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2008.04.29

ホットヨガ(一〇四回目)

映画『地上5センチの恋心』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m この映画は、フランスとベルギーの合作映画でした。本当に楽しい映画でしたので、映画を鑑賞し終わった直後から、早くレビューを書いて皆さんにご紹介したいと思っていました。ようやくそれが適ってホッとしています。ホッとしたところで、ホットヨガのレッスンの記事に繋げて行きますね。

 飛び飛びのゴールデンウイークが始まってから初めての祝日。私は脂肪燃焼コース2の最後のレッスンに参加すべく、ホットヨガ神戸店に向かった。私にとっては、久しぶりに受ける休日のレッスンとなった。

 着替えを済ませてスタジオのドアを開けた途端、私は驚いた。な、何と、狭いほうのスタジオに、ヨガマットがこれでもかというくらい、びっしりと並べられていたからだ。見ると、既に多くの参加者の方たちがヨガマットの上で思い思いのポーズを取りながら待機されていた。スタジオに足を踏み入れ、空いているヨガマットに腰を下ろし、鏡越しにヨガマットの数を数えてみると、この狭いスタジオの中にヨガマットが前後に十七枚並べられていた。こ、これは・・・・・・。あの、平日の夜の四名、五名ののどかな雰囲気のレッスンを一日に数本しか運行しないローカル線に例えるならば、今回のレッスンは、大都市を走る満員電車のようだ。おそらくだが、隣のヨガマットとの距離は、わずか二十センチ足らずといったところだろうか。ヨガマットを前後に大きくずらさなければ、両手を広げるポーズを取るときに当たってしまうことだろう。

 今回のレッスンを担当してくださったのは、二回目のトライアルレッスンで私が入会を決めたときにレッスンを担当してくださったベテランインストラクターだった。私はこれまで何度も何度も彼女のレッスンを受けて来た。今回、レッスンが始まる前に、彼女のほうから、
「私事ですが、皆さんにお伝えしておきたいことがあります」
という前置きで話が始まった。何となく緊迫した雰囲気を感じ取り、私は思わず息を呑んだ。
「実は、以前からずっと考えていて、タイミングを見計らっていたのですが、もっともっとヨガの勉強をしたいと思いまして、一年ほどインドに渡り、インドでヨガの勉強をすることになりました。そのため、五月九日をもって、こちらのスタジオを退職させていただくことになりました」
いつもならば、すぐに声が出て来るのに、私は驚きのあまり、声を出すことができなかった。ずっとお世話になったインストラクターだっただけに、彼女がホットヨガを離れるとなると、寂しさが募る。しかし、確か彼女は、これまでにもインドに渡り、インドで静かなヨガを体験して来たとおっしゃっていた。そのことを思い出すと、彼女はヨガの中にご自分の生きる確かな道を見出され、更なるステップアップを目指そうとされているのだとわかった。そのため、彼女のレッスンが受けられなくなってしまう寂しさは募るものの、彼女の選択がとても頼もしいことだと思えて来た。

 自分の目標がまだ漠然としているときは、現状を維持し続けようと努める。しかし、より高い目標に目覚めた人は、現状に甘んじることなく、これまで築き上げた環境を積極的に手放し、勇敢にも次なるステップへと足を踏み出して行く。彼女は言った。
「ここで皆さんからたくさんのことを学ばせてもらいました。どうもありがとうございました」
いやいや、お礼を言いたいのは私のほうなのに、スタジオ内がしんとしているからか、声が出て来ない。私はレッスンを終えてから彼女に話し掛けようと思い、そのままレッスンに臨んだ。

 五月九日まででホットヨガを去って行くと宣言した彼女は、ホットヨガで自分が学んで来たものを私たちにすべて分けてくださるかのように、とても丁寧なレッスンを展開してくださった。私はふと、これまでの派遣生活の中で派遣期間が満了し、退職する日が近くなったときのことを思い出していた。私はこれまで企業を去って行くときに、今の彼女のように美しく輝きを放ったのだろうか。答えはノーだった。それは何故なのだろう。おそらく、私がこれまで体験して来たのは、次なるステップを目指した退職ではなかったからではないだろうか。だから私は、退職して行く職場で燃え尽きることもなく、ただ自分が去って行く日を受身モードで静かに待ち続けていたに過ぎなかったのだ。しかし、今の彼女は違う。ホットヨガのインストラクターを通して学んで来たものを、退職の日までカウントダウンが始まったレッスンで還元させている。彼女が取っている行動が、彼女自身のためにも、私たち自身のためにも役立っているのがわかる。「立つ鳥あとを濁さず」という格言があるが、彼女の取っている行動は、もはやその格言を超えていた。

 レッスンを終えてから、スタジオを出るときに、彼女に声を掛けた。私と同じことを考えていた方が私の他にもう一人いらっしゃって、二人で彼女を激励する形となった。彼女曰く、
「三年経って、スタッフも育って来ましたので、古株はそろそろ引退してもいいかなと思いまして」
ということだった。どうやら彼女が時期を見計らっていたというのは、後輩インストラクターたちが育って行くのを見守っていたということらしい。彼女は、ホットヨガのスタッフにも自分が受け取って来たものを残し、私たちにも残してくださっているというわけだ。私は彼女に激励の言葉を贈り、シャワーを浴びた。

 ガンモが仕事の待機要員で家に居たので、出掛けて来るのが少し憚(はばか)られたレッスンだったが、思い切って出掛けて来て良かったと思った。最後の脂肪燃焼コース2のレッスンを受けることができたことよりも、ホットヨガで学んだことを循環させている彼女のレッスンを受けることができたことのほうが私には大きかった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m もう一度、自分の過去をじっくりと振り返ってみたのですが、私にはステップアップに向けた退職というのがないように思います。ステップアップに向けた退職というのは、「自分はもう十分、ここで学んだ。だから、次なるステップへ進もう」だと思うのです。しかも、彼女の決断から、彼女はヨガのインストラクターという仕事に対して能動的であることがわかりました。派遣生活を続けていると、能動的というよりも受動的になりがちです。しかも、自分が企業を選ぶのではなく、企業に選ばれるのを待っているのですね。そんなことをあれこれ振り返るきっかけを与えてくれた彼女に感謝したいと思います。ちなみに、彼女は一年経つと日本に帰国されるそうですが、そのあと再びホットヨガに再就職されるかどうかは未定だそうです。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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受信: 2008.05.01 18:44

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