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2007.12.23

映画『マリと子犬の物語』

※皆さん、メリークリスマスであります。ホットヨガ(八十三回目)の記事にたくさんの応援クリックをありがとうございます。この三連休の間に記事の更新を通常ペースに戻す予定でしたが、とうとう追いつくことができませんでした。「師走」というくらいですから、皆さんも走っているのでしょう。私も走っています。みんなが一斉に走るので、冬になるとマラソン大会が行われるのでしょうか。

 ガンモが一日中、仕事だったので、私はホットヨガの帰りに映画を観て帰ることにした。実は、本町店に足を運んだもう一つの目的は、四天王寺で開催されているはずの骨董市・四天王寺大師会(してんのうじだいしえ)に足を運びたいと思っていたからだ。しかし、雨天のため、骨董市は開催中止だろうと思い、インドアで楽しめる映画鑑賞に切り替えたのである。

 鑑賞したのは、二〇〇四年に発生した新潟県中越地震の被災地となった山古志村で、実際に起こった出来事を基に書かれた絵本『山古志村のマリと三匹の子犬』の映画化作品である。仕事がそれほど忙しくない頃の私ならば、派遣会社の福利厚生サービスを利用して映画の前売券を購入して、映画を鑑賞していたのだが、やはり仕事が忙しいことと、神戸店でホットヨガのレッスンを受けたあと、神戸店のスタジオのすぐ隣にあるミニシアター系の映画館において、毎回千二百円で映画を観られることなどから、派遣会社の福利厚生サービスを利用することから遠ざかっていた。この映画も、派遣会社の福利厚生サービスを利用すれば、千百五十円で前売券を購入できたはずなのだが、そのサービスを利用することから遠ざかってしまっていたため、この映画を観る予定も立てていなかったのだ。しかし、既にご覧になった方たちの評価が高いことや、私自身が犬好きであることから、私も映画館に足を運んでみようと思い立ったわけである。ただ、本来なら千百五十円で観られるはずの映画を定価で観るのは少々悔しかったので、私は大阪駅周辺の金券ショップに足を運び、東宝の株主優待券を千四百円で購入して鑑賞するに至った。

 映画館に足を運んでみると、三連休ということで、大阪の映画館はひどく込み合っていた。しかし、何とか無事に、次回上映の指定券を獲得することができたのである。土曜日だからだろう。やはり、子供さん連れのご家族が多かった。

 参考までに、簡単なあらすじを書いておこう。山古志村に住んでいる二人の仲良し兄妹は、母を病気で亡くしていた。母がいないだけに、兄妹の絆は強い。母が遺してくれた手紙を、毎晩、寝る前に兄が妹に読んで聞かせている。小さな子供たちにとって、最愛の母を失った傷はどこまでも深い。兄は、妹のために自分がしっかりしなくてはといつも思っている。妹の面倒をみることが、母の遺言でもあるからだ。ある日、兄妹は捨て犬を見つける。自分たちと同じように母のいない子犬。自分たちには父がいるが、子犬には母だけでなく、父もいない。そんな子犬をどうしても見捨てることができず、何とかして子犬を家に連れて帰りたいと思ったが、自宅には犬嫌いの父がいる。しかし、やがてこの子犬は兄妹の元へとやって来ることになり、マリと名付けられる。この映画は、そこから始まる感動ストーリーなのである。

 まず、妹役の佐々木麻緒ちゃんの演技が素晴らしい。私は、自分自身の感情を押し殺すことなく、喜怒哀楽を伸び伸びと表現している人をついつい応援したくなってしまう。私自身がそのような生き方を選択しているために、激しく共感してしまうからかもしれない。特に、自衛隊のヘリに救出され、マリを一緒に連れて行くことができないとわかったときに泣き叫ぶシーンは、思わず私たちの胸をえぐる。そうだよ、そうだよ。大人になってしまえば、子供にとっては理不尽なことがたくさんある。大人はそうした理不尽なことを、自分自身を騙すことで受け入れながら生きている。私たちが子供を生んで育てようとするのは、子供たちが、そうした理不尽なことを思い出させてくれる存在としての大きな役割を持っているからかもしれないとも思う。

 あるとき、船越英一郎さん演じる父は、兄妹の兄に言い聞かせる。大人になると、自分ではどうしようもできないことがたくさん起こって来る。でも、それを受け止めながら、だんだん大人になって行くのだと父は言う。おそらくそれは、父にとって、兄妹の母である最愛の妻を亡くしたことをも含んでいるのだろう。それに対し、自分でできる限りのことを実践しようとする兄。震災のあと、危険を冒し、すべての交通手段が遮断されてしまった山古志村に残して来たマリを、兄妹だけで探しに行くシーンは、観ているだけでも手に汗握るシーンの連続である。生きて行く上で何が一番大事なのか。自分自身が大事だと思っている対象と、自分自身を大事だと思ってくれている対象に応えて行くことへの葛藤が見事に描き出されている。究極の状態に立たされたとき、人はそのときどきで最善の選択を強いられ、何かを切り捨てて行かなければならない。このシーンには、本当は切り捨てたくないのに切捨てなければならないことへの辛さと葛藤が良く描かれているのだ。

 もう一つ、この映画を観て強く感じたのは、人間と強い絆を結ぶことのできる動物は、猫ではなくて犬なのだということだった。つい先日も、派遣仲間たちと、犬が好きか猫が好きかという話をしたばかりだ。驚いたことに、私の周りにいるほとんどの人たちは、犬よりも猫を好んでいる。理由を尋ねてみると、人間にとっても猫にとっても、お互いに都合の良いときだけピンポイントで関わることができるという理由かららしい。以前、「ガンまる日記」でも接点と面の話をしたと思うが、猫との付き合いは接点であり、犬との付き合いは面に相当するのだろう。そして、多くの人たちが、面の付き合いには挫折してしまうというわけだ。

 私が好んで読んで来たスピリチュアルな本に、『シルバーバーチの霊言集』がある。その本の中に、人間に一番近い動物は犬だと書かれていた。犬は、人間にかわいがられることで、人間により近い存在として霊的に進化して行くのだそうだ。それは、この映画を観ても明らかである。魂は、それぞれの経験を蓄積して行く。そして、犬と人間は、互いの中に芽生えた親しさを蓄積して行くことができる。だから、この映画で描かれているような救出作業も成り立つわけである。

 私は、この映画を観て、ますます犬のことが好きになった。お互いの中に親しさを蓄積して行くこと。例え人間同士であっても実現されないようなことが、この映画の中に登場する犬と人間の間には実現されている。それだけでなく、子供を抱える母として、子供を守りながら自然の中で強く生き抜くということ。そうした母性に感動せずにはいられなかった。

※皆さん、いつもたくさんの応援クリックをありがとうございます。m(__)m この映画を観たとき、天災の凄まじさを改めて実感するとともに、被災地ではない地域に住んでいた者として、自分自身ができることに対し、目を瞑っていたことを深く反省しました。この物語は、想像を絶するほどの恐怖を体験した人たちに、勇気と希望を与えてくれた物語ではないでしょうか。この映画が教えてくれた親しさの蓄積を、もっと身近なところで実践して行きたいものです。

さて、今回も記事の中にボタンを埋め込ませていただきますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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受信: 2007.12.26 19:37

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