« カメラが取り持つご縁(後編) | トップページ | 遊んでくれる鳩 »

2008.02.27

ホットヨガ(九十二回目)

カメラが取り持つご縁(後編)の記事にの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 果たしてI医師は、私のカルテに「ペンタックスSPの話をした」などというメモを残してくださったでしょうか。I医師と共有した時間が、I医師の記憶の中にも留まるといいのですが。前回の記事にはたくさんの応援クリックをいただきました。心より感謝致します。いつもいつも、心が躍るような出来事が起こるわけではなく、たまにはテンションが低くなることもありますので、ここぞというときに皆さんからたくさんの応援クリックをいただくと、ああ、本当に毎日読んでくださっているのだなあと新たな感動が沸き起こります。これからも、できる限り、毎日読んでくださっている皆さんの期待(?)を裏切らないように務めたいと思います。感謝をこめて。

 今月は、月に一度の定時退社日が異例の最終月曜日に設定されていた。私は迷わずホットヨガのレッスンを予約することにした。いつもならば神戸店でレッスンを受けているのだが、レッスンスケジュールと照らし合わせてみると、月曜日の夜は三宮店で脂肪燃焼コース2のレッスンが行われていることがわかった。私は、会員番号上は三宮店の会員だというのに、ここのところ、神戸店にばかり通っていた。夜に脂肪燃焼コース2のレッスンが開催されているなら、たまには三宮店でレッスンを受けてみるのもいいのではないか。そう思い、三宮店へと足を向けたのである。

 エレベータを降りて、三宮店の入口のドアを開けてみると、かつて脂肪燃焼コース2のレッスンで何度もお世話になったインストラクターが一人で受付に立っていた。久しぶりのごあいさつを交わし、ロッカーの鍵を受け取った。残念ながら、今日のレッスンのご担当は彼女ではないらしい。聞くところによると、南森町店からわざわざ応援に駆けつけてくれたインストラクターが、今回のレッスンを担当してくださるそうだ。

 着替えを済ませてスタジオに入ってみると、ヨガマットはわずか八枚しか用意されていなかった。三宮店で行われる平日の夜の脂肪燃焼コース2は穴場なのかもしれない。結局、キャンセルされた方が一人出て、今回のレッスンはわずか七名の参加者で始まった。人数が少ないので、隣に敷かれたヨガマットとの間に開きがあり、のびのびとポーズを取ることができた。これくらい少ない人数でレッスンを受けるほうが、参加者の意志が一つにまとまりやすいように思う。そして、その場にいる人たちのことをもっともっと知りたいと思えるのだ。

 そんな少ない参加者の中に、何と外人さんがいらっしゃった。インストラクターは日本語だけでレッスンを行っているので、おそらくその外人さんはきっと、日本語がペラペラなのだろう。ただ、どういうわけか、彼女はレッスンが始まってから三十分も経たないうちにスタジオから出て行ってしまった。

 参加者が少ないので、ついつい鏡越しに他の参加者の方たちを観察することに身が入ってしまう。私はかつて、三宮店で受けていた七十五分のアクティヴコースのレッスンで何度か顔を合わせたことのある、ポーカーフェイスの女性がいらっしゃることに気が付いた。私の知る限り、ポーカーフェースの女性は、レッスン中にまったく表情を変えない人だったが、いつの間にか、以前よりもずっと柔らかい表情になり、感情が読み取れそうな雰囲気に変わっていた。左手の薬指に指輪をされているので、どうやら奥様のようである。

 南森町店から応援に駆けつけてくださったインストラクターは、とてもユニークなインストラクターだった。南森町店には何度か足を運んだことがあるのだが、彼女のレッスンを受けたことは、これまでに一度もなかった。彼女の動きはどことなくコミカルで、動くときに腰からエンジンを掛けて動き始めるような雰囲気の女性だった。彼女の発する言葉の一つ一つには感情がこめられ、これまた丸暗記ではない独特のレッスンを展開してくださった。私は、最初から最後まで、彼女から目が離せなかった。カリスマ的というよりも、彼女のキャラクターそのものに強く惹かれたのだ。彼女のレッスンは、単に時間が過ぎて行くのを待っているようなレッスンではなかった。一時間という限られた時間枠を責任を持って担当し、楽しい時間に創造して行くようなインストラクターだった。言葉の発し方一つで、レッスンに愛情をこめることができるということを、彼女が証明してくれたように思う。彼女のレッスンを確実に受けられるなら、わざわざ南森町店に通ってもいいと思えるくらいだった。

