを、創作活動に充てていたのではないだろうか。だから逆に、彼自身が満たされていれば、いろいろな作品は生まれなかったかもしれないのだ。

 私にとってはこの作品が、四月に鑑賞した最後の映画となった。いろいろな映画を鑑賞した四月だったが、三月に鑑賞した作品数をちょっぴり下回ってしまった。ちなみに、四月に鑑賞した鑑賞した映画は以下の通りである。

ノーカントリー
悲しみが乾くまで
スルース
ファクトリー・ガール
犬と私の10の約束
地上5センチの恋心
・4ヶ月、3週と2日
・さよなら。いつかわかること
・アイム・ノット・ゼア

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m やはりこの映画は、ケイト・ブランシェットに釘付けになりますね。少々難解な映画であるだけに、ケイト・ブランシェットの演技が救いでもあります。もしかすると、ケイト・ブランシェットを際立たせるために、わざと難解に仕上げたのかもしれません。そんな妄想さえも膨らんで来ます。そうそう、突っ込みどころが一つだけありました。子供の頃、左利き用のギターを弾いていた彼が、大人になってからは右利き用のギターに変わっていました。これは狙いでしょうか? それとも設定ミスでしょうか? もともと、子供時代の設定が黒人の男の子なので、別人と言えば別人なのですが・・・・・・。ちなみに、ボブ・ディランが演奏している写真を見ると、ちゃんと右利き用のギターを使用していました。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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» 左利きっていうのも言葉が遅いのに関係あるんでしょうか。 [育児・子育てファイト!]
15 名無しの心子知らず sage 2007/11/24(土) 11:47:01 ID:8cGEmRLQ1歳9ヶ月息子。 やっぱり言葉が遅いなぁ・・・。 自発的に言う言葉は不明瞭だけど30語くらい。2語文なんてとんでもない。 あとは「あっあっ」←これ多すぎ。 やたらと手を引っ張って連れて行き、「取って」と言って 自分で指差しするのはクレーンとは違う? やったらめったら引っ張られるからもうおかしくなりそう。 でも4... [続きを読む]

受信: 2008.05.15 22:27

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