« ルーチンワークと思い込み | トップページ | 出張床屋 »

2008.02.09

再び、うどんの国へ

ルーチンワークと思い込みの記事にの記事に応援クリックしてくださった皆さん、どうもありがとうございます。m(__)m 「いつも○○だから、今回もそうだと思ってた」というのは、実際に良くあることですよね。私たちは、現状では足りていない情報を、過去の経験から穴埋めする必要に迫られることがあります。そう言えば、TOEICにも穴埋め問題があります。その穴埋めが、吉と出ることもあれば、凶と出ることもあるということなんですね。さて今回より、三連休を利用して、ガンモの実家に帰省したときのことを綴って行きます。ただ、ガンモの要望により、詳細を綴ることができませんので、例え婉曲的な表現になっていたとしても、想像力を働かせながら読んでくだされば幸いです。三年ほど前から「ガンまる日記」を読んでくださっている皆さんは、ある程度、事情を察してくださっているかもしれませんね。

 三連休の初日。朝、起きてみると、雪がしんしんと降っていた。屋根にも雪がうっすらと白く積もっている。関西地方でこれだけ雪が降るのは珍しい。おそらく、ベランダにいる鳩たちにとっては、初めての本格的な雪になるのではないだろうか。

 この三連休は、ガンモの実家で過ごすことになっていた。ガンモの実家には、お正月に帰ったばかりだが、事情があって、この三連休を利用して再び帰省することにしたのである。途中、島全体がアートで構成されているというベネッセアートサイト直島に寄りたかったので、九時には出発するつもりで準備を始めたのだが、出発する時間になってもなお雪は降り続けていた。しかも、以前よりも雪の量が増えているようにも思えた。

 「どうする? 車で帰るのに、大丈夫なの?」
と私が尋ねると、運転手のガンモは、
「大丈夫だとは思うけど、ベネッセアートサイト直島は、また今度にしようか」
と言った。確かに、雪の日にベネッセアートサイト直島に足を運んだとしても、屋外に展示されているアートを鑑賞する楽しみは半減してしまうことだろう。やはり、ベネッセアートサイト直島には、もっと暖かくなって、お天気のいい日に足を運ぶことにしよう。結局私たちは、雪が小降りになるのをしばらく待ってから出発することにした。しかし、雪の勢いは、お昼を過ぎてもいっこうに弱まる気配がなかったので、私たちはとうとう意を決して、雪の中をガンモの実家に向けて出発することになった。

 自宅を出てからすぐに高速道路に入ったものの、神戸市に入るまでにかなり渋滞していた。思えば、本格的な雪の日に遠出をするのは初めてのことである。神戸方面に向かって車を走らせていると、フロントガラスに雪が吹き付けて来る。
「まるで口の中に雪が入って来るみたいだね」
と言いながら、私たちの車は西へ西へと向かった。

久し振りの本格的な雪

 何とか神戸市を抜けると、次第に渋滞も緩和され、また、雪の量も幾分落ち着いて来た。私たちは途中で少し遅めの昼食をとり、再び西へ西へと向かった。

 いつもならば、明石海峡大橋を渡って徳島県に入るのだが、今回は岡山まで足を伸ばして、瀬戸大橋を渡ることにした。というのも、本州でもっと西に進んでおくか、四国に入ってから更に西に進むかの違いだけだからだ。ガンモの実家は、瀬戸大橋を渡ってすぐのところの香川県坂出市にあるのだ。坂出市と言えば、昨年十一月に日本全国を震撼させるほど大きな事件のあったところだ。あの事件が起こった頃、私たちはひどく胸を痛めながら、インターネットのニュースに注目していた。私たちにとって、とても身近な町であのような事件が起こってしまったことに対し、とにかくやり切れない気持ちでいっぱいだった。

 途中で休憩を挟みながら、ガンモが運転する車が坂出に到着する頃には、辺りはすっかり暗くなっていた。私たちは、坂出駅前のスーパーで買い物を済ませ、いつも足を運んでいるセルフのうどん店でうどんを食べようと思い立ち、再び車を走らせた。しかし、そのお店の営業時間は二十時までだったため、既に閉店してしまっていた。せっかくうどんの国に来ているのだから、是非とも夜はうどんを食べたい。私たちはそう思い、まだ空いているセルフのうどんのお店を探すことにした。

