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2008.02.29

生き字引を目指す

遊んでくれる鳩の記事にの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m ちなみに、鳩パンチがどれくらいの威力かと言いますと、うちわで勢い良く叩かれる程度のものですので、屁とも思いません。(笑)でも、嘴(くちばし)で突付くだけでなく、手の皮に噛み付かれるとなると、洗濯バサミで挟まれたくらいの痛さがあります。これらのエネルギーを別のところで有効活用できないものでしょうかね。例えば、夏向けに鳩パンチうちわとか。嘴で突付くくるみ割り人形とか。もしもそんなおもちゃがオークションで売られていたならば、おそらく私は買い求めるでしょう。(笑)

 時々集まって、一緒に晩御飯を食べに行っている派遣仲間たちがいる。直径十二センチの彼女と、一月で退職してしまった好敵手の派遣仲間、そして、英語がペラペラの派遣仲間の三人だ。どの派遣仲間も、現在の私の勤務先で出会った派遣仲間たちだが、とうとう私以外の全員が退職し、現在の勤務先に残っているのは私だけとなってしまった。私が現在の勤務先に派遣されてからもうすぐ六年になろうとしているが、好敵手の派遣仲間は、現在の私の職場に私よりも一年長く勤め、周りからも惜しまれながら退職したのだった。今回は、好敵手の派遣仲間のお疲れ様会ということでみんなで集まる計画を立てたのである。しかし、当日になって、英語がペラペラの派遣仲間が仕事で急な打ち合わせが入ってしまい、残念なことに彼女はこの会に参加することができなかった。

 待ち合わせ場所で二人と再会したとき、私はダ○エーから汲んで来ている三.八リットル入りの水を持っていた。こういうことは、下手に露見してしまうよりも、自分からさっさと告白してしまったほうがいい。私は彼女たちに、バッグの中身を見せながら、
「いつもダ○エーで水をもらって帰ってるんだよね」
と告白した。すると彼女たちは目を丸くして、
「ええっ? ○○(勤務先の最寄駅)から△△(私の最寄駅)まで、こんな重たい水を運んでるの?」
と言って驚いていた。確かに、かよわい女性ならば、そんなことは思いつきもしないのだろう。直径十二センチの彼女が、
「何か、外国の水汲みの女性みたいですね」
と言った。私はそれを聞いて、半裸のスリムな女性が、川から汲んで来た水を頭の上に乗せて歩いている姿を想像した。

 私たちは、直径十二センチの彼女が予約しておいてくれたイタリアンのお店に入った。女性客の多いとても落ち着いた雰囲気のお店だった。私たちはコース料理を注文し、お互いの近況などを語り合った。直径十二センチの彼女は、一年ほど勤め上げた派遣先との契約が切れたばかりで、これからしばらく旅に出るのだそうだ。好敵手の派遣仲間も、現在は新しい職場で働いている。新しい職場では、制服の着用が義務付けられているらしく、女性の制服がスカートしかないのは嫌だと愚痴をこぼしていた。私も若い頃は、スカートの制服を履く職場に派遣されていたことがあったが、歳を重ねて来ると、スカートよりも保温効果の高いズボンを愛用したくなるので、仕事中にズボンを履けないことに対し、彼女がストレスを感じてしまうのも良くわかる。

 実に不思議なことだが、現在の私の職場を退職して行った派遣仲間の多くは、新しい職場で働き始めると、現在の私の職場を懐かしく思うようになるらしい。それは、現在の職場の環境が恵まれていたからだろうと思う。現在の私の職場は、社員の方にとっても、派遣社員にとっても、とても働き易い環境にあると思う。その証拠に、社員の方たちからは、ほとんど退職者が出ない。私が現在の職場に派遣されてから六年の間に、一人しか退職者が出ていないのだ。派遣社員も、いったん働き始めると、契約期間が長くなるケースが多い。コンスタントに仕事があるということと、派遣社員の要望を聞き入れてもらえるというところで、居心地が良いと感じる派遣社員が多いのだ。しかし、中には仕事内容や職場の雰囲気が合わないと感じて退職して行く派遣社員もいる。そういう人たちは、比較的早い段階で退職して行く。

 それはさておき、先日、ガンモの実家に帰っていたときに、久しぶりにテレビというものを見た。その中に、私と同い年のキョンキョンがインタビューに答えている番組があり、「今後、子供を産む可能性が少なくなった今、若い人たちに、古い世代の出来事を伝えて行く生き字引のような存在になりたい」と話しているのに心を打たれた。例えば、若い人たちに八十年代のことを聞かれたならば、八十年代はこういう時代だったと、ちゃんと伝えられる存在になりたいと、キョンキョンは話していた。おそらく、子供を産んで育てることを、自分たちの生きてきた時代を次の世代へと繋げて行くために重要な役割を持っているととらえたのだろう。そして、世の中に対して自分に何が出来るかを考えたときに、生き字引になることを自分自身の役割として見出したのだと思う。

 派遣仲間たちと会っているとき、私はふと、キョンキョンの言葉を思い出していた。彼女たちが現在の私の職場を退職してしまった今、私は現在の職場の生き字引となって、そこで何が起こっているかを彼女たちに正確に伝えて行く人になろうと思ったのだ。

 好敵手の派遣仲間が、現在の職場で最も長く働いていた派遣仲間だったため、彼女が退職してしまった今、現在の職場においても、私が最も長く働いている派遣社員となった。まるで宝塚のトップスターみたいに繰り上がったのである。つまり私は、内(現在の職場に残っている比較的新しい派遣されている派遣仲間たち)からも外(時々一緒に晩御飯を食べに行っている派遣仲間たち)からも、現在の職場で最も長く働く派遣社員となったというわけである。キョンキョンの目指そうとしている生き字引よりもずっと範囲は狭いが、私が現在の職場の生き字引になり、過去に起こった出来事や、現在起こっている出来事を内にも外にも伝えて行くことが私自身の役割なのではないか。そんなことを思った次第である。

 時間の経つのも忘れてしまうほどおしゃべりに花を咲かせたあと、駅で派遣仲間たちと分かれたのだが、彼女たちに明日も職場で会えるような気がしてならなかった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 今回、参加できなかった派遣仲間は、現在の私の職場において、自分の役割を見出すことができずに退職して行きました。彼女は現在の私の職場で、プログラム開発の仕事をしていたわけではなかったのですが、新しい職場では何と、プログラム開発の仕事に携わっているそうです。聞くところによると、好敵手の派遣仲間や私に感化されて、自分もプログラム開発の仕事をしたいと思ったそうです。しかも、彼女はもはや、派遣社員ではありません。彼女は今の職場で成功しているようです。彼女の経験が物語っているのは、自分を生かしてくれる職場とそうでない職場があるということだと思います。これについては、私も常々感じて来たことであります。やはり、人間は、仕事を任されると大きく羽ばたいて行くのではないでしょうか。しかし、最初から羽ばたく可能性が摘み取られてしまっていては、何も始まりませんよね。更に、自分と同じポジションの人が他に存在しない環境というのも、自分の役割を見つけ易い貴重な環境なのだと思います。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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