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2008.03.25

一時間のドタバタ劇

着替えは投げてくれればいいからの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 途中の駅で着替えや差し入れを投げ込む人たちのために、寝台列車にトラックの荷台のような開放車両が連結されていれば面白いですよね。荷物を投げ込む人たちは、自分の投げた荷物が的確に届くように、目的の人の座席番号を荷札に記入しておきます。そして、寝台列車が最寄駅を通過している最中に、開放された荷台に向かって投げ込むのです。時には荷台の上に荷物が載らずに、線路の外に落ちてしまうこともあるかもしれませんが、それも運であります。そんな寝台列車があれば、寝台列車に乗車しない人も楽しめるのではないでしょうか。

 いつもならば、仕事を終えるとガンモに電話を掛けるのだが、三宮で送別会に参加しているであろうガンモの邪魔をしないように、電話を掛けずに黙って三宮まで出た。そして、ガンモが飲み会を途中で失敬して私に連絡して来るのをそれとなく待っていた。ところが、二十時を過ぎてもガンモからの連絡はなかった。

 ガンモは確か、
「二十一時には家に帰ってお風呂に入りたいなあ」
とつぶやいていたはずだった。それなのに、飲み会の席にまだ残っているのは、ガンモのことだから、飲み会を途中で失敬したいとはなかなか言い出せないでいるのではないだろうか。それならば、私が電話を掛けてきっかけを作ることにしよう。そう思い立って、思い切ってガンモに電話を掛けてみた。するとガンモは、何やらもごもごした口調で私の電話に出たのだ。

 私はガンモに、
「まだ出られないの?」
と尋ねた。するとガンモは、
「うん、まだ」
と言う。
「出張の準備もしてないのに、大丈夫なの?」
と尋ねると、ガンモは、
「いや、大丈夫じゃない」
と答えた。
「私がガンモの代わりにお風呂に入るわけには行かないんだからね」
と言うと、ようやくガンモが笑った。

 ガンモがまだ退出できそうにないので、そこで私はいったん電話を切ったのだが、やはり気になって、数十分後にもう一度電話を掛けてみた。しかし、やはりガンモはまだ退出できないと言う。そのとき、ふとガンモが、
「今、○○に居るんだよ」
と言った。ガンモが口にした場所は、三宮ではなく、我が家から電車で一時間ほど離れた場所だった。私はてっきり三宮あたりで送別会が開催されているものと思い込んでいたのだが、どうやら三宮から遠く離れたところで開催されているようだ。

 ガンモと三宮で待ち合わせて一緒に帰ろうと思っていたのに、ガンモが三宮から遠く離れたところに居るとなると、このまま私だけが三宮に残っていても仕方がない。そこで私は一人で帰宅することにしたのである。

 しかし、二十一時前になっても、ガンモからの連絡はなかった。ガンモが乗ろうとしている寝台特急サンライズ瀬戸は、大阪駅を〇時三十四分に発車する。私は、時間を逆算しておろおろしながら、もう一度ガンモに電話を掛けた。すると、ようやく帰宅できるとガンモが明るい声で言った。そこで私は携帯電話を使って電車の路線情報にアクセスし、ガンモがこれから乗ろうとしている電車に乗った場合、自宅の最寄駅に何時に着くかを調べてガンモの携帯電話にメールで送信した。やはり、ガンモのいる場所から自宅の最寄駅までは、一時間近く掛かってしまうようだ。

 取得した路線情報によれば、ガンモが自宅の最寄り駅に到着できるのは二十二時過ぎだった。そこから自転車で帰宅するとなると、帰宅時間はやはり二十二時半を回ってしまうことだろう。寝台特急サンライズ瀬戸に余裕を持って乗車するには、二十三時半には家を出なければならない。ということは、ガンモが帰宅してからわずか一時間のうちに出張の準備を整え、お風呂にも入らなければならないのだ。私は、ガンモが帰宅する直前にお風呂を沸かして待機した。ガンモが帰ったらすぐにお風呂に入ろうと思っていたからだ。

 ところが、帰宅したガンモは、どういうわけかハンバーガーをほおばっていた。ガンモは飲み会で何かを食べたわけではなかったのだろうか。
「お帰り。あれっ? 飲み会じゃなかったの?」
と尋ねると、
「うん。実は客先でトラブルが発生して、ミーティングしてたんだよ」
と言う。なるほど、どうりで電話を掛けたときに周りが静かなはずだった。客先でトラブル対応のミーティングをしていたガンモは、事情を説明して、早く上がらせてもらったと言う。ガンモは帰宅するや、
「今、食べたばっかりで腹いっぱいだから、風呂はあとにする」
と言って、先に出張の準備を始めた。

 そこからはもう、しっちゃかめっちゃかである。出張のために必要な荷物を次々にリュックの中に詰め込んで行く。さしあたっては、寝台特急サンライズ瀬戸の車中一泊だけなので、ガンモはリュックで出張に出掛けて行くと言うのだ。

 リュックに荷物を詰め終わると、ようやく一緒にお風呂に入ることができた。お風呂の中で、
「明日も一緒にお風呂に入れるよね?」
と私が尋ねると、
「一緒に入るから」
とガンモは言った。

 お風呂から出ると、時計は早くも二十三時二十分を指していた。出発まであと十分ほどしかない。忘れ物はないか、大急ぎでチェックしながら、ガンモは支度を整えてドタバタと出掛けて行った。

 乗ろうと思っていた電車に乗車することができて、ガンモは余裕を持って無事に大阪駅に着いたらしい。こうしてガンモは、寝台特急サンライズ瀬戸に乗り、神奈川へと向かったのだった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ドタバタしながらも、ガンモは出張に出掛けて行きました。前日の夜に、出張の荷物だけでもまとめておけば、これほどドタバタすることもなかったのでしょうが、読みが甘かったのか、こんなことになろうとは思ってもいなかったようです。何はともあれ、終わり良ければすべてよし、としておくことにしましょう。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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