 こうして気持ち良くレッスンを終えて、シャワーを浴びて着替えを済ませて受付にロッカーの鍵を返しに行った。三宮店では、ビルの営業時間の関係で、夜のレッスンを終えたあとは、通常のエレベータが使用できなくなってしまっている。そのため、スタッフの方が従業員用エレベータまで私たちを案内してくださるのだ。今回の案内役は、かつて脂肪燃焼コース2のレッスンで何度もお世話になったインストラクターだった。そして、私と一緒に従業員エレベータに乗り込んだのは、ポーカーフェイスの女性だった。

 インストラクターは私たちに、
「南森町店のインストラクターのレッスンはいかがでしたか?」
と尋ねた。すると、ポーカーフェイスの女性が、
「いやあ、そんなに変わりはありませんでしたよ。どの方がレッスンをされても、だいたい同じですよね」
とおっしゃった。ポーカーフェイスの女性は、意外にも声が高かった。私は、今回のレッスンについて、ポーカーフェースの女性とはまったく違う感想を抱いていたのだが、黙っていた。ただ、
「時間が足りなくなったときに、途中で休憩を挟まずに、続けて次のポーズにすぐに移るといった時間配分を工夫されていましたので、それがとても新鮮でしたよ」
と答えた。そう、今回のインストラクターには、実際にそのような時間配分に対する配慮がうかがわれ、感動したのだ。すると、案内してくださったインストラクターが、
「なるほどお。私も真似しようっと」
とおっしゃった。

 エレベータはすぐに一階に着き、案内してくださったインストラクターに別れを告げた。ポーカーフェースの女性は意外にも気さくな方で、マフラーを首に巻きながら、とりとめのない話をした。私はお腹が空いていたので、近くのマクドナルドに寄って帰ろうと思い、ポーカーフェースの女性にあいさつをして別れた。

 しかし、マクドナルドに入ったつもりが、そこはマックカフェだったので、私はすぐにお店を出た。お店をすぐ出たところには、ポーカーフェースの女性が立っていた。さきほど別れを告げたばかりの人と直ちに再会してしまい、私は何となく気まずい思いを抱えていたのだが、ポーカーフェースの女性は普通に話し掛けてくださった。
「レッスンのあとってお腹が空きますよね。いつもレッスンのあとにご飯を食べてるんですか? 私は先に食べてしまうんです」
もしかすると、ポーカーフェースの女性などというのは私の勝手な思い込みに過ぎず、彼女は人とのコミュニケーションにも物怖じしない、むしろ社交的な女性なのかもしれないと思い始めていた。私は、
「そうですね。空腹のままレッスンを受けたほうが、汗のかき方が全然違いますね」
と答えた。すると、ポーカーフェースの女性は、
「へええ、私はいつもしっかり食べてからレッスンを受けてますよ」
とおっしゃった。そうこうしているうちに、マックカフェではないマクドナルドが見えて来たので、私は
「じゃあ、私はここに寄って帰りますので」
と言って、再びポーカーフェースの女性と別れた。

 私は、人を見掛けだけで判断してはいけなかったと反省した。彼女の魂に触れてもいないのに、私は彼女がどういう人なのか、頭の中で勝手に決め付けていた。ほんの少し話をしただけで、まだまだ彼女の魂に触れたわけではないが、こうした意外性に打ちのめされてみるのもいいものだと思った。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 同じ職場に、あまり表情の変わらない派遣仲間がいるのですが、以前、身体のどこに汗をかきやすいかという話を彼女としていたときに、私が顔だと答えたのに対し、彼女は顔にはほとんど汗をかかないと言っていました。私は、とにかく感情が顔に表れやすく、汗をかくのもだんぜん顔です。彼女の話を聞いたとき、彼女の顔にあまり感情が表れないのは、顔に汗をかかない体質だからだろうと勝手に推測しました。またしても勝手な推測ですが、もしかすると、ポーカーフェースの女性も彼女と同じ体質なのかもしれません。顔に表れる表情だけで人を判断してはいけないというお話でした。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

哲学・思想[人気blogランキング]に

上記ボタンをクリックしてくださいますと、一日に一回、ランキングのポイントに加算されます。もしも毎日のように「ガンまる日記」を読んでくださっているならば、記事に共感したとき、あるいは応援してもいいと思ったとき、ポチッと押してくださると、大変うれしく思います。

|

« カメラが取り持つご縁(後編) | トップページ | 遊んでくれる鳩 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/18521/40311092

この記事へのトラックバック一覧です: ホットヨガ(九十二回目):

« カメラが取り持つご縁(後編) | トップページ | 遊んでくれる鳩 »