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2008.03.16

注目する愛

十時間の大移動と映画『UDON』の記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 映画『UDON』の中で一つだけ惜しい点があるとすれば、讃岐弁の表現でしょうか。大阪弁に近い言葉に仕上がっていたことが、とても残念に思えました。確かに讃岐弁には大阪弁に似たアクセントも多いのですが、讃岐弁特有ののんびりとした雰囲気が伝わって来なかったのはとても惜しいですね。ちなみに、のんびりとした讃岐弁の一つに、「何ができよんな?」という言葉があります。これは、「何を作っているの?」ではなく、「何をしているの?」という意味であります。

 廊下のある家の朝は、カーテンを開けて光を取り入れることから始まる。私は、朝からかっぽうぎを着て動き回っていた。実家に帰ったときはいつもお寝坊さんだったガンモも、最近は早く起きて私と一緒に動き回っている。

 城崎温泉に泊まって浴衣の上に丹前を羽織り、テーブルの上に並べられたカニを食べながら思ったことは、袖に広がりのある着物では、動き回るのに不便を感じてしまうということだった。料理に箸を伸ばすことでさえ不便に感じられたのである。おそらく、浴衣に丹前といういでたちは、自分では何もしないお客様モードでくつろぐ着物なのだろう。それに対し、袖がしっかり絞られているかっぽうぎは、能動的な活動に向いている。何をするにも袖が邪魔にならないので、アクティヴに動き回ることができるのだ。かっぽうぎの魔法は、意外にも、きゅっとしぼられた袖にかけられているのかもしれない。

 今回の帰省で、ガンモと私は親との関係がとても良く似ていると感じた。ガンモも私も十代の頃から親元を離れて暮らしている。そして、現在も親元からは物理的に離れたところで生活している。しかし、ずっと地元に留まる人たちもいる。例えば、義父も義母も、また、私の父母も、ずっと故郷から遠く離れず、地元に残って生活をしている人たちだ。しかも、お互いの両親が、自分たちの兄弟姉妹の住む家のすぐ近くに家を建てて住んでいることまで同じである。これが典型的な田舎の暮らし方なのかもしれないが、私たち夫婦は、そうした典型からは大きくかけ離れた生活を送って来た。そんな私たちが出会い、田舎の典型的な暮らし方から外れたところで、同じ価値観を共有している。言い換えると、私たちはどちらの実家にも大きく傾くことなく、両家のバランスを取りながら生活できているというわけだ。

 ガンモの実家に帰ると、普段、ガンモが見せることのない、自分の両親への深い愛情を実感させられる。ガンモはいつも、私の気付かないところで、自分の両親の言動に対するアンテナをピンと張っているのだ。例えば、糖尿病を患っている義父が、夜、痛がって、ほとんど眠れていないことなどを、私よりも敏感に感じ取っている。また、義父が義母を必要としていることを暗にほのめかした言葉を見逃すことなくずっと心に留めておき、義母に的確に伝える。その度に私は、自分がぼうっと過ごしていることに気付かされる。私には、義父や義母の言動に注目するという愛が、ガンモよりも足りていない。そのことを、毎回、実感させられているのだ。

 マザー・テレサは、愛の反対は無関心であると言ったそうだ。私よりも感度の高いアンテナを張り、両親の言動に注目することによって、両親の変化を見逃さないでいることは、ガンモなりの愛情表現だったのである。

 私たちはガンモの実家に一泊したあと、またしても青春18きっぷを使用して我家に辿り着いた。最近は、接続のいい列車が運行されているため、坂出から私たちの自宅の最寄駅までわずか三時間余りで到着した。あまりにも接続がいいので、自家用車で帰省するのとほとんどあまり変わりがないことに気が付き、驚いている。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m ガンモの実家に帰ると、いつもはっと気付かされます。小さい頃、私の実家の両親が、「まったく、自分の身内だけがかわいいんだから!」などと言いながら、ちょっとした夫婦喧嘩を繰り広げていたことを思い出しました。これは、愛情の示し方が違うということを意味していたのでしょうね。でも、それは当たり前のことなのだとわかりました。自分の両親に対しては、いつも高度のアンテナを張り巡らせているものなのですね。でも、それでいいのだと思いました。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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