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2008.01.17

ちょいと桜島へ

 私たちは、肥薩おれんじ鉄道の川内(せんだい)で降りて、そこから鹿児島行きのJR鹿児島線に乗り換えた。ここでめでたく、肥薩おれんじ鉄道を完乗したわけである。ちなみに、肥薩おれんじ鉄道も、かつては鹿児島線の一部だった。一部区間だけが第三セクターの肥薩おれんじ鉄道となったのだ。

 鹿児島は、ちょっと面白いところで、鹿児島駅で降りてしまうとひどくさびれた駅にたどり着いてしまう。東京に出掛けた人が、東京駅で降りても、ほとんど用がないのと同じような感覚だろう。鹿児島で最も栄えているのは、九州新幹線も走っている鹿児島中央だ。私たちは、およそ三年半振りに鹿児島中央に降り立った。以前、鹿児島を訪れたときは、まだ鹿児島中央の駅ビルが完成していなかったのだが、今では立派に完成し、機能していた。夕方に鹿児島に着いたので、私たちは新しく完成した駅ビルで夕食をとり、路面電車に乗って、宿泊するホテルへと向かった。鹿児島市内の路面電車は、三年半前に既に乗り潰しが終わっているので余裕である。

 鹿児島市内のホテルに一泊した翌日は、旅行最終日ということもあり、特に予定を立てていなかったのだが、ガンモの提案により、桜島を訪れることにした。ホテルをチェックアウトしたあと、ガンモと二人で繁華街からてくてく歩いて港まで出た。神戸のハーバーランドを思わせるような海沿いにあるショップ街を抜けて、桜島行きのフェリー乗り場まで更に歩き、桜島フェリーに乗船した。桜島フェリーはおよそ十分から十五分間隔で運航され、所要時間もわずか十五分程度、料金もわずか百五十円という大変お手軽なフェリーだった。

 目的地の桜島は、船に乗り込む前から目の前に広がっていた。現在でも小規模ながら噴火を繰り返しているという桜島。私たちが訪れている最中に噴火してしまったらどうすればいいのだろう。お土産に火山灰を持って帰り、「これ、何?」と聞かれたら、「火山灰ばい」と答えようか。そんなことを思いながら、桜島フェリーに乗り込むと、あっという間に桜島の桟橋に着いた。

 桟橋にある観光センターで、桜島の様子を探ってみると、徒歩数分のところにある国民宿舎にレストランとマグマ温泉があることがわかった。ありがたいことに、国民宿舎のレストランの割引券が置いてあったので、私たちはその割引券を頂戴して、そこで昼食をとることにした。

 国民宿舎のレストランでは、本格的な昼食をいただくことができた。すべてのお料理にサラダバーとドリンクバーが付いていて、千二百円前後である。洋食の場合は、スープも付いて来る。桟橋にある観光案内所で割引券を手に入れることができれば、十パーセントオフで食事をすることができる。お料理もおいしかったが、りんご酢や黒酢ベースのドリンクなどのヘルシーなドリンクが飲み放題なのがうれしかった。

 昼食のあと、少し休憩してから、マグマ温泉に入ることにした。マグマ温泉の利用料金は一回三百円だった。脱衣場には、無料の小さな貴重品ボックスが設置されているものの、ロッカーそのものはオープンな籠でしかなかったため、ノートパソコンやデジタルカメラなどを持ち歩いている私たちは、荷物番のために交互にお風呂に入ることにした。脱衣場に置き放しにするには、あまりにも荷物が多かったのである。

 マグマ温泉の泉質は、含鉄泉とかで、黄土色の泥水のような感じだった。お湯が濁っているので、マグマ大使が潜っていても気付かないかもしれない。源泉湯は何と、地下千メートルから湧き出ているそうだ。長距離フェリーの中で入るお風呂のように、窓の外には海が広がっていて、とても開放的な気分を味わうことができた。カランもたくさんあり、シャンプーとリンスも備え付けられているので、タオル一枚あれば温泉に入ることができる。また、売店で販売されているという古い角質を取り除くジェルも三種類ほど備え付けられていた。

 時間の関係で利用しなかったが、サウナやジェットバスやうたせ湯もある。他に、電気風呂もあった。私は電気風呂が好きなので、利用してみたところ、ピリピリしないゆるやかな電流でとても心地が良かった。ただ、利用客が多く、せかせかとした感じが漂っていて、のんびりと温泉気分に浸ることはできなかった。

 温泉の雰囲気としては、道の駅といったところだろうか。青森県の浅虫温泉の駅前にある公衆浴場と似ている。桜島を自転車で回っているのか、ツーリングを楽しむ人たちが集団で訪れていた。こういう温泉は、宿泊して、利用客の少ない時間帯にのんびりと浸かりたいものである。夜の眺めも気になるところだ。

 昼食にも満足し、マグマ温泉で温まった私たちは、帰路に就く前に鹿児島に戻って実践すべきことが一つだけ残っていた。そう、せっかく鹿児島に来たのだから、是非ともあれを食べて帰りたい。私たちは、再び桟橋まで歩き、桜島フェリーで鹿児島まで戻り、再び鹿児島市内の繁華街まで歩いたのだった。

※撮影した写真のスライドショーを貼り付けておきます。なお、スライドショーが表示されない場合や、写真へのコメントをご覧になる場合は、ちょいと桜島へをご覧ください。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m マグマ温泉はインパクトのある温泉でした。最終日にせかせかとした気分で入る温泉ではなかったのかもしれません。(苦笑)桜島が鹿児島からこんなにも近い場所にあるとは思ってもいませんでした。鹿児島の人たちにとって、火山灰はとても身近なものだったのですね。それにしても、こういう場所を訪れると、自然と向き合っている人たちの強さを感じさせられます。去年の十月に訪れた島原もそうでしたが、噴火しても、住民の方たちは再びそこに戻って生活しているのですよ。住民の方たちにとっては、噴火の恐怖よりも、そこに留まりたい気持ちのほうが強いのでしょうね。そうしたひたむきな気持ちと、観光気分でふらっとやって来る私たち観光客との間にはギャップがあるはずなのに、地元の人たちがいつもあたたかく迎えてくださることをありがたく思っています。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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