 すると、全国的に有名なあの「はなまるうどん」の看板が視界に飛び込んで来た。うどんの国である香川県生まれのガンモからしても、うどんの国のお隣の愛媛県生まれの私からしても、セルフのうどん店と言えば絶対に「かな泉」だ。特に、かな泉のセルフのお店では、うどんの玉を自分でゆでることになっている。それが楽しみで、私たちは高松に出掛ける度に、かな泉のセルフのお店に足を運んでいた。

 しかし、全国的にはどういうわけかはなまるうどんのほうが知名度が高い。私たちの中では、はなまるうどんは、最近進出して来た、新しいセルフのうどんのお店という位置づけである。それなのに、今ではすっかりセルフのうどんの代名詞のようになっている。それが、私たちにとっては何ともしっくり来ないのである。本家であるうどんの国で、まだ一度も食べたこともないセルフのうどんのお店が全国展開されているのがとても不思議なのだ。

 それでも、私たちはどうしてもセルフのうどんを食べたかったので、まだ営業しているはなまるうどんに入った。うどんの国でこのお店に入るのは、何とも奇妙な気がしてしまう。

 私たちがセルフのお店に入ると、注文するのはたいていかけうどんだ。かけうどんをベースにして、様々なトッピングを楽しむ。うどんに関しては、私よりもガンモのほうがずっと厳しい。ガンモは昔から、
「ぶっかけうどんは、讃岐うどんとして認めない」
などと言っている。だから、どんなお店に入ろうとも、ガンモは絶対にぶっかけうどんを注文しない。私も、どちらかと言うと、ぶっかけうどんよりもお汁に浸されているうどんのほうが好きである。

 はなまるうどんのうどんは、とてもおいしかった。しかし、全国にチェーン店が展開されているだけに、自分が今、どこでうどんを食べているのか、わからなくなってしまう。その感覚は、旬の時期と関係なく栽培されている野菜や果物を味わうようなものかもしれない。私たちにとってはむしろ、うどんの国ではなまるうどんのうどんを食べていることのほうがおかしいくらいだったのだ。

 また、はなまるうどんは、店舗も新しく、とてもきれいで、うどんを作り続けてン十年という口数の少ないうどん職人さんのいらっしゃるようなお店ではなかった。はなまるうどんはおそらく、ビジネスとして成功したセルフのうどん店なのだろう。本当に、うどんの国の昔ながらのセルフのうどん店を味わいたいと思ったら、やはりうどんの国にやって、直接味わうしかないだろう。きっと、ビジネスではないセルフのうどん店を体験できることだろう。

 こうして、不思議な気持ちのまま空腹を満たして満足した私たちは、ガンモの実家へと向かったのである。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m 雪というと、三朝温泉にこもって湯治をしていた頃のことを思い出します。私にとっては、三朝温泉が山陰地方の雪を初めて体験した土地だったのですが、普段、私たちの住んでいる地域で降る雪とは、雪質がまったく異なっていました。山陰地方に振る雪は、粒が細かくて、歩くと「きゅっきゅっ」と音がしました。きっと、細かい粒が地道に降り注いで、隙間を埋めて行くからでしょう。しかし、私たちの住んでいる地域で降る雪は、カキ氷のようにいつも大粒で、すぐに解けてしまいます。そして、雪が積もっているところを歩くと、サクサクという音がします。粒の大きさが違うために、密度が違うのでしょう。この日、降っていた雪もやはり大粒でした。積もったあとを見ても、何だか隙間だらけでしたね。気温もそれほど高くない上に、雪の粒も大きいものだから、すぐに解けてしまうのでしょうね。雪だるまを作るには、山陰地方に降っているような、小粒の雪が適しているように思えます。ただ、小粒の雪で雪合戦をすると、雪が詰まっているだけに、当たると痛いかもしれません。(苦笑)

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

哲学・思想[人気blogランキング]に

上記ボタンをクリックしてくださいますと、一日に一回、ランキングのポイントに加算されます。もしも毎日のように「ガンまる日記」を読んでくださっているならば、記事に共感したとき、あるいは応援してもいいと思ったとき、ポチッと押してくださると、大変うれしく思います。

|

« ルーチンワークと思い込み | トップページ | 出張床屋